私が死んで後悔した人達へ~捨てられた侯爵夫人の一年間…振り向いてくれるのを待ち続けた~

クロユキ

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両親への謝罪

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屋敷へと戻ったアレックは、執事とメイド長を呼んだ。
「……エミリー様とは…もう…」
「…そうですか…お子様は……」
執事とメイド長は、アレックからエミリーの元を離れる事と子供の話しをして二人は驚くばかりだった。
「今まで迷惑をかけて悪かった」
「…どのようにお話しをすれば…奥様にお伝えしたいのですが…奥様も少しでもお待ちしていましたら…」
「……」
執事はソフィアが生きていたらと声に出しメイド長は涙を拭っていた。
「話しておかなければならない事がある…エミリーとコルベール家の式の費用を全額とは言えなかったが、私も支払いを手伝う事にした…妻の…ソフィアの両親に償いと思い願い出た。お前達に迷惑をかけてしまうが…」
「旦那様が、お決めになりました事をわたくし達が口出しする事ではありません…奥様もお喜びになります」
「……そうだといいが……ありがとう……」

アレックが使用人の自分達に礼の言葉を声に出し、執事とメイド長はまた昔のように真面目で使用人に気遣う姿に戻ったように見え喜んでいた。
コンコン!
「失礼します旦那様、お手紙が来ています」
「ああ、貰おう」
アレックはメイドから手紙を受け取り封筒の裏を見て顔色が変わった。
「……」
「旦那様?」
「…叔母からの手紙だ…」
「アデライド様からのお手紙ですか?」
「……」
アレックは、叔母の手紙を机の上に置いたまま封を開けようとはしない姿を見て執事とメイド長は、アレックに何も言わずに部屋を出た。
「…旦那様、深刻そうな顔をしてどうしたのかしら…」
「…奥様の葬儀で親族の方々と何かあったようですが…旦那様がお話しをしていただくまで待ちましょう…」
一人部屋の中で机の上に置いた手紙を取りアレックは叔母の手紙を読んだ。
「……」
手紙に書かれていたのは簡単な内容だった。
『アレック、会議の日が決まりましたので知らせます。ソフィアさんのご家族に便りをしました。一緒に私の屋敷へ来なさい』
「……」
叔母の短い手紙を読んだアレックはボソッと声に出した。
「……三日後か……」
アレックは、叔母の屋敷で親族が集まる知らせを受けた。
部屋を出たアレックは肖像画の部屋へと入った。
「……」
歴代が並ぶ肖像画を見ていたアレックは、両親の肖像画の隣に飾るはずだった自分と妻だったソフィアの肖像画が無い額縁だけを見ていた。
部屋の周りを見たアレックは、エミリーの肖像画が無いのを見て処分したのを知った。
「…はは…もうエミリーの肖像画は処分したのか…使用人とエミリーは仲が悪いんだな…パルリス家に嫁がなくて良かったのかもしれない…同じ血をわけた姉妹なのにこんなに違うんだな…」
アレックは肖像画が無い額縁を触り苦笑いを見せていた。
「…お父さん、お母さん、二人が生きていたら俺が悪いと叱ってくれただろうか…妻を突き放した事も浮気をした事を叱ってくれたら妻は死なずにすんだだろうか…俺は、叔母さんを怒らせ悲しませてしまった…三日後に会議があるんだ…俺がこのまま当主としてパルリス家に残る事が出来るのか…叔母さんの一声で決まる……」
アレックは、暫く両親の肖像画の前に座り謝罪を言い続けていた。






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