捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。

クロユキ

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幸せだと思い…

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「さて、お前の座る場所は…」
(ベッドの上でしょう?)
陛下はベッドの上をギシギシと歩き広いベッドの真ん中に座らせた。
(今夜はお座りなのね)
「ふむ…枕元の近くがいいか?」
(え、何処でも…)
ひょいと皇女を抱き上げ枕元に皇女ソフィアを座らせた。
初めて陛下の部屋に来た皇女はまだ座る事が出来なかった為横になっていた。
「ふむ…座る姿もいいな」
(あ、ありがとうございます…)
「あう…」
ギシッと陛下もベッドの上に座り笑みを見せていた。
「次は話す言葉だな」
(あ!)
「あうっ」
「パパと言ってごらん…」
(わ…わかりました…パ…パパ…ですね。なんだか恥ずかしいわ)
「あ…ば…ば…ばぶ?」
(う~ん、声に出しているのだけど…『ば』とか『あう』とか出ないのね…もう少し待ってください)
「あう、あう」
「…はぁ…まだ声は早いのか?今のうちにと思い連れて来たのだが…今夜は諦めよう」
(ごめんなさい陛下)
コンコン!
「誰だ?」
「わたくしです陛下」
「ああ、皇后か…部屋に入るといい」
(え、皇后様!?あ…私がいたら邪魔になるのでは…)
陛下の部屋に寝服姿の皇后、皇女ソフィアの母親が陛下の部屋に入って来た。
「まあ、陛下、皇女をまた連れてきたのですか?メイド長に叱りを受けますわよ」
「メイドに言付けをしたのだ。私も娘と一緒に寝たい」
皇女ソフィアの頬を触り笑みを見せ一緒に過ごしたいと話、皇后がベッドの上を歩き陛下と皇女の側で座り皇女ソフィアを抱っこした。
「お父様は貴女に夢中で羨ましいわ」
「あう…」
(やっぱりお母さんね…抱っこして貰うと安心するわ…)
チュッと皇后は皇女ソフィアの額にキスをした。
「きゃっ、きゃっ」
(良い匂いがしてくすぐったいわ皇后様)
「…私の時は笑わなかったぞ…」
(気のせいです。陛下)
「あう、あう」
「ふふっ、本当に皇女と会話をしているようだわ」
「皇后、皇子達の様子はどうだ?」
「部屋の中には入りませんでしたが、静でしたので二人とも眠っていますと思います」
「…そうか、侯爵には無理に泊まらせてしまったな…体をやすめるようにと思って泊まらせたが…余計な事をしただろうか…」
「お倒れになったのです…無理に帰らせましても屋敷でおやすみになるとは思いませんが…」
「侯爵もまだ若い…ソフィア殿を亡くしその妹のご令嬢と何かあったようだが…子供は産まれなかったと聞いた…」
(え!?今の話は…エミリーの子供が産まれなかった?)
ソフィアは陛下の話を聞き驚いていた。
「侯爵様に良い方がいらしたら、少しは違うのでは…」
「今の侯爵は結婚の事は考えてはいないだろう…ソフィア殿の事が心残りのようだ…」
(…旦那様が私を?でも、エミリーと…私は旦那様はエミリーと一緒になると…)
ソフィアは今のアレックに何があったのか戸惑うしかなかった…








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