私の事は忘れてどうかあなたが好きになった人と幸せになってください

クロユキ

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離婚の手続きが始まる⑤

「アランは、結婚をしていても私の為に会ってくれたわ。セルビアさんに嘘を言って」
「……」
「キャサリン」
「会ってくれた日は、一緒に過ごしたわ。宿に泊まったり馬車の中でもアランは私を愛してくれたわ。貴女がアランと離婚をしてくれると聞いてどんなに喜んだか分からないわ…アランが愛しているのは貴女では無いわ私なの」
「……」
「……キャサリン…」
彼女の話しを戸惑うように聞いていた旦那様は、顔色が悪く何度も彼女の名前を呼んでいた…そんな旦那様にもお構い無しに彼女は私に笑みを見せ旦那様との関係を話してくれた。
「……貴女が話してくれてありがとう」
「えっ」
「旦那様は、貴女との関係を詳しく話してくれなかったの、これで私は旦那様…いえ、アランと離婚をする事が出来るわ」
私は、彼女に笑顔を見せた。
「な……」
「…セルビア……」
「旦那様、ご自分の事ははっきりと言って下さい…貴方は戸惑うと何も言えなくなるから…」
「セ……」
涙目になる旦那様を見た私は弁護士のワトソン様に顔を向けた。
「彼女の話しで離婚の手続きは出来ますか?」
「はい、キャサリン様が自らお話しをして下さいました。これからアラン様とセルビア様の離婚の手続きを致します」
「…ま…待って下さい…か、必ず離婚をしなければ成らないと決まった訳では……」
「アラン、どうしていつもセルビアさんを止めるの?もう貴方達の離婚は決まったでしょう?」
「君は黙ってくれ!これは、俺とセルビアの問題なんだ」
「な…何よ、そんなに声を上げなくて良いでしょう?」
「二人とも静かにして!」
「!」
「!」
私は、痴話喧嘩をする旦那様とキャサリンさんに声を出した。
何事もなく、離婚の手続きが出来たらと思っていた私の目の前で口喧嘩をする二人を見るのがイヤだった。




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