幼なじみと再会したあなたは、私を忘れてしまった。

クロユキ

文字の大きさ
68 / 131

クラスの友達③

ルナとジンは馬車で通った道を帰っていた。
「友達が出来て良かったな」
「うん」
一緒に男子と並んで歩くのは久しぶりだった…ルシアンは、ジェニファーと一緒に行きも帰りも同じでルナとは一緒に歩く事は余りなかった。
「……」
「……」
何も話さないが隣に誰かが居てくれるだけでも心強かった。
「じゃあ、俺はここで」
「うん、今日はありがとう」
「明日、迎えに来るから準備しててくれ」
「えっ!?…でも…」
ルナはジンが明日一緒に学校へ行くとは思っていなかった。
「クラスの皆も知っている気にする事はない、じゃあな」
「あ…うん」
手を振るジンにルナも手を振った。
「ただいま」
「お帰り、学校はどうだったの?帰りは大丈夫だった?」
心配する叔母にルナは笑みを見せ今日学校の出来事を話した。
夜は叔父が帰りルナは、叔母に話しをした学校の出来事を叔父にも話しをした。
「そうか、友達が出来たか」
「はい、今週の休みに皆がお店で私の歓迎会をしてくれるんです」
「ふふっ、私も一緒は駄目かしら?」
「おい、私達は呼ばれていないんだぞ」
「クスクス」
ルナは両親に手紙を書いた。この町へ来て最初の出来事を書いた。叔父や叔母の事も書いた。学校で友達が出来た事も書いた。ムックの息子のジンの事も書いた…元気で暮らしていると心配ないと…両親に手紙を書いた。
「あ、アンヌにも出さなきゃ」
ルナはアンヌに学校の事を書き友達が出来た事も書いた…ジンの事も迷いながら書いた。
「……もうすぐ…ルシアンとジェニファーさんの停学処分が終わる…ルシアン…浮気はもうしないでね…ジェニファーさんが悲しむから……」
ルナは、街へ帰った時ルシアンとジェニファーを見ても何も思わないように強くなりたいと思った。
「おはようございます」
毎日のようにジンがルナを迎えに来た。
「ジンもルナの歓迎会に呼ばれたのか?」
「はい」
「私と変わらないか?」
「は?」
「あなた、私も行きたいのを我慢しているのよ」
「叔父さん、叔母さん」
今日も変わらず朝は騒がしくルナは学校へ行った。
町の学校へ行き始めて一週間になろうとした…ルシアンとジェニファーが一緒にいる時は時間が過ぎるのが遅く感じていた。
今日は、クラスの友達とクレープの店で歓迎会がある日。
「こんにちは!」
「あらあら、大勢で…ルナちゃーん友達が来てくれたわよ」
「はーい」
「なんだ早いな」
ジンが後から顔を出していた。
「行ってきまーす!」
「楽しんでね」
「ジン、頼んだぞ」
「はい」
まるで貴族のお嬢様と護衛騎士のように頼まれるジンにクスッと笑ってしまった。
「なんだ?」
「ううん、なんでもない…」
少しずつジンとの会話も戸惑う事は減って行った。







あなたにおすすめの小説

初恋の王女殿下が帰って来たからと、離婚を告げられました。

ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢アリスは他に想う人のいる相手と結婚した。 政略結婚ではあったものの、家族から愛されず、愛に飢えていた彼女は生まれて初めて優しくしてくれる夫をすぐに好きになった。 しかし、結婚してから三年。 夫の初恋の相手である王女殿下が国に帰って来ることになり、アリスは愛する夫から離婚を告げられてしまう。 絶望の中でアリスの前に現れたのはとある人物で……!?

