私が死んで後悔した人達へ~捨てられた侯爵夫人の一年間…振り向いてくれるのを待ち続けた~

クロユキ

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侯爵夫人の葬儀(26)《アレックの後悔②》

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アレックの謝罪は続いた。
「庭園にも行っていないんだ…俺は君が窓から見ている姿に気づいていた…気づいていたのに俺は君を無視して傷つけエミリーを優先していた…悪かった…仕事も君に任せて俺はエミリーと…酷い言葉も君に言ってしまった…何度も謝ろうとしたんだ…悪かった…白い花も…君が初めて俺にお願いをしてくれた…だが、君は花は植えなくていいと…俺が離婚の話しをしたから…これだけは、俺が君に夫だった俺が最後に君に贈りたいんだ…屋敷の周りを君の白い花を植えるよ…俺が屋敷から離れる事になっても叔母さんにお願いするよ…」
アレックは、自分とエミリーとの関係で親族を怒らせるとは思ってもいなかった。
何もかも知って、後戻りがしたくても亡くなってしまったソフィアには二度と会えないアレックは、返事がないソフィアに声を出して謝り続けるしかなかった…アレックは、妻のソフィアに何もしてあげる事が出来なかった一年もの間を謝り続け後悔していた。
「…アレック様…」
頭を上げたアレックは、白い花に囲まれて眠るソフィアの顔を涙を溜めて見ていた。
「……妻の寝顔も亡くなって初めて見た…」
「……」
「…医師にも話したと思う…結婚してから一度も妻と過ごしたことがないと…」
「…はい、聞きました…酷いと思いました」
医師は両手を握りしめ複雑な気持ちだった。
「…私達は、部屋が別々で私か妻どちらかの部屋に行き共に過ごすのが夫婦なのに…私は、初夜の日から妻を避け続け一緒に過ごす事がなかった…結婚した後も仕事が忙しく遅く帰る日が続いていた…遅く帰る私に妻は毎日のように出迎えてくれた。夫婦なら夫が遅く帰っても出迎えてくれる妻がいる…それが、夫婦なんだと…でも私はそれが苦痛に感じ妻を突き放してしまった…」
「…酷い話しです…この一年奥様の部屋には声をかける事もなかったのですか?もし、それが本当でしたらエミリー様と過ごされる前に奥様を自由にしてあげなかったのですか?貴方が早く奥様にお話しをしていれば奥様が深く傷つく前に……」
医師は話しの途中口を閉じた。
「……妻が亡くなる前に初めて彼女に向き合い話しをした…叱りを受ける話しだったが不思議と嫌だとは思わなかった…私は、妻がエミリーと関係を知らないと思いエミリーが留守をしていた日初めて妻を誘った…」
「!」
「だが、断られた…当然の事だが…今日が駄目なら次があると思った…エミリーの妊娠を知る前は…」
「……」
「…妻は何もかも知っていた…私は隠し通していたつもりだった…エミリーが、夜妻の部屋の前を通り朝の食卓にも顔を出さず私と一緒にいる姿を見ていれば妻でもわかってしまう…私に問い詰める事をしなかった事をいいように好き勝手な事をしてきた…」
「……」
気が抜けたように話しをするアレックを見て医師は何も言えなかった。






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