私は別に構いません

クロユキ

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愛しさが悲しみへ

マリアンナの泣き叫ぶ声を離れにいたメイド達はオドオドとしていた。
「…この声…奥様よね?何があったの?」
「弁護士の人も慌てて帰って行ったわ……」
コッコッと客室から出て来たジルベルトにメイド達は頭を下げた。
コッと歩く足を止めたジルベルトにメイド達は頭を上げる事が出来ずにいた。
「……今日と明日にでもマリアンナの荷物を纏めてくれ…」
「えっ!?」
メイド達はジルベルトからマリアンナの荷物を造るように言われ茫然としていた。
「…旦那様…奥様の荷物とは……」
「……近い内に妻は……マリアンナはこの屋敷から出て行く」
「!?」
メイド達は声に出ないほど驚いた。
「荷物は実家へ送る為だ…」
「あ…あの……旦那様…奥様は……」
「……明日、執事の指示で使用人全員集まるように……」
ジルベルトはメイド達に話しを終え階段を上がって行った。
「えっ……何?……何があったの……」
「フランク様にも関係する事じゃない…ベッドのシーツを体に巻き付けて帰って行ったから……ライラ様も凄い顔をして……奥様の叫び声も……」
メイド達は不安な顔を見せていた。
「……この屋敷で何が起こっているの?」
戸惑うメイド達は、客室からジルベルトの両親が出て階段を上がる姿を見た後、マリアンナが母親に支えながら歩く姿に驚きそのまま両親と一緒に屋敷を出るのを見たメイド達は混乱していた。
その頃、ジルベルトは自分の部屋に入り部屋の窓から外を見ていた。
「……」
「……入るぞ、ジルベルト…」
「……」
「ジルベルト…」
両親は何も話さない息子を心配していた。
窓を見ていたジルベルトは、マリアンナの姿を見ていた。
両親と一緒に馬車に乗る姿を両手を握り締めてジルベルトはマリアンナを見ていた。
愛しい妻の姿は悲しみへと変わりマリアンナを乗せた馬車をじっと見ていた。



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