夫は家族を捨てたのです。

クロユキ

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過去は忘れられなくても

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私達の住む街へ着いた馬車を途中で止まって貰った。
「モリスさん、ありがとうございました。ここから歩いて帰ります」
私は、馬番のモリスさんにお礼を言った。
「…アルバートを忘れる事は出来ないかもしれないが…今の生活を大切に……」
「ありがとう…モリスさん……」
私達にモリスさんは別れを言って馬車はあの屋敷へと帰って行った。
「さあ、俺達の家に帰ろう」
「ええ」
「…私は、このまま家に帰るよ…店もあるから…母さんには家にいると言ってくれ」
「…分かった…今日まで店を休んだらどうだ?」
夫のエリックは、お義父さんを心配して今日まで仕事を休む話しを声にしていた。
「……働いていた方が気が楽だ…お客さんが待っている、お前は今日まで休むといい……シェリーさんの側にいてやれ…」
「……分かった…」
お義父さんは、私の店に行かずにそのまま家へと歩いて帰った。
「…お義父さん…」
「…家にいるより働いていた方が父さんもいろいろと考えなくていい……客と話しをしている方が良いだろう…」
「……」
私達は、お義父さんと離れ私達の家へと夫のエリックと一緒に歩いた。
空も明るさが見え街灯はまだ点いていた。
「……あの人にもっと話したい事があったのに…何を話しをしたのか覚えていないの……」
「…シェリー…」
「…この七年…あの人を待っていた私はなんだったのだろうとその事ばかりを考えてしまうの…」
「シェリー…これから先を考えたら良い…過去の事は…弟と過ごした日は忘れる事が出来なくてもその分俺が…シェリーやアラン…そして産まれて来る子供を幸せにする事を約束する」
「あなた……」
私は夫のエリックに頷き、私達は帰りを待っているアランとお義母さんが待っている私達の家へと帰った。








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