元婚約者だったお兄様が後悔したと私に言ってくるのですが…

クロユキ

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束縛の不安

ジョルジュとポールはセレナーデの行動に茫然と成った。
「荷物を馬車に乗せるわね、あなた達も早く準備をしてね」
セレナーデは、笑顔をジョルジュ達に向け屋敷の外に出た。
「……お、おい…良いのか?彼女を連れて…セレナーデさん…大学の女子にお前の婚約者だと見せに行くような事をしてんじゃないのか?」
「……」
ジョルジュは戸惑い両親に顔を向けた。
「父さん…」
「…お前の婚約者だ…大学でお前の勉強する姿とその生活を見て貰って良いだろう…お前を囲む女子達も近付かないだろう…」
「えっ!?」
「大学生活を楽しむ事は悪いとは言わないわ…ただ、婚約者のセレナーデさんがいる事を忘れないで…あなた達は結婚する約束をしているの」
「か、母さん…」
「女性と一緒に居るなとは言わない…だが、お前を連れ出すのは良くない…」
「えっ…連れ出すって…」
両親の話しを聞き戸惑うジョルジュを見ていたポールが声を出した。
「……悪い…お前の話しをお父さんに話したんだ…」
「ポール!?」
「…ステラさん達が、わざわざ休みを利用してお前の住む街へ来たのを見てお前の親友関係を聞かれたんだ…」
ポールは、気まずく思いジョルジュに話しをした。
「彼女達が来なければ私達はお前の大学生活に口出しはしなかった…それはセレナーデさんも同じだろう…お前は、教師になる事だけを考えその先は分かっているな」
「……」
ジョルジュは、両親からも大学生活の自由を奪われた感じを受けセレナーデを連れての大学に戻った。
大学に戻ったジョルジュが、婚約者のセレナーデを連れていた事に男子も女子も驚きジョルジュの噂話が暫く続いた。
ステラ達の話しを聞いたジョルジュの取り巻き女子達は、ジョルジュから距離を置くようになりジョルジュの大学生活は一瞬に変わってしまった。
残りの大学生活は、ジョルジュにとって静かな大学生活になりその分教師になる事だけを考え勉強をした。
時々不安な感情がジョルジュを襲った。
先の未来が不安だった…セレナーデに恋をして婚約をして幸せを感じていた数年前の自分が今では不安でしかなかった。
「……どうしてこうなってしまったんだ…」
一人になると考える事は不安だった。
セレナーデの手紙が毎月のように届いた…手紙の内容は、結婚式の準備の内容が毎月の手紙に書かれていた。
そしてまた大学に行き会いたいとの手紙まで書かれジョルジュは戸惑い、両親に今は大事な時期だからと両親からセレナーデに話しをして欲しいと手紙を送った。
今のジョルジュは精神的に病んでいた。



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