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ドキドキの御食事会④
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「……ウィル、魚料理で満足したのではないのか…?」
俺はジル王子から肉を貰い半分以上俺のお腹の中に入っていた
「ジル兄様ごめんなさい、お肉がこんなに美味しいとは思わなくてつい、ジル兄様のお肉を食べてしまいました…僕のがありますからジル兄様に上げます。」
俺の肉料理の皿をジル王子に差し出した
「私はいい、お前が食べているのを見ていただけで、充分だ」
「食べないのですか?美味しかったですよジル兄様、あ、僕が食べさせて上げます」
「た……何を言っているんだウィル…」
俺がジル王子に食べさせて上げると言うと不機嫌な顔になり、何で?と俺は思ったが、男同士でお互い「あ~ん」は流石に嫌だよな…俺達の会話を聞いていたジル王子の母さんが話し掛けてきた
「ジルちゃん、折角ウィルちゃんがジルちゃんにって、食べさせて上げると言ってくれているんだから「あ~ん」すれば良いのにもう恥ずかしがりやさん何だから」
ジル王子は手に顔を当て暫くそのまま動かずにいた
「……母上私で遊ぶのはお止めください、はぁ…食事の途中ですが少し席を外しますので…」
ジル王子は椅子から離れ近くに待機しているメイド達の傍を通りすぎると、メイド達は頬を赤く染めジル王子を見ていた。メイド達の視線も気にせず奥の通り道を歩いて行った
やっぱジル王子って人気があるんじゃないのか顔も良いし、背も高いし、性格は……慣れれば大丈夫俺もジル王子の性格に慣れてきたしジル王子も結構話してくれる…俺がジル王子が通った場所を眺めているとジル王子の母さんが俺に話し掛けてきた
「ウィルちゃん、今日は有難うね!ジルちゃんのあんな楽しそうに御話をするのはジルちゃんがまだ小さい頃以来かしら…」
「え?」
ふふふ……とジル王子の母さんが笑い俺(ウィル)の顔を見ると
「ウィルちゃんの女の子の姿を見ていると、マリーに生き写し見たいで本当にそっくりね」
マリー?マリーって誰だ?俺が誰の事だろうと首を傾げていると
「ウィルちゃんは赤ちゃんの時だったので分からないわね…マリーは、旦那様のお妃で第五お妃マリーネ・メル・セルディ・ベルスタ…ウィルちゃんの御母様よ」
「!!」
俺はウィルの母さんの名前を初めて知り、そして母親の事を知っているジル王子の母さんにも驚かされた
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