死に戻った私は二度と後悔したくはありません

クロユキ

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嘘と嘘

「……旦那様!?」
レイラは、驚いて横になっていた体を起こしベッドの側にいるロベルトを見上げた。
「あ……起こしてごめん…寝室に行ったら君が居なかったから…」
「…動いても大丈夫ですか?」
「ああ…痛みの薬を飲んだからかな痛みが和らいだみたいで動いたらそんなに痛くはなかった」
ロベルトは、笑みをレイラに向けていた。
「あれ?その手首に付けているのは初めて見たけど」
「…グレッド様から頂いたんです……」
「えっ!?グレッド…?」
ロベルトは、驚いた顔をしてレイラの手首を見ていた。
「……ど、どうしてグレッドが君にそれを…」
レイラはロベルトの反応を見て笑いそうになった。
「四人で出掛けました時に私がグレッド様にハンカチを贈ったのです」
「ハンカチ?な、何故君がグレッドにハンカチを…」
「いつもお世話になっていましたお礼にお渡ししただけです…そのお礼にとこれを頂いたんです」
「……」
ロベルトは、レイラが肌身離さず付けているのを見て自分以外の男からの贈り物に気分が悪かった…それが同じ騎士仲間でも…
「……だからと言って…ずっと嵌めているのは…」
「……これは、安産のお守りです」
「あ、安産!?」
「旦那様との子供が授かりますようにとお守りだそうです」
レイラは、ロベルトに嘘を言った。
「そ、そうなのか?」
「はい…」
「な、なんだ…そうか……」
ロベルトは、息を吐き安堵の顔を見せていた。
「……旦那様、メイド達を三人も街へ遣いを向かわせましたのは何故ですか?」
「えっ!?」
「帰りの途中でメイド達に会いましたらお使いで街へ買い物に行っていましたと聞きました」
「あ……それは…ああ、ウェンディさんがケーキを食べたいと言ってメイドに買い物を頼んだんだ…」
「ケーキを買うだけで三人もメイドを街へ行かせたのですか?」
「えっ…あ、その…他にも……」
「……」
戸惑うロベルトを見て本当は今直ぐにでもウェンディとの事を話しをしたかった。
「……旦那様もお休みください……怪我をしているのですから…」
「あ……ああ、悪い…」
レイラは、ロベルトが部屋を出る前に体を横になった。
ロベルトは、レイラに何も言えず部屋を出た。
静かな夜は足音も分かる程廊下をロベルトが歩き話し声が聞こえた。
ウェンディが廊下でロベルトと話しをしているようだった。
「……」
レイラは、ギュッと手を握り締めこの先の事を考えていた。





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