あなたが私を捨てたのです

クロユキ

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騎士服を着て

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私は、暫く母の肩に寄り添い自分の部屋の中をぼんやりと眺めていた。
結婚をしたら幸せに慣れると思っていた。
『結婚をして良かったと思ったの夫も子供も生まれて幸せよ、リナリも結婚をしたらわかるわ』
『そ、そうかしら?私は剣を握っていた方が幸せなんだけど』
『もうリナリは男性じゃないのよ、女性に生まれたんだから結婚して良かったときっと思う日が来ると思うわ』
友達から結婚の話しを聞いて幸せな顔を見て私も結婚をしたら幸せに慣れると思っていた。
「……」
「少しは落ち着いた?」
「……ありがとうお母様…今日、泊まって良い?二、三日もしない内に帰って来ると思うけど…私がまたこの屋敷に住んで騎士に戻っても良い?」
「貴女が帰る場所は此処なの…騎士の道へ進みたい話しはお父様と相談しなさい…私は、貴女の進む道を反対しないわ…」
「…ありがとう…お母様…」
お母様は、私が騎士に戻る事に反対はしなかった…夫のカインを紹介した事を気にしているのだと思った。
「夕食を貴女と一緒に食事をするのは久しぶりだわ…」
「私も楽しみ」
お母様は、夕食までゆっくりしていなさいと部屋を出た。
「……」
私は、洋服棚へ行き扉を開け奥から細長い箱を取り出しテーブルの上に置き箱を開いて一本の剣を取り出した。
「……ただいま…」
私は半年ぶりに剣を握り締め笑顔になった。
久しぶりに白い騎士服を着た…王女様に仕える騎士服を着た。
「……少し痩せたかしら…普通、結婚をしたら太ったと聞くけれど…夫と食事なんて…あったかしら……はぁ…考えていたらイライラして来たわ」
私は、剣を持ち屋敷内にある練習場へと向かった。






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