死に戻った私は二度と後悔したくはありません

クロユキ

文字の大きさ
24 / 162

疑問

しおりを挟む
店内の椅子に座っていたレイラの側にロベルトが歩いて側に来た。
「レイラ、ここにいたのか捜したよ」
「……」
(……あなた達を見てから一時間は経っているわ……)
「ふふっ…」
「レイラ?」
「…いえ、なんでもありません…旦那様は何処にいたのですか?」
「えっ!?……あ…ウェンディさんが服を一緒に選んで欲しいと言われて……もしかして俺を捜していたのか?」
「……」
広くない店内を捜さなくても二人一緒にいる姿は見えていた。
「…いいえ、ウェンディは服を選ぶ時間が長いので待っていたら自分から来ます」
「そ、そうか…」
ホッと安堵を見せるロベルトにレイラは顔を逸らした。
「でも服を選ぶだけであんなに時間がかかるのか?」
「…そうですね…」
「君が待っているとウェンディさんの所へ行ってみるよ」
「……」
ロベルトは、苦笑いを見せレイラの側を離れてウェンディの所へ行った。
レイラは、ロベルトの後ろ姿を目で追い膝に置いていた重ねた手を握り締めた。
「……服を買ったのかと聞いてはくれないのね…一緒に妹が来るのを待とうと言ってもくれなかった…」
ロベルトがレイラの側を離れて三十分過ぎた頃大きな手提げ袋をロベルトが持ちウェンディは笑顔でレイラの元へ来た。
「お姉様ごめんなさい、待った?」
「……そうね、お店に入って二時間は待ったかしら……」
「ええっ!?そんなに~っ!!」
「しかし、たった二着買って二時間も有り得ないが……」
「女の買い物は時間がかかるの!」
「そうなのか?」
「……」
二人で会話をするのをレイラは見て息を吐いた。
「お姉様はどんな服を買ったの?」
「……良いのがなかったから今日は止めたの…」
「ええっ、勿体無いな~っお兄様が買ってくれたのに」
「えっ!?旦那様がウェンディの服を?」
レイラは、ロベルトの方を見てロベルトは苦笑いを見せていた。
「いや…店員から彼氏さんの会計ですか?と言われたら払わない訳にはいかないだろう?戸惑ったよ」
「ふふっ、ありがとうございます。お兄様」
「……」
店員からウェンディの彼氏だと言われてロベルトは否定しなかったのだろうかと…レイラは少しずつロベルトに疑問を抱くようになっていた。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

《完結》金貨5000枚で売られた王太子妃

ぜらちん黒糖
恋愛
​「愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ」 ​甘い言葉を信じて、隣国へ「人質」となった王太子妃イザベラ。 旅立ちの前の晩、二人は愛し合い、イザベラのお腹には新しい命が宿った。すぐに夫に知らせた イザベラだったが、夫から届いた返信は、信じられない内容だった。 「それは本当に私の子供なのか?」

探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?

雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。 最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。 ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。 もう限界です。 探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。

【完結】元サヤに戻りましたが、それが何か?

ノエル
恋愛
王太子の婚約者エレーヌは、完璧な令嬢として誰もが認める存在。 だが、王太子は子爵令嬢マリアンヌと親交を深め、エレーヌを蔑ろにし始める。 自分は不要になったのかもしれないと悩みつつも、エレーヌは誇りを捨てずに、婚約者としての矜持を守り続けた。 やがて起きた事件をきっかけに、王太子は失脚。二人の婚約は解消された。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

【完結】偽物と呼ばれた公爵令嬢は正真正銘の本物でした~私は不要とのことなのでこの国から出ていきます~

Na20
恋愛
私は孤児院からノスタルク公爵家に引き取られ養子となったが家族と認められることはなかった。 婚約者である王太子殿下からも蔑ろにされておりただただ良いように使われるだけの毎日。 そんな日々でも唯一の希望があった。 「必ず迎えに行く!」 大好きだった友達との約束だけが私の心の支えだった。だけどそれも八年も前の約束。 私はこれからも変わらない日々を送っていくのだろうと諦め始めていた。 そんな時にやってきた留学生が大好きだった友達に似ていて… ※設定はゆるいです ※小説家になろう様にも掲載しています

見捨てられた逆行令嬢は幸せを掴みたい

水空 葵
恋愛
 一生大切にすると、次期伯爵のオズワルド様に誓われたはずだった。  それなのに、私が懐妊してからの彼は愛人のリリア様だけを守っている。  リリア様にプレゼントをする余裕はあっても、私は食事さえ満足に食べられない。  そんな状況で弱っていた私は、出産に耐えられなくて死んだ……みたい。  でも、次に目を覚ました時。  どういうわけか結婚する前に巻き戻っていた。    二度目の人生。  今度は苦しんで死にたくないから、オズワルド様との婚約は解消することに決めた。それと、彼には私の苦しみをプレゼントすることにしました。  一度婚約破棄したら良縁なんて望めないから、一人で生きていくことに決めているから、醜聞なんて気にしない。  そう決めて行動したせいで良くない噂が流れたのに、どうして次期侯爵様からの縁談が届いたのでしょうか? ※カクヨム様と小説家になろう様でも連載中・連載予定です。  7/23 女性向けHOTランキング1位になりました。ありがとうございますm(__)m

【完結】妹が旦那様とキスしていたのを見たのが十日前

地鶏
恋愛
私、アリシア・ブルームは順風満帆な人生を送っていた。 あの日、私の婚約者であるライア様と私の妹が濃厚なキスを交わすあの場面をみるまでは……。 私の気持ちを裏切り、弄んだ二人を、私は許さない。 アリシア・ブルームの復讐が始まる。

処理中です...