【完結】愛していると気づいたから、私はあなたを手放します

妄夢【ピッコマノベルズ連載中】
恋愛
愛しているのに、触れられない。 幼なじみの夫は、こう言った。 「もう、女性を愛することはできない」と。 それでも「君がいい」と言い続ける彼と、 子どもを望む現実の間で、私は追い詰められていく。 だから決めた。 彼のためにも、私は他の誰かを探す。 ――そう思ったのに。 なぜあなたは、そんな顔で私を追いかけてくるの? これは、間違った優しさで離れた二人が、 もう一度、互いを選び直すまでの物語。 ※表紙はAI生成イラストを使用しています。

私は不要とされた~一番近くにいたのは、誰だったのか~

ゆめ@マンドラゴラ
恋愛
彼の幼馴染は、いつも当然のように隣にいた。 「私が一番、彼のことを分かっている」 そう言い切る彼女の隣で、婚約者は何も言わない。 その沈黙が、すべての答えのように思えた。 だから私は、身を引いた。 ――はずだった。 一番近くにいたのは、本当に彼女だったのか。 「不要とされた」シリーズ第三弾。

初恋の兄嫁を優先する私の旦那様へ。惨めな思いをあとどのくらい我慢したらいいですか。

梅雨の人
恋愛
ハーゲンシュタイン公爵の娘ローズは王命で第二王子サミュエルの婚約者となった。 王命でなければ誰もサミュエルの婚約者になろうとする高位貴族の令嬢が現れなかったからだ。 第一王子ウィリアムの婚約者となったブリアナに一目ぼれしてしまったサミュエルは、駄目だと分かっていても次第に互いの距離を近くしていったためだった。 常識のある周囲の冷ややかな視線にも気が付かない愚鈍なサミュエルと義姉ブリアナ。 ローズへの必要最低限の役目はかろうじて行っていたサミュエルだったが、常にその視線の先にはブリアナがいた。 みじめな婚約者時代を経てサミュエルと結婚し、さらに思いがけず王妃になってしまったローズはただひたすらその不遇の境遇を耐えた。 そんな中でもサミュエルが時折見せる優しさに、ローズは胸を高鳴らせてしまうのだった。 しかし、サミュエルとブリアナの愚かな言動がローズを深く傷つけ続け、遂にサミュエルは己の行動を深く後悔することになる―――。

寡黙な貴方は今も彼女を想う

MOMO-tank
恋愛
婚約者以外の女性に夢中になり、婚約者を蔑ろにしたうえ婚約破棄した。 ーーそんな過去を持つ私の旦那様は、今もなお後悔し続け、元婚約者を想っている。 シドニーは王宮で側妃付きの侍女として働く18歳の子爵令嬢。見た目が色っぽいシドニーは文官にしつこくされているところを眼光鋭い年上の騎士に助けられる。その男性とは辺境で騎士として12年、数々の武勲をあげ一代限りの男爵位を授かったクライブ・ノックスだった。二人はこの時を境に会えば挨拶を交わすようになり、いつしか婚約話が持ち上がり結婚する。 言葉少ないながらも彼の優しさに幸せを感じていたある日、クライブの元婚約者で現在は未亡人となった美しく儚げなステラ・コンウォール前伯爵夫人と夜会で再会する。 ※設定はゆるいです。 ※溺愛タグ追加しました。

結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました

ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。 ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。 王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。 そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。 「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。

もうあなた達を愛する心はありません

佐藤 美奈
恋愛
セラフィーナ・リヒテンベルクは、公爵家の長女として王立学園の寮で生活している。ある午後、届いた手紙が彼女の世界を揺るがす。 差出人は兄ジョージで、内容は母イリスが兄の妻エレーヌをいびっているというものだった。最初は信じられなかったが、手紙の中で兄は母の嫉妬に苦しむエレーヌを心配し、セラフィーナに助けを求めていた。 理知的で優しい公爵夫人の母が信じられなかったが、兄の必死な頼みに胸が痛む。 セラフィーナは、一年ぶりに実家に帰ると、母が物置に閉じ込められていた。幸せだった家族の日常が壊れていく。魔法やファンタジー異世界系は、途中からあるかもしれません。

はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな
恋愛
 私の婚約者様は、王女殿下の騎士をしている。  病弱でお美しい王女殿下に常に付き従い、婚約者としての交流も、マトモにしたことがない。  まぁ、好きになさればよろしいわ。 私には関係ないことですから。