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再会③
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「あ!兄たん」
「え?あ、本当だ。アレック兄さん!」
(え!?…アレック…?)
「ソフィー、ちょっと待ってて」
タタタ…とジェラルド皇子とアルフォンス皇子が、皇女の側を離れ一人の男性の側へ駆け寄る姿をソフィアは、目を見開いて見ていた。
(…まさか…そんな…)
ソフィアは、見覚えのある男性を見て赤ちゃんの小さな手を握りしめ顔を逸らしたくても逸らす事が出来ずにいた。
(……旦那様…!?)
金色のサラッと流した髪の毛に金色の瞳…忘れたくても忘れる事が出来ないソフィア・ルモアの夫アレックパルリス侯爵がすぐ側にいた。
(…どうして、旦那様が城へ…)
皇女ソフィアは自分の周りにあるおもちゃを見て思い出していた。
(…見覚えのあるおもちゃ…)
ソフィアはさっきまで皇子達と一緒に遊んでいたおもちゃを触っていた。
『きゃ~っ、可愛い!これ赤ちゃん用?』
エミリーがテーブルの上に並べてあるおもちゃを手に持ち喜んでいた。
カラカラカラ、チリンチリン、音がなるおもちゃにエミリーは目を輝かせて見ていた。
『陛下から頼まれたおもちゃだが、どれを持って行けばいいのか悩んでいるんだ』
『今度産まれて来る赤ちゃんに?』
『ああ』
アレックも音が出るおもちゃを手に取り笑みを見せていた。
『アレック様、顔が緩んでいますよ。ふふふ』
『え!?いや…別に、コホン…』
『いいな~…私も赤ちゃんが欲しいな~っ』
笑顔を見せるエミリーはアレックの方を見ていた。それに気づいたアレックは驚いた顔をしてエミリーを見ていたが、笑みをおもちゃに向けて『そうだな…』と声に出しアレックとエミリーは『どれがいいかな?』と、まるで自分達の子供のおもちゃを選んでいるようで、陛下に贈るおもちゃを選ぶ姿をソフィアは手に持つ書類を握りしめ二人の会話を聞いていた。
(……結局は…私に相談する事もなく二人でおもちゃを決めていた…)
カラン…と小さな手で音が出るおもちゃを触っていた。
「…ソフィー…」
(え!?)
自分の名前を聞き覚えのある声に顔を向けた。
『ソフィア、しっかりしてくれ…早く、医師を呼べ!』
(…旦那様から初めて心配してくれて初めて名前を呼んでくれたあの日は忘れる事はなかった…陛下の子供として生まれても一人でいると色々と思い出す事が多くて…城にいれば、旦那様にも会うこともないと思っていたのに…)
ソフィアは陛下の側にいるアレックをじっと見ていた。
(……旦那様、痩せたようだけれど…顔色もよくないように見えるけれど…ふっ、気づかないうちに旦那様を見ていないようで見ていたのね…エミリーが無理なお願いでもしているのかしら…はぁ、私が気にしてもなにも出来ないのに…これ以上二人の幸せそうな顔は見たくないわ…用が済んだら帰って!)
「あぶっ!」
!?
皇女ソフィアは、頬を膨らませて両手を絨毯にバンバンと叩きアレックに早く帰るように知らせた。
「ああ、悪かった。お前にも紹介しないとな」
(え?)
「侯爵娘を紹介しょう」
(!?ち、違います陛下、彼を帰らせてと言ったの!)
「あぶ、あぶ、あぶぶっ!」
皇女ソフィアの願いは陛下には届かず、自分の側へ来るアレックに戸惑っていた。
「え?あ、本当だ。アレック兄さん!」
(え!?…アレック…?)
「ソフィー、ちょっと待ってて」
タタタ…とジェラルド皇子とアルフォンス皇子が、皇女の側を離れ一人の男性の側へ駆け寄る姿をソフィアは、目を見開いて見ていた。
(…まさか…そんな…)
ソフィアは、見覚えのある男性を見て赤ちゃんの小さな手を握りしめ顔を逸らしたくても逸らす事が出来ずにいた。
(……旦那様…!?)
金色のサラッと流した髪の毛に金色の瞳…忘れたくても忘れる事が出来ないソフィア・ルモアの夫アレックパルリス侯爵がすぐ側にいた。
(…どうして、旦那様が城へ…)
皇女ソフィアは自分の周りにあるおもちゃを見て思い出していた。
(…見覚えのあるおもちゃ…)
ソフィアはさっきまで皇子達と一緒に遊んでいたおもちゃを触っていた。
『きゃ~っ、可愛い!これ赤ちゃん用?』
エミリーがテーブルの上に並べてあるおもちゃを手に持ち喜んでいた。
カラカラカラ、チリンチリン、音がなるおもちゃにエミリーは目を輝かせて見ていた。
『陛下から頼まれたおもちゃだが、どれを持って行けばいいのか悩んでいるんだ』
『今度産まれて来る赤ちゃんに?』
『ああ』
アレックも音が出るおもちゃを手に取り笑みを見せていた。
『アレック様、顔が緩んでいますよ。ふふふ』
『え!?いや…別に、コホン…』
『いいな~…私も赤ちゃんが欲しいな~っ』
笑顔を見せるエミリーはアレックの方を見ていた。それに気づいたアレックは驚いた顔をしてエミリーを見ていたが、笑みをおもちゃに向けて『そうだな…』と声に出しアレックとエミリーは『どれがいいかな?』と、まるで自分達の子供のおもちゃを選んでいるようで、陛下に贈るおもちゃを選ぶ姿をソフィアは手に持つ書類を握りしめ二人の会話を聞いていた。
(……結局は…私に相談する事もなく二人でおもちゃを決めていた…)
カラン…と小さな手で音が出るおもちゃを触っていた。
「…ソフィー…」
(え!?)
自分の名前を聞き覚えのある声に顔を向けた。
『ソフィア、しっかりしてくれ…早く、医師を呼べ!』
(…旦那様から初めて心配してくれて初めて名前を呼んでくれたあの日は忘れる事はなかった…陛下の子供として生まれても一人でいると色々と思い出す事が多くて…城にいれば、旦那様にも会うこともないと思っていたのに…)
ソフィアは陛下の側にいるアレックをじっと見ていた。
(……旦那様、痩せたようだけれど…顔色もよくないように見えるけれど…ふっ、気づかないうちに旦那様を見ていないようで見ていたのね…エミリーが無理なお願いでもしているのかしら…はぁ、私が気にしてもなにも出来ないのに…これ以上二人の幸せそうな顔は見たくないわ…用が済んだら帰って!)
「あぶっ!」
!?
皇女ソフィアは、頬を膨らませて両手を絨毯にバンバンと叩きアレックに早く帰るように知らせた。
「ああ、悪かった。お前にも紹介しないとな」
(え?)
「侯爵娘を紹介しょう」
(!?ち、違います陛下、彼を帰らせてと言ったの!)
「あぶ、あぶ、あぶぶっ!」
皇女ソフィアの願いは陛下には届かず、自分の側へ来るアレックに戸惑っていた。
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