私の事は忘れてどうかあなたが好きになった人と幸せになってください

クロユキ

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ジョエルの怒り

アランとジョエルさんの試合が始まろうとしていた。
「まさか、アランさんが勝ち進むなんて思わなかったわ」
「…うん…私も…」
私はアランとジョエルさんを見ていた。
「…兄さん、アランさんに余計な事でも言ったかしら…」
「えっ」
お互い勝ち進んだアランとジョエルは次の対戦で一緒に闘う事になった。
「お前が剣が得意なのを忘れていた」
「……いつからなんだ?……」
「何が?」
「いつから…セルビアを……」
アランは試合が始まる前にジョエルに聞きたいと思っていた。
「……お前が…彼女と一緒に街にいた時セルビアさんは一人で店の前に立っていた…買い物袋を両手に抱くように持ち紙袋はシワが多かった…セルビアさんに声を掛けた時笑顔が無くお前と彼女が店から出るのを見て後を追うようにお前達の後ろを歩いた……」
「……」
「公園で俺はセルビアさんを抱き締めた…」
「な!?お前…」
アランはジョエルがセルビアを抱き締めたと聞いた時怒りを感じた。
「お前は誰を抱き締めた」
「えっ!?」
「震える小さな体で立っているのがやっとのセルビアさんにお前は大切な人が側にいるのを忘れたんだ…俺は、震えるセルビアさんを抱き締めお前が憎いと思った…」
「ジ……」
カチャとジョエルはアランに剣の先を向けた。
「!?っ…ジョエル…」
「傷一つお前に付けなければ勝ったとは言えない」
「っ……」
アランは、笑みを見せないジョエルに戸惑っていた。
「アラン、ジョエル、準備は良いか?」
上司の合図でアランとジョエルは試合が始まりセルビアは両手を重ねて二人の試合を見守るように見ていた。








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