捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。

クロユキ

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躊躇い

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アルフレッドを護衛につけてからソフィアは外出する事が多くなった。
街では銀色の髪を持った人は見かけなかった…初めて街へ来た時は視線を感じ途中で帰った日もあった。
(銀色の髪は珍しいのかしら…)
外出する時は帽子を持ち歩く事になり、護衛騎士のアルフレッドには私服を着るようにお願いをした。
(騎士を連れた女の子って噂になったら困るから)
何かを買うわけでもなく、ソフィア・ルモアが歩いた道を歩きたかった…
(…まだ、旦那様のお店には行っていない…建物はあったのは確かだった…旦那様と結婚して一緒に街へ歩く事も買い物に一緒に行く事はなかった…)
「…ソフィア様?中に入らないのですか?」
ソフィアはいつの間にかアレックの店の前に立っていた。
「あ…ま、また今度にします…」
「……」
ソフィアは、アレックの店に入るのを躊躇い店に入らないソフィアを護衛騎士のアルフレッドは聞くことはしなかった。
馬車の中に入りため息をはくソフィアにアルフレッドは声をかけた。
「…お疲れのようですが…外出を暫くおやすみしてはどうですか?」
「え」
「毎日のように街へ行かれますが、お買い物ではないと思いまして…何かお探しの物でもあるのですか?」
「あ…ごめんなさい…私が連れ回っているからアルお兄様から何か言われたの?」
「いえ、何も言われてはいませんが…ソフィア様が街へ向かわれた日は、おやすみになられてはいないかと思いまして…」
「……」
ソフィアは街へ行った日からは夢を見ては夜中に起きそのまま朝を迎える事もあった。
「おやすみになられていない事をアルフォンス様にお伝えするのを悩んでおります…」
「え…」
「わたくしが、アルフォンス様にソフィア様のお話をいたしましたら街へは暫く行くのは難しいと思います」
「……」
「ソフィア様のお側にいまして、何かお探しのようでしたのでアルフォンス様にはお知らせしてはいませんでした…」
「…護衛の貴方に心配かけてしまうなんて、ごめんなさい…迷っていたの…夢の中で見る街の風景が似ているの…そして、私はお店の前で立ち止まり中に入るのを躊躇っていると目が覚めるの…」
ソフィアはアレックの店がまだある事に喜んでいたが、店の中に入る事に躊躇っていた…もし、アレックに会っていつも見る夢に悩まされなくてすむのか…また繰り返しの夢を見るのかその事を考えると店に入るのが怖くなった。






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