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ブラッドの家族②
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「ご家族はご両親と三人家族なのかい?」
「はい」
「お菓子をご自分で作ると聞いたけれど何を作っているの?」
「え…」
ブラッドの母親からお菓子を作っているのを知っているのを聞いたフォスティヌは、何故知っているのだろうとブラッドを見た。
「…ああ、両親に君がお菓子を作っていると話をしたんだ…よけいな事を言ったかな…」
「…いえ、ただ私が作るお菓子は決まっているので…」
「ねえ、どんなお菓子を作るの?」
セレーヌがワクワクとした顔を見せフォスティヌは、友達と一緒にいるような気がして嬉しくなった。
「…クッキーが多いです」
「クッキーを作るの!?わたくし大好きなの作って持って来て欲しいわ」
「え!?でも…私が作るクッキーは形が悪いから…」
「わたくしは気にしないわよ、クッキーの形は色々あるでしょう?」
「…私のクッキーで良かったら……」
「本当!?ありがとう楽しみに待っているわ」
笑顔でクッキーの話をするセレーヌにフォスティヌも笑顔になりクッキーを持ってくる約束をした。
「待て、クッキーは俺が先に約束していたんだが…」
「あ……そうでした…」
「いいじゃない、兄さんは後回しでも一緒に住んだらいつでも焼いて食する事ができるんだから」
「一緒…」
「…そうだな、俺はいつでも食べる事はできるな…」
ブラッドはフォスティヌに笑みを見せ、気づいたフォスティヌは頬を染めて顔を逸らしていた。
「……兄さんが笑顔を見せるなんて……」
三人の会話を聞いていた両親は、あまり笑う事がなかったブラッドが笑顔を見せるようになって良かったと両親は、安堵の表情を見せていた。
「話しに割り込んで悪いが、セレーヌは寮にいるのだが…その時はどうするのだ?」
「あ!……そうだった…寮の事を忘れていたわ」
父親から言われたセレーヌは残念そうな顔を見せ何かを思い出した。
「そうだわ、兄さん城内にクッキー持って来てくれない?」
「あ?何故俺が城内でクッキーを持ってお前に会いに行かないといけないんだ?」
「同じ城内で働いているんだから良いじゃない」
「…あの、セレーヌさんは働いているのですか?」
フォスティヌは、同じ年で何故セレーヌが働いているのか不思議に思った。
「兄さんと同じ学園には通っていないの、騎士学校へ通っていたのよ」
「…騎士学校……」
フォスティヌはセレーヌから騎士学校と聞きフランシスを思い出していた。
「今年、騎士学校を卒業して今は城内で見習い騎士として務めているの」
フォスティヌは、騎士学校の話を聞きフランシスはまだ学校に通っているのに何故ブラッドが、巡回騎士になっているのか気になっていた。
「……ブラッドさんは騎士学校には行かれたのですか?」
「いや俺の場合、騎士試験を直接受けて騎士になった」
「え?学校に行かなくても騎士になれるのですか?」
「騎士の勉強は幼い頃からして来たんだ…」
「騎士の勉強がイヤになり普通の学園に通いたいと私と言い争いもした事があったな…」
「え!?」
フォスティヌは父親の話を聞いて驚きブラッドを見てしまった。
「……何も昔の話をしなくても…まだ俺も子供で遊びたい時もあったんだ…毎日剣稽古と騎士の勉強をすればイヤになる…」
ブラッドは気まずそうに幼い頃を話ていた。
「…そうだな、お前が生まれた時に私の後継者として騎士になる事を託していた。あの時の私はお前に期待しすぎていたのかもしれない…お前が普通の学園に行きたいと言った時はどれ程ショックだったか…」
クスッと笑みを見せる父親は昔の事を思い出していた。
「そんな私を見てセレーヌが騎士になると話した時は驚いたよ」
「わたくしは、体を動かす事が好きだから騎士になりたいと思っただけだわ」
「セレーヌが男に生まれていたらといつも思うよ」
「ふふふ、でも女でも騎士になる事ができたんだから」
「ははは、そうだな…そして、ブラッドも騎士へとなってくれて私は嬉しく思ったよ」
「そうよ、何故か学園を卒業して急に『騎士になる』と言った時は驚いたわ…それも、学校に行かないで普通に試験を受けて合格するなんて有り得ないわ」
頬を膨らませて怒るセレーヌに両親は笑いブラッドは苦笑いを見せていた。
「でも、何故急に騎士になるなんて言ったの?」
「……俺の気まぐれだ…」
「こたえになっていないわよ兄さん!」
「ははは、分からなくていい…さて、俺達は二人になりたいが席を外してもいいか?」
ブラッドは両親を見てフォスティヌを連れて行く話をした。
「ああ、昼食には遅れないように」
「フォスティヌさん、また昼食で会いましょう」
「は、はい…」
「はぁ…兄さんと話して何故か疲れたわ…フォスティヌさんまた後で…」
