死に戻った私は二度と後悔したくはありません

クロユキ

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最後まで酷い人

私は、ロベルトを見ていた…彼の話し方が夫だったあの人に似ていたから…もしかしたらこの人もと考えずにはいられなかった。
「……二人で話しをしたいの…」
私は、娘に席を離れて欲しいとお願いをした。
「分かったわ。私は隣の部屋にいるわ」
娘は、ロベルトに頭を下げロベルトは近くにある椅子に腰を落とした。
「…最近俺も足が痛く感じて来た。」
「お互い年を取りました……」
私は、彼に笑みを見せた。
「今まで何処で生活をしていたのですか?妹が突然貴方が居なく成ったと泣いて捜して……夫のグレッドも騎士の方達と一緒に貴方を捜していたわ……」
「……」
「……妹は…貴方を忘れる事を選び結婚をしました…三人の子供に恵まれましたが…私は最期に妹に会う事も出来なかった…そして貴方も……貴方は何を思い出したの?」
「えっ…」
「思い出したから…私と妹のウェンディ…そして夫のグレッドの前から姿を消してしまった…そうでしょう?」
「……済まなかった……君をあの日苦しんで死なせてしまった事を思い出し…また繰り返してしまうのではと…俺はここへ居ても逃げていた……君からも…グレッドからも…そしてウェンディからも……」
「……馬鹿な人……貴方の人生をやり直す事が出来たのに…貴方はどうして此処へ…私と夫と同じようにお守りを持って…」
「お守り…?」
私はロベルトに手首に嵌めている夫のグレッドと私の糸で編んだお守りを見せた。
「……いや、俺は違う……」
「違うの?じゃあどうして私達が夫婦だった頃を思い出したの?」
私は、彼も私達と同じこのお守りの不思議な力で以前の記憶を思い出したと思ってロベルトの手首を見てもお守りは無かった。
「……それは言えない……自分の墓場まで持って行くと決めたんだ……」
私は、哀しい顔を見せるロベルトを見て私にも言えない事があったのだと……最期まで隠し事をするこの人らしいと思った。
「……酷い人……」
「えっ…」
「また…私にこんな言葉を言わせるなんて……」
「…レイラ……」
「夫も思っているわよ…最期まで会いに来てくれなかった貴方に酷いって……でも、ありがとう…最期に私を思い出して来てくれて…貴方に謝りたかった…死を選ばず向き合って話していたらと……」
「レイラ……俺も悪かった…何度も謝っても俺は君を苦しめてしまった……」
「ふふっ…私達、謝ってばかりね……ありがとう…」
「レイラ……」
私は、ロベルトに…元夫に最後の会話を終えた。
その二日後私は家族に見守られ最期の生を終えた。






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