35 / 49
第1章 修道院での子供時代
35、別れの時
しおりを挟む
ある日、図書館にある学習室に行くと、他の小さな子供はいなくてアルバロとフェリペだけが席に座り、ニコラス先生と修道院長のカルロス先生が座っていた。ニコラス先生の授業の時にカルロス先生も一緒にいるのは珍しい。
「今日はアルバロとフェリペの将来について重要な話があるので、特別にカルロス院長にも同席してもらうことにした。ミゲル、君は後ろの方の席に座っていなさい」
「はい、わかりました」
私はニコラス先生に言われた通りに後ろの席に座った。カルロス先生は何も言わず、ニコラス先生が話を始めた。
「まずはアルバロ、君は自分の将来についてどんなことを考えている?」
「俺は小さい頃はずっと戦士に憧れていました。大きくなったら傭兵として雇われ、手柄を立て出世するのだと。でも先生の歴史の授業を受けて、正直戦場に行くのは怖くなりました」
「君の将来を考えて、街へ行った時に傭兵の養成所をいくつか見に行った。その中で退役した戦士が個人で教えているところが気になった。彼は貴族の出身で、そこでは武芸だけでなくラテン語やフランス語、上流階級のマナーなども教えているから、そこで学んだ者は教会や修道院の護衛、貴族の側近などになっているそうだ」
「俺、勉強は苦手だけどそういう可能性があるなら頑張ってみます」
「よい話ではないか」
黙って聞いていたカルロス先生が、ここで初めて意見を言った。
「それからフェリペについてだが、君の場合は少し複雑だ」
「は、はい」
「君の将来を考えて、私は昔の友人、学者や医者をしている者何人かに手紙を書いて、君を助手として雇ってもらうよう頼んだ。その中で医者をしている友人の1人、彼は改宗したユダヤ人なのだが、思いがけない返事をくれた」
「どういうことですか?」
「彼は君を助手ではなく養子にして跡継ぎにしたいと手紙に書いてきた。大学に行かせて医者にしたいと・・・」
「え、でも僕は大学に行くのは難しいのでは・・・」
「私は手紙で君のここでの勉強内容を詳しく伝えた。彼は君の好奇心や熱心な勉強ぶりを高く評価してくれた。修道院での勉強だけでは足りないかもしれないが、リヨンに行ったら家庭教師を見つけてサポートし、もし君にやる気があるならばパリの大学に行かせたいと考えているそうだ」
「リヨン、パリ大学・・・信じられないことばかりで・・・」
「そうであろう。私も信じられなかった。だが同じころ、もう1人君を引き取りたいと手紙をくれた者がいた」
「誰ですか?」
ニコラス先生は1度話を止め、大きく息を吸っていた。
「君の実の父親だ」
「父さんがどうして今頃・・・」
「奥さんが、君にとっては継母にあたる人が亡くなられたそうだ」
「あの人が亡くなった・・・」
「だから、君と弟を連れてヴェネツィアに行くことを考えているらしい」
「ヴェネツィアですか?」
「君にとっては思いがけない話ばかりであろう。今すぐ結論を出さなくてよい。君の人生が大きく変わるのだから、よく考えて決めなさい。数日後に返事をくれればいい」
しばらくの間、誰も何も話さなかった。
「ニコラス先生、決めました。僕は先生の友人という医者の方の家に行きたいと思います」
「それでいいのか?」
「はい、実は僕、誰にも言わなかったけど、医者になりたいとずっと考えていました。先生から借りた歴史の本を読んで、レプラという病気が古代ギリシャの頃から知られていながらいまだに治療法がなく、またその症状から患者は長い間、病にだけでなく差別や偏見に苦しめられてきたということを知りました。フリードリヒ2世の長男ハインリヒ7世は反乱を起こして捕まり、目を潰されて幽閉され、その間に不治の病にもかかってしまいました。いつ処刑されるかわからない恐怖の中、病で世話をする人の態度も変わり、絶望と闇の中で6年間生き、そして馬と一緒に谷底に身を投げました。皇帝の子で生まれながら高い身分でありながら、何も希望が持てないまま生きて死んでいった・・・」
フェリペの目から涙が流れていた。
「今の時代も病や怪我で多くの人が苦しんでいます。僕は医者になるのは無理でも、苦しむ人を救い希望を与えられるような仕事をしたいとずっと考えていました。だから今、ニコラス先生から話を聞いて、僕をサポートしてくれるという人がいるのなら、迷わずそこへ行きたいと思いました」
「だが、そうなればもう実の父親とは一緒に暮らせない」
「僕は15歳になりました。もう親から離れて生きていく年齢です」
「それに彼はユダヤ人だが改宗している」
「必要であるならば、いつでも改宗します」
「君の決心が固いなら、すぐにでも彼に手紙を書く」
「ありがとうございます」
「君の父親のことはどうする?」
「父さんには僕から手紙を書きます」
フェリペはきっぱりと言っていた。
「カルロス院長はどう思われます?」
「本人が決めたならそれでいい。私は忙しい」
カルロス先生は立ち上がり、出て行ってしまった。
アルバロとフェリペの修道院を出る日が決まり、その前日に2人のお別れ会が開かれた。孤児院の子と村人が招かれ、修道院の食堂でごちそうが振る舞われた。
「フェリペ、お前が医者になりたいと思っていたなんてちっとも知らなかったよ」
「僕も前から思っていたわけではないよ。本を読んで感動してそう思った」
「お前は頭がいいからきっといい医者になれるよ。でも俺たちはこれで永遠の別れになるのか?お前が修道院に来てからずっと兄弟のように思っていたけど、フランスに行ってしまったらもう簡単には会えなくなる」
「今度はフランスで会おう。君が一生懸命フランス語を勉強すれば・・・」
「わかった、そうするよ」
「カルロス院長、フェリペが気にしていました。急に立ち上がって出て行くから何か院長の機嫌を損ねるようなこと言ってしまったかもしれないと・・・」
「修道院長の機嫌を気にするとは・・・まだまだ彼は人を気にしすぎるところがある」
「私は知っています。あなたは本当は涙を見せたくなくて出て行かれたのですね」
「彼らにそう伝えたのか?」
「いいえ、何も言いません」
「それでよい」
「フェリペお兄ちゃんとアルバロお兄ちゃんは遠くに行ってしまうの?」
「ああそうだ。明日の朝早く、まだ暗い時間に馬車で出るから、今日でお別れだ」
「行かないで、お兄ちゃんたちが行ってしまったら僕は1人ぼっちになってしまう」
「大丈夫だよ。僕たち2人だけが出て行くだけで、他は何も変わらない。ミゲルもいるし、ニコラス先生、院長先生、それから孤児院の子、みんなここにいる」
泣きじゃくるフアンをフェリペが一生懸命なだめていた。
まだ暗い時間に馬車の動く音が聞こえた。私は自分の部屋のベッドでその音を聞いた。フアンは同じ部屋のベッドでぐっすりと寝ていた。この時の私はまだ気づいていなかったが、この後すぐ、10歳の時の体験で私の人生は大きく変わってしまう。アルバロとフェリペが修道院を出て行った日は私が無邪気な子供時代に別れを告げた日でもあった。あの事件の後、私はもう子供ではいられなくなった。
「今日はアルバロとフェリペの将来について重要な話があるので、特別にカルロス院長にも同席してもらうことにした。ミゲル、君は後ろの方の席に座っていなさい」
「はい、わかりました」
私はニコラス先生に言われた通りに後ろの席に座った。カルロス先生は何も言わず、ニコラス先生が話を始めた。
「まずはアルバロ、君は自分の将来についてどんなことを考えている?」
「俺は小さい頃はずっと戦士に憧れていました。大きくなったら傭兵として雇われ、手柄を立て出世するのだと。でも先生の歴史の授業を受けて、正直戦場に行くのは怖くなりました」
「君の将来を考えて、街へ行った時に傭兵の養成所をいくつか見に行った。その中で退役した戦士が個人で教えているところが気になった。彼は貴族の出身で、そこでは武芸だけでなくラテン語やフランス語、上流階級のマナーなども教えているから、そこで学んだ者は教会や修道院の護衛、貴族の側近などになっているそうだ」
「俺、勉強は苦手だけどそういう可能性があるなら頑張ってみます」
「よい話ではないか」
黙って聞いていたカルロス先生が、ここで初めて意見を言った。
「それからフェリペについてだが、君の場合は少し複雑だ」
「は、はい」
「君の将来を考えて、私は昔の友人、学者や医者をしている者何人かに手紙を書いて、君を助手として雇ってもらうよう頼んだ。その中で医者をしている友人の1人、彼は改宗したユダヤ人なのだが、思いがけない返事をくれた」
「どういうことですか?」
「彼は君を助手ではなく養子にして跡継ぎにしたいと手紙に書いてきた。大学に行かせて医者にしたいと・・・」
「え、でも僕は大学に行くのは難しいのでは・・・」
「私は手紙で君のここでの勉強内容を詳しく伝えた。彼は君の好奇心や熱心な勉強ぶりを高く評価してくれた。修道院での勉強だけでは足りないかもしれないが、リヨンに行ったら家庭教師を見つけてサポートし、もし君にやる気があるならばパリの大学に行かせたいと考えているそうだ」
「リヨン、パリ大学・・・信じられないことばかりで・・・」
「そうであろう。私も信じられなかった。だが同じころ、もう1人君を引き取りたいと手紙をくれた者がいた」
「誰ですか?」
ニコラス先生は1度話を止め、大きく息を吸っていた。
「君の実の父親だ」
「父さんがどうして今頃・・・」
「奥さんが、君にとっては継母にあたる人が亡くなられたそうだ」
「あの人が亡くなった・・・」
「だから、君と弟を連れてヴェネツィアに行くことを考えているらしい」
「ヴェネツィアですか?」
「君にとっては思いがけない話ばかりであろう。今すぐ結論を出さなくてよい。君の人生が大きく変わるのだから、よく考えて決めなさい。数日後に返事をくれればいい」
しばらくの間、誰も何も話さなかった。
「ニコラス先生、決めました。僕は先生の友人という医者の方の家に行きたいと思います」
「それでいいのか?」
「はい、実は僕、誰にも言わなかったけど、医者になりたいとずっと考えていました。先生から借りた歴史の本を読んで、レプラという病気が古代ギリシャの頃から知られていながらいまだに治療法がなく、またその症状から患者は長い間、病にだけでなく差別や偏見に苦しめられてきたということを知りました。フリードリヒ2世の長男ハインリヒ7世は反乱を起こして捕まり、目を潰されて幽閉され、その間に不治の病にもかかってしまいました。いつ処刑されるかわからない恐怖の中、病で世話をする人の態度も変わり、絶望と闇の中で6年間生き、そして馬と一緒に谷底に身を投げました。皇帝の子で生まれながら高い身分でありながら、何も希望が持てないまま生きて死んでいった・・・」
フェリペの目から涙が流れていた。
「今の時代も病や怪我で多くの人が苦しんでいます。僕は医者になるのは無理でも、苦しむ人を救い希望を与えられるような仕事をしたいとずっと考えていました。だから今、ニコラス先生から話を聞いて、僕をサポートしてくれるという人がいるのなら、迷わずそこへ行きたいと思いました」
「だが、そうなればもう実の父親とは一緒に暮らせない」
「僕は15歳になりました。もう親から離れて生きていく年齢です」
「それに彼はユダヤ人だが改宗している」
「必要であるならば、いつでも改宗します」
「君の決心が固いなら、すぐにでも彼に手紙を書く」
「ありがとうございます」
「君の父親のことはどうする?」
「父さんには僕から手紙を書きます」
フェリペはきっぱりと言っていた。
「カルロス院長はどう思われます?」
「本人が決めたならそれでいい。私は忙しい」
カルロス先生は立ち上がり、出て行ってしまった。
アルバロとフェリペの修道院を出る日が決まり、その前日に2人のお別れ会が開かれた。孤児院の子と村人が招かれ、修道院の食堂でごちそうが振る舞われた。
「フェリペ、お前が医者になりたいと思っていたなんてちっとも知らなかったよ」
「僕も前から思っていたわけではないよ。本を読んで感動してそう思った」
「お前は頭がいいからきっといい医者になれるよ。でも俺たちはこれで永遠の別れになるのか?お前が修道院に来てからずっと兄弟のように思っていたけど、フランスに行ってしまったらもう簡単には会えなくなる」
「今度はフランスで会おう。君が一生懸命フランス語を勉強すれば・・・」
「わかった、そうするよ」
「カルロス院長、フェリペが気にしていました。急に立ち上がって出て行くから何か院長の機嫌を損ねるようなこと言ってしまったかもしれないと・・・」
「修道院長の機嫌を気にするとは・・・まだまだ彼は人を気にしすぎるところがある」
「私は知っています。あなたは本当は涙を見せたくなくて出て行かれたのですね」
「彼らにそう伝えたのか?」
「いいえ、何も言いません」
「それでよい」
「フェリペお兄ちゃんとアルバロお兄ちゃんは遠くに行ってしまうの?」
「ああそうだ。明日の朝早く、まだ暗い時間に馬車で出るから、今日でお別れだ」
「行かないで、お兄ちゃんたちが行ってしまったら僕は1人ぼっちになってしまう」
「大丈夫だよ。僕たち2人だけが出て行くだけで、他は何も変わらない。ミゲルもいるし、ニコラス先生、院長先生、それから孤児院の子、みんなここにいる」
泣きじゃくるフアンをフェリペが一生懸命なだめていた。
まだ暗い時間に馬車の動く音が聞こえた。私は自分の部屋のベッドでその音を聞いた。フアンは同じ部屋のベッドでぐっすりと寝ていた。この時の私はまだ気づいていなかったが、この後すぐ、10歳の時の体験で私の人生は大きく変わってしまう。アルバロとフェリペが修道院を出て行った日は私が無邪気な子供時代に別れを告げた日でもあった。あの事件の後、私はもう子供ではいられなくなった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる