真面目で裏切らない夫を信じていた私

クロユキ

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離婚③

離婚の話しを聞いてから執事とメイド長は戸惑いどうすれば良いのかと悩む姿を見て私は部屋に戻り荷造りを始めた。
まだ旦那様と離婚に成るのかも分からないのに私は旦那様を待っ必要も無くなったと荷物を造る事にした。
「……実家から持ってきた物ばかりだったわ」
結婚をして旦那様と一緒に出掛ける事が無かった私は必要の物だけをメイドのマギーを連れて街まで買いに行っていた。
私が街に来ていた時旦那様は任務で屋敷を留守にしていた…あの宿にも私は歩いて通っていた。
「…旦那様は、隠れる場所を見付ける天才かしら…」
昼になり執事とメイド長はいつもの様に働いていた…本当は辛いのだと思った…いつものようにメイド達や使用人達に指示を出し何も聞いていない振りをする事に……
「……ごめんなさい…」
私は、彼等に謝るしかなかった。
コンコン!
「奥様、私です」
マギーが私の部屋に入り封筒を渡してくれた。
「ありがとう…何も言われなかった?」
「驚かれていました…確認で数回奥様と旦那様の名前を言われていました」
「そうなの?旦那様の事を知っている人は驚くわね…離婚だなんて……その理由を知ってしまった人はもっと驚くかしら」
私は封筒から一枚の紙を取り出した。
「……旦那様の喜ぶ顔が目に浮かぶわ…結婚をする前に旦那様の事を調べておけば良かったわね…」
私は、離婚届けの紙をじっと見ていた。
こんなに早く離婚の事を考えるなんて思っていなかった。
私は、離婚届けの紙に自分の名前を書いた…躊躇う事なくスラスラとペンが進んでいた。
それからどれくらいの時間が過ぎたかしら…一台の馬車が屋敷の前に止まった。
旦那様が帰って来た。




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