「はい」
手を振るセレーヌにフォスティヌも手を振りブラッドと一緒に部屋を出た。
「はい」
「お菓子をご自分で作ると聞いたけれど何を作っているの?」
「え…」
ブラッドの母親からお菓子を作っているのを知っているのを聞いたフォスティヌは、何故知っているのだろうとブラッドを見た。
「…ああ、両親に君がお菓子を作っていると話をしたんだ…よけいな事を言ったかな…」
「…いえ、ただ私が作るお菓子は決まっているので…」
「ねえ、どんなお菓子を作るの?」
セレーヌがワクワクとした顔を見せフォスティヌは、友達と一緒にいるような気がして嬉しくなった。
「…クッキーが多いです」
「クッキーを作るの!?わたくし大好きなの作って持って来て欲しいわ」
「え!?でも…私が作るクッキーは形が悪いから…」
「わたくしは気にしないわよ、クッキーの形は色々あるでしょう?」
「…私のクッキーで良かったら……」
「本当!?ありがとう楽しみに待っているわ」
笑顔でクッキーの話をするセレーヌにフォスティヌも笑顔になりクッキーを持ってくる約束をした。
「待て、クッキーは俺が先に約束していたんだが…」
「あ……そうでした…」
「いいじゃない、兄さんは後回しでも一緒に住んだらいつでも焼いて食する事ができるんだから」
「一緒…」
「…そうだな、俺はいつでも食べる事はできるな…」
ブラッドはフォスティヌに笑みを見せ、気づいたフォスティヌは頬を染めて顔を逸らしていた。
「……兄さんが笑顔を見せるなんて……」
三人の会話を聞いていた両親は、あまり笑う事がなかったブラッドが笑顔を見せるようになって良かったと両親は、安堵の表情を見せていた。
「話しに割り込んで悪いが、セレーヌは寮にいるのだが…その時はどうするのだ?」
「あ!……そうだった…寮の事を忘れていたわ」
父親から言われたセレーヌは残念そうな顔を見せ何かを思い出した。
「そうだわ、兄さん城内にクッキー持って来てくれない?」
「あ?何故俺が城内でクッキーを持ってお前に会いに行かないといけないんだ?」
「同じ城内で働いているんだから良いじゃない」
「…あの、セレーヌさんは働いているのですか?」
フォスティヌは、同じ年で何故セレーヌが働いているのか不思議に思った。
「兄さんと同じ学園には通っていないの、騎士学校へ通っていたのよ」
「…騎士学校……」
フォスティヌはセレーヌから騎士学校と聞きフランシスを思い出していた。
「今年、騎士学校を卒業して今は城内で見習い騎士として務めているの」
フォスティヌは、騎士学校の話を聞きフランシスはまだ学校に通っているのに何故ブラッドが、巡回騎士になっているのか気になっていた。
「……ブラッドさんは騎士学校には行かれたのですか?」
「いや俺の場合、騎士試験を直接受けて騎士になった」
「え?学校に行かなくても騎士になれるのですか?」
「騎士の勉強は幼い頃からして来たんだ…」
「騎士の勉強がイヤになり普通の学園に通いたいと私と言い争いもした事があったな…」
「え!?」
フォスティヌは父親の話を聞いて驚きブラッドを見てしまった。
「……何も昔の話をしなくても…まだ俺も子供で遊びたい時もあったんだ…毎日剣稽古と騎士の勉強をすればイヤになる…」
ブラッドは気まずそうに幼い頃を話ていた。
「…そうだな、お前が生まれた時に私の後継者として騎士になる事を託していた。あの時の私はお前に期待しすぎていたのかもしれない…お前が普通の学園に行きたいと言った時はどれ程ショックだったか…」
クスッと笑みを見せる父親は昔の事を思い出していた。
「そんな私を見てセレーヌが騎士になると話した時は驚いたよ」
「わたくしは、体を動かす事が好きだから騎士になりたいと思っただけだわ」
「セレーヌが男に生まれていたらといつも思うよ」
「ふふふ、でも女でも騎士になる事ができたんだから」
「ははは、そうだな…そして、ブラッドも騎士へとなってくれて私は嬉しく思ったよ」
「そうよ、何故か学園を卒業して急に『騎士になる』と言った時は驚いたわ…それも、学校に行かないで普通に試験を受けて合格するなんて有り得ないわ」
頬を膨らませて怒るセレーヌに両親は笑いブラッドは苦笑いを見せていた。
「でも、何故急に騎士になるなんて言ったの?」
「……俺の気まぐれだ…」
「こたえになっていないわよ兄さん!」
「ははは、分からなくていい…さて、俺達は二人になりたいが席を外してもいいか?」
ブラッドは両親を見てフォスティヌを連れて行く話をした。
「ああ、昼食には遅れないように」
「フォスティヌさん、また昼食で会いましょう」
「は、はい…」
「はぁ…兄さんと話して何故か疲れたわ…フォスティヌさんまた後で…」
「はい」
手を振るセレーヌにフォスティヌも手を振りブラッドと一緒に部屋を出た。
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