平民ですが何か?私、貴族の令嬢ではありません…

クロユキ

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平民のお嬢様

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「イライザ、お前と婚約破棄をする」
「……」
学園の校舎の前で登校したイライザにルーカス・ロアンから婚約の取り消しを登校している生徒達の前で言われ、彼の隣には寄り添うように側にいるロザンヌ男爵令嬢がいた。
「俺には、付き合いをしている彼女がいると言ったはずだ」
「…あの…ルーカス様…私と貴方はまだ婚約はしていませんが…」
「っ……」
イライザは、まだ婚約を言われてもいないルーカスから一方的に婚約破棄を言われイライザは首を傾げてルーカスを見ていた。
「え!?ルーカス様、イライザ様と婚約はしていないの?」
ルーカスの隣にいるロザンヌが顔を上げ見上げていた。
「婚約はしていないが、今日か明日…言われる前に俺から婚約破棄を先に言っておく」
「?」
「?」
イライザとロザンヌはルーカスを見て首を傾げていた。
側で聞いていた生徒達も「婚約をしていないのに婚約破棄を言うなんて」とクスクスと笑う生徒達がいた。
「意味が分かりません」
「イライザ、お前…数日前に腹痛の貴婦人を助けただろう?」
「……数日前……ええ、道端でお腹を押さえていました女性がいましたが…見ていたのですか?」
「…その貴婦人は…俺の母親なんだ……」
「え!?」
「お前から薬を貰って痛みが治ったがお前は使用人に母を頼んでそのまま居なくなったと聞いた」
「急いでいましたので…でも良かったですお腹の痛みが治って…でもどうして私だとわかったのですか?」
「……お前が店に入るのを見て母が使用人に調べさせていたんだ…」
「あ!水だけを飲んで何も注文をしないで帰った男の人が私の事を聞いていたとか…口の軽い店の子だったから私の事を話したと言っていたわ」
「……」
「……」
ルーカスとロザンヌはイライザの話しを茫然となって聞いていた。
「……聞いていいか?その店ってなんの店なんだ?」
「食堂ですわ」
「は?食堂!?」
「わたくし、食堂で働いていますの」
!?
満面な笑顔で働いていると声に出したイライザは平民だった。



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