幼なじみと再会したあなたは、私を忘れてしまった。

クロユキ

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同級生②

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「荷馬車を動かすのを手伝って欲しい」
「え?僕達だけで?」
「無理だろう?」
「誰が馬の手綱を持っんだ?」
「俺が持って馬を引き寄せる」
「…俺達は?」
「荷馬車の後ろを二人が押してくれ」
「…それ、絶対お前の方が楽じゃね…」
「そうだね…ジンの方が楽だね…」
「じゃあ、お前達手綱は持てるのか?」
「無理」
「ない」
「じゃあ、俺が手綱を持って馬を引き寄せる」
「やっぱ楽じゃね」
「楽だね」
「ははは…」
「「「!」」」
「あ!」
ルナは三人のやり取りを見て思わず声に出して笑ってしまった。
「…ごめんなさい…三人の話しを聞いたら可笑しくて…私も荷馬車の後ろ押します」
三人の男子はルナも手伝うと聞いて驚いていた。
「女子にそんな事させられないよ」
「仕方ない、俺達でやるか」
二人の男子は仕方がないと言って荷馬車の後ろを押す事にした。
「ルナさん、人参は?」
「え?人参?」
ジンから人参と言われきょとんとしていた。
「さっき手に人参持っていなかったか?」
「あ…籠に戻したの…」
「人参生で食べるつもりだったのか?」
「え!?生…」
「この町は、野菜を生で食べる家庭もいるんだ。土が良いから野菜がどれも甘いんだ」
「そうなんだ…」
「でも、その人参は家畜用の人参だ。生で食べるのは勧めないな父さんが昔、家畜用の人参を生で食べてお腹を壊したと話していた」
「ええ~っ」
「おい、二人で何楽しく話してんだ?」
「荷馬車押すの?押さないの?」
ジャンとユーゴは不機嫌な顔でジンとルナを見て声に出した。
ルナも一緒に荷馬車を押す手伝いをした。みんなで協力をして荷馬車を動かす事が出来た。街では友達と経験した事もないルナは何もかも初めてだった。暫くして、ジンの父親ムックが町の仲間を連れて来たが手伝う事が無くなった為、ジャンとユーゴを荷馬車に連れて先へ帰って行った。
「いやあ…お前がいて助かった」
「助かったじゃないだろう、ルナさん一人残して戻って来るのが遅いんだよ」
「ルナさん、すまなかったな…一人で心細かっただろう」
「いえ…ジン君達がいましたから大丈夫でした」
ジンの父親ムックは驚いた顔を息子に向けていた。
「何?」
「…いや、なんでもない、さあ、行こうか」
荷馬車が動くようになりルナも初めての事ばかりで、同じ年の男子と向き合って笑ったのは久しぶりだった。





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