死に戻った私は二度と後悔したくはありません

クロユキ

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最後の夫婦として⑦《レイラの死》

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「……お、お姉様……?」
ウェンディは、口から血を流すレイラを見て真っ青な顔をして震えていた。
「な……何があったの?」
「……」
ロベルトは、ウェンディから聞かれても黙ってレイラを抱き締め涙を流しているだけだった。
「ねえっ!何があったの?」
「っ……」
レイラは薄く開けた目でウェンディを見ていた。
ウェンディがここへ来たのは父親から縁談の話しを聞き自分に助けを求めに来たのだと…
「お、お姉様……しっかりして……お姉様が居なくなったら私……どうしたらいいの?……イヤよ…お姉様…お姉様…」
涙を流して悲しむ妹にレイラは、この先ウェンディの行く末を知る事もロベルトの行く末を知る事も出来ないのが後悔した。
「レイラ、もうすぐ医師が来る……君を愛しているんだ……だから、生きてくれ……」
「……」
意識が薄れて行く中で、レイラは最後までロベルトの「愛している」と自分に言い続けた言葉を信じる事が出来なかった。
「……酷い……人……」
レイラは、ゆっくりと瞼を閉じた。
カチャカチャと廊下を走る音にレイラはグレッドが来てくれたと…剣を持つ鞘の音にレイラは誰が来たのかわかっていた。
「レイラ様!!」
ロベルトの部屋の扉を勢いで開けたグレッドは、ロベルトの腕の中で唇から血を流し目を閉じたレイラの姿を見て真っ青な顔でその場で体が動けなかった。
(……グレッド様……来てくれた……最後に会いたいと思う人の声が聞きたいと…思っていた…姿が見たい…貴方の顔が見たい……でも、もう目を開ける事が……)
レイラの閉じた瞼から涙が流れ落ちた。

『もう一度…やり直す事が出来たら……私は、貴方を愛します』

パタッとレイラの手が床に置きロベルトとウェンディは声を出しグレッドは手に持つお守りの糸を握り締めた。

「……レイラ……」



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