死に戻った私は二度と後悔したくはありません

クロユキ

文字の大きさ
33 / 162

後戻りが出来ない罪

しおりを挟む
執事に部屋を案内されたロベルトは部屋の中で肩を落としていた。
「……レイラに何も言わずに出てしまった…俺が居ない事に気付いていなければいいが…いや、待て朝になれば俺がいない事に気付いてしまう……きっとメイドが話して……」
ロベルトは、朝別邸へ戻るか悩んでいた。
コンコン!
「はい…」
「……お兄様…」
「ウェンディ!?」
ロベルトは、扉を開けた…扉の前には目に涙を溜めて立っているウェンディに驚いていた。
「…ウェンディ?」
「う……ロベルト…」
胸の中に顔を埋めるウェンディに驚き廊下を見渡してウェンディを部屋の中に入れた。
「どうしたんだ?」
「…お父様が…お父様が……来年、私に縁談の話しを考えていると言っていたの…」
「!」
ロベルトは驚き胸の中で話しをするウェンディを見下ろしていた。
「…私…貴方が好きなの……貴方と一緒にいたいの…」
「…ウェンディ…」
ウェンディはロベルトにキスをした。
「……今夜…一緒にいたいの……」
「しかし……」
「ロベルトは、私が誰かの元へ行ってもいいの?」
「……」
「私の事を愛していると言ったでしょう?あれは、嘘だったの?」
「嘘じゃないよ…俺は君を愛している…」
「だったら、一緒にいて……私を離さないで……」
「ウェンディ…」
自分を求めるウェンディにロベルトは突き放す事が出来ず一緒に夜を過ごしてしまった。
目の前で泣く姿を見てしまったら手離す事が出来なかった。
一緒に過ごしていたロベルトは、レイラと同じ事に気がつきウェンディもロベルトは初めてだと分かってしまった。
「嬉しいロベルト、愛しているわ…これでお姉様といつでも別れる事が出来るのね」
「な!?ウェンディ!」
ロベルトはウェンディから言われ顔色が土色に変わった。
「そんな恐い顔をしないでよ、今すぐお姉様と別れてとは言っていないわ…私もお姉様が好きなの今の関係を壊したくないの」
「それなら何故…君がそんな事を言うから……」
「ごめんなさい…私、とても幸せよ」
「……」
ロベルトは、今頃になり不安が頭から離れずウェンディと一緒にいる時に何故レイラを思い出さなかったのかとロベルトは、取り返しが出来ない罪を犯してしまった。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

《完結》金貨5000枚で売られた王太子妃

ぜらちん黒糖
恋愛
​「愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ」 ​甘い言葉を信じて、隣国へ「人質」となった王太子妃イザベラ。 旅立ちの前の晩、二人は愛し合い、イザベラのお腹には新しい命が宿った。すぐに夫に知らせた イザベラだったが、夫から届いた返信は、信じられない内容だった。 「それは本当に私の子供なのか?」

探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?

雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。 最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。 ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。 もう限界です。 探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

【完結】偽物と呼ばれた公爵令嬢は正真正銘の本物でした~私は不要とのことなのでこの国から出ていきます~

Na20
恋愛
私は孤児院からノスタルク公爵家に引き取られ養子となったが家族と認められることはなかった。 婚約者である王太子殿下からも蔑ろにされておりただただ良いように使われるだけの毎日。 そんな日々でも唯一の希望があった。 「必ず迎えに行く!」 大好きだった友達との約束だけが私の心の支えだった。だけどそれも八年も前の約束。 私はこれからも変わらない日々を送っていくのだろうと諦め始めていた。 そんな時にやってきた留学生が大好きだった友達に似ていて… ※設定はゆるいです ※小説家になろう様にも掲載しています

見捨てられた逆行令嬢は幸せを掴みたい

水空 葵
恋愛
 一生大切にすると、次期伯爵のオズワルド様に誓われたはずだった。  それなのに、私が懐妊してからの彼は愛人のリリア様だけを守っている。  リリア様にプレゼントをする余裕はあっても、私は食事さえ満足に食べられない。  そんな状況で弱っていた私は、出産に耐えられなくて死んだ……みたい。  でも、次に目を覚ました時。  どういうわけか結婚する前に巻き戻っていた。    二度目の人生。  今度は苦しんで死にたくないから、オズワルド様との婚約は解消することに決めた。それと、彼には私の苦しみをプレゼントすることにしました。  一度婚約破棄したら良縁なんて望めないから、一人で生きていくことに決めているから、醜聞なんて気にしない。  そう決めて行動したせいで良くない噂が流れたのに、どうして次期侯爵様からの縁談が届いたのでしょうか? ※カクヨム様と小説家になろう様でも連載中・連載予定です。  7/23 女性向けHOTランキング1位になりました。ありがとうございますm(__)m

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

【完結】妹が旦那様とキスしていたのを見たのが十日前

地鶏
恋愛
私、アリシア・ブルームは順風満帆な人生を送っていた。 あの日、私の婚約者であるライア様と私の妹が濃厚なキスを交わすあの場面をみるまでは……。 私の気持ちを裏切り、弄んだ二人を、私は許さない。 アリシア・ブルームの復讐が始まる。

処理中です...