23 / 79
何もかも話しをして…②
しおりを挟む
「……それで…わか……アルバートと何か話しはしたのか?」
「いいえ…あの人が部屋の中に入った時は驚きました…再会を喜ぶ間もなく…あの人は親子の会話を始めたのです…」
私は、息を吐き馬番の男性に話しの続きをした。
「まさか夫があの屋敷に居て奥さんがいて子供が二人もいて……三人目の子供がお腹の中に居ると……私がいる目の前で…あの人の奥さんとなった人と口付けを交わしていたのです……」
「な?あんたが居る前でか?!」
「私がいるのを知らなかったようで…後になって私に気付いて夫は、慌てたように私の顔を見る事も出来ずそして夫から……私の事は知らないと言っていました…私は、その言葉を聞いてショックで夫を殴って屋敷を出ようと思いましたが…子供がいる前でそんな事は出来ません……でもあの人は子供が居ても平気に口付けを交わし…以前の夫は人前でそんな事はしませんでした……」
「……そうだな……アイツは変わってしまった…人が見ていようが子供が側にいようが人前で平気に若奥様にそれをして来た……まるで、見てくれと言わんばかりに……」
「……ううっ……」
「!!す、すまない泣かせるつもりで言ったわけでは……」
「……分かっています…私も…初めて会った人に恥になる話しをしてしまいました……」
「いや、話しを聞けて良かった…アイツは俺達に嘘を話し若奥様にも嘘を言っていた…」
「……」
「……アルバートと一度話しをしてみるか…」
「……いいえ、もうあの人には家族がいます…貴族になったあの人は私達が知っています夫ではありません……」
「…家へ帰り家族と相談したらいい…それから決めてもいいじゃないのか?」
私は頬に流れた涙を手で拭い息を吐いた。
「そうですね…話しを聞いて下さいましてありがとうございました…」
「いや…俺も驚いたが…相談事があれば俺で良かったら話しをしてくれ」
「はい…」
私は、馬番の男性に話しをして少しだけ胸の苦しみが取れた気がした。
「いいえ…あの人が部屋の中に入った時は驚きました…再会を喜ぶ間もなく…あの人は親子の会話を始めたのです…」
私は、息を吐き馬番の男性に話しの続きをした。
「まさか夫があの屋敷に居て奥さんがいて子供が二人もいて……三人目の子供がお腹の中に居ると……私がいる目の前で…あの人の奥さんとなった人と口付けを交わしていたのです……」
「な?あんたが居る前でか?!」
「私がいるのを知らなかったようで…後になって私に気付いて夫は、慌てたように私の顔を見る事も出来ずそして夫から……私の事は知らないと言っていました…私は、その言葉を聞いてショックで夫を殴って屋敷を出ようと思いましたが…子供がいる前でそんな事は出来ません……でもあの人は子供が居ても平気に口付けを交わし…以前の夫は人前でそんな事はしませんでした……」
「……そうだな……アイツは変わってしまった…人が見ていようが子供が側にいようが人前で平気に若奥様にそれをして来た……まるで、見てくれと言わんばかりに……」
「……ううっ……」
「!!す、すまない泣かせるつもりで言ったわけでは……」
「……分かっています…私も…初めて会った人に恥になる話しをしてしまいました……」
「いや、話しを聞けて良かった…アイツは俺達に嘘を話し若奥様にも嘘を言っていた…」
「……」
「……アルバートと一度話しをしてみるか…」
「……いいえ、もうあの人には家族がいます…貴族になったあの人は私達が知っています夫ではありません……」
「…家へ帰り家族と相談したらいい…それから決めてもいいじゃないのか?」
私は頬に流れた涙を手で拭い息を吐いた。
「そうですね…話しを聞いて下さいましてありがとうございました…」
「いや…俺も驚いたが…相談事があれば俺で良かったら話しをしてくれ」
「はい…」
私は、馬番の男性に話しをして少しだけ胸の苦しみが取れた気がした。
603
あなたにおすすめの小説
【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──
【完結】恋人との子を我が家の跡取りにする? 冗談も大概にして下さいませ
水月 潮
恋愛
侯爵家令嬢アイリーン・エヴァンスは遠縁の伯爵家令息のシリル・マイソンと婚約している。
ある日、シリルの恋人と名乗る女性・エイダ・バーク男爵家令嬢がエヴァンス侯爵邸を訪れた。
なんでも彼の子供が出来たから、シリルと別れてくれとのこと。
アイリーンはそれを承諾し、二人を追い返そうとするが、シリルとエイダはこの子を侯爵家の跡取りにして、アイリーンは侯爵家から出て行けというとんでもないことを主張する。
※設定は緩いので物語としてお楽しみ頂けたらと思います
☆HOTランキング20位(2021.6.21)
感謝です*.*
HOTランキング5位(2021.6.22)
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
私を売女と呼んだあなたの元に戻るはずありませんよね?
ミィタソ
恋愛
アインナーズ伯爵家のレイナは、幼い頃からリリアナ・バイスター伯爵令嬢に陰湿ないじめを受けていた。
レイナには、親同士が決めた婚約者――アインス・ガルタード侯爵家がいる。
アインスは、その艶やかな黒髪と怪しい色気を放つ紫色の瞳から、令嬢の間では惑わしのアインス様と呼ばれるほど人気があった。
ある日、パーティに参加したレイナが一人になると、子爵家や男爵家の令嬢を引き連れたリリアナが現れ、レイナを貶めるような酷い言葉をいくつも投げかける。
そして、事故に見せかけるようにドレスの裾を踏みつけられたレイナは、転んでしまう。
上まで避けたスカートからは、美しい肌が見える。
「売女め、婚約は破棄させてもらう!」
いくら時が戻っても
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
大切な書類を忘れ家に取りに帰ったセディク。
庭では妻フェリシアが友人二人とお茶会をしていた。
思ってもいなかった妻の言葉を聞いた時、セディクは―――
短編予定。
救いなし予定。
ひたすらムカつくかもしれません。
嫌いな方は避けてください。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
彼女は彼の運命の人
豆狸
恋愛
「デホタに謝ってくれ、エマ」
「なにをでしょう?」
「この数ヶ月、デホタに嫌がらせをしていたことだ」
「謝ってくだされば、アタシは恨んだりしません」
「デホタは優しいな」
「私がデホタ様に嫌がらせをしてたんですって。あなた、知っていた?」
「存じませんでしたが、それは不可能でしょう」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる