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飯と風呂
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一日怒鳴られて搾られたあとは待ちに待った飯と風呂。
今日一日、これを楽しみに生きてきたと言っても過言ではない。
学校内は男警(男性警察官)寮、女警寮、厚生館、本館と別れていて、各棟間の移動はバッグは左手、帽子は着用、声を出して整列し隊列を組んで歩くという規則があった。
ここにいる限りは24時間いつでも訓練、全ての規則には必ず意味がある。
右手を開けておくのは、敬礼をするためだ。
ドラマでよく見る室内で帽子がない状態での敬礼はリアルではご法度なのも今日習った。
帽子がない時はお辞儀の敬礼をするらしい。
なんだか、1日で凄く警察のことを知れた気がして嬉しかった。
入ってすぐは風呂やトイレもまとまって行かなければいけないのが面倒ではあるものの、風呂と飯にありつけるなら我慢する。
そんなことを考えながら風呂の前で待っていると教官が
「風呂は5分以内に出てこい、飯は3分だ。スタート。あ、8分後にここに今の形で並んでなかったら点呼後覚悟しとけよ。」
と言い放った。
「え!?」
理解ができなかった。
風呂や飯は唯一ゆっくりできる時間じゃないのか?
8分で全て終わらせろ?
1教場(クラス)30人はいるんだぞ。
飯なんか並ぶだけで1~2分はかかる。
絶対に不可能だ。
同期が俺を含め全員固まっていた。
すると教官が
「どうした?早くしないともう10秒は経つぞ。」
と言った。
!?
そこからは戦争だった。
風呂は巨大な湯船があるのにも関わらずシャワーだけで済ませた。
先輩達はゆっくりと湯船に使って談笑している。
時間がないのでシャンプーをしている間に左手でボディーソープを取り、顔を洗ってそのまま両手で体を洗った。
体もよく拭けず、裸の男達が濡れた体で押し合い圧し合いながら風呂を済ませる頃にはもう汗だくだった。
その足で食堂に駆け上がるとマラソン選手の給水所のように食器を取って席につき、むせ返るような勢いでかきこんだ。
食堂のメニューは3つ程あり、その中から好きなものを選べるが皆すぐに出てきてかきこめるカレーライスだ。
そして味は最悪。
レトルトの方が数倍は美味い。
全員食事と風呂を終わらせてもといた場所に整列する頃には8分などとうに過ぎていた。
「お前ら!飯と風呂も決められた時間の中で入れねえのか!事件事故は待ってくれねえんだぞ!飯食ってましたって110番の現場に遅れていくのか!」
教官の怒号が飛ぶ。
「貴様ら...覚悟はできてんだろうな。」
全員の顔が曇る。
風呂上がりの汗なのか、冷汗なのかわからないものが頬を生ぬるく伝っていた。
今日一日、これを楽しみに生きてきたと言っても過言ではない。
学校内は男警(男性警察官)寮、女警寮、厚生館、本館と別れていて、各棟間の移動はバッグは左手、帽子は着用、声を出して整列し隊列を組んで歩くという規則があった。
ここにいる限りは24時間いつでも訓練、全ての規則には必ず意味がある。
右手を開けておくのは、敬礼をするためだ。
ドラマでよく見る室内で帽子がない状態での敬礼はリアルではご法度なのも今日習った。
帽子がない時はお辞儀の敬礼をするらしい。
なんだか、1日で凄く警察のことを知れた気がして嬉しかった。
入ってすぐは風呂やトイレもまとまって行かなければいけないのが面倒ではあるものの、風呂と飯にありつけるなら我慢する。
そんなことを考えながら風呂の前で待っていると教官が
「風呂は5分以内に出てこい、飯は3分だ。スタート。あ、8分後にここに今の形で並んでなかったら点呼後覚悟しとけよ。」
と言い放った。
「え!?」
理解ができなかった。
風呂や飯は唯一ゆっくりできる時間じゃないのか?
8分で全て終わらせろ?
1教場(クラス)30人はいるんだぞ。
飯なんか並ぶだけで1~2分はかかる。
絶対に不可能だ。
同期が俺を含め全員固まっていた。
すると教官が
「どうした?早くしないともう10秒は経つぞ。」
と言った。
!?
そこからは戦争だった。
風呂は巨大な湯船があるのにも関わらずシャワーだけで済ませた。
先輩達はゆっくりと湯船に使って談笑している。
時間がないのでシャンプーをしている間に左手でボディーソープを取り、顔を洗ってそのまま両手で体を洗った。
体もよく拭けず、裸の男達が濡れた体で押し合い圧し合いながら風呂を済ませる頃にはもう汗だくだった。
その足で食堂に駆け上がるとマラソン選手の給水所のように食器を取って席につき、むせ返るような勢いでかきこんだ。
食堂のメニューは3つ程あり、その中から好きなものを選べるが皆すぐに出てきてかきこめるカレーライスだ。
そして味は最悪。
レトルトの方が数倍は美味い。
全員食事と風呂を終わらせてもといた場所に整列する頃には8分などとうに過ぎていた。
「お前ら!飯と風呂も決められた時間の中で入れねえのか!事件事故は待ってくれねえんだぞ!飯食ってましたって110番の現場に遅れていくのか!」
教官の怒号が飛ぶ。
「貴様ら...覚悟はできてんだろうな。」
全員の顔が曇る。
風呂上がりの汗なのか、冷汗なのかわからないものが頬を生ぬるく伝っていた。
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