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第一章 地上編
第七話 仲間
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「よし、着いたな。中へ入ろうか」
「「お邪魔します」」
レイフの家の前に着いた三人は、中へ入った。
「ご主人様、おかえりなさいませ」
キャイがレイフの肩に乗る。
「キャイ、出迎えありがとう。さあ、この前来てもらった部屋に来てもらおうか」
前にも訪れた部屋へラルドとエメは案内される。
部屋に入ると、魔法使いの女性と戦士の男性が座っていた。
「もう知ってると思うが、紹介するよ。魔法使いの方はジシャン。戦士の方はウォリアだ」
「ジシャンです。二人ともよろしくね」
「ウォリアだ。二人ともよろしくな」
「ラルドです。よろしくお願いします」
「俺はゴブリンのエメ。よろしく」
「全員自己紹介が済んだな。じゃあ早速どこに行くかを決めようか」
地図を広げようとするレイフに、ラルドは質問した。
「あの、レイフ様。カタラとザメはどうするんですか?」
「あの二人か。検討するって言ってしまったからには何かしなければならないな」
「なんだレイフ、また揉め事でも起こしたのか」
「揉め事ってなんだよ。ちょっと道の途中でからまれただけだ。ともかく、まずはどこに行くか決めよう。あの二人の話はその後だ」
レイフはテーブルに地図を広げる。
「まずは王国から出て、東へ向かおう。ネクロマンサーの村【シリョウ村】へ行くんだ」
「げえ、ここに行くのかよ……。ゾンビとかの腐臭がキツいって聞くぞ?」
ウォリアは嫌そうな顔をする。
「奴らの村長は死霊の声が聞けるらしくてな。まずはサフィアが生存しているかどうかを確かめにいきたい」
「うーん、そこに行くなら口でしか呼吸できないな……」
「私の魔法で嗅覚を麻痺させてあげようか?」
「おお、それはありがたい。是非全員に魔法をかけてやってくれ」
「じゃあ、この案に反対という奴はいないな?」
全員がうなずく。それを見たレイフは地図をたたむと、ポケットに入れた。その後腕を組んで考える。
「さあ、問題はあの二人だな。どんな案なら納得してくれるかな」
「レイフ様、僕たちは東に向かうんですよね? あの二人には西を担当してもらうのはどうでしょうか」
「うーん……それか、ホーネたちのパーティーに入れさせつつ西に行かせるかのどっちかかな。納得はしてくれなさそうだが」
二人の扱いをどうするか考えていたとき、扉をノックする音が聞こえた。レイフが扉の穴から外を確認すると、その二人が立っていた。
「どうしよう、もう来るとは。果たして西に向かわせることで納得させられるだろうか……」
部屋まで戻ったレイフが悩みを口にする。
「ラルド君、もしかしたら君に迷惑をかけてしまうかもしれない。それでも扉を開けて良いか?」
「はい、大丈夫です。あいつらならきっとわかってくれますから」
「うーむ。では、開けるとするか」
レイフは再び扉の前に立つと、鍵を開けた。
「レイフさん、ついに俺たちをサフィア捜索会に入れてくれるんですね! ありがとうございます」
「いや、そういうわけじゃなくて……」
「レイフさん、私たち、力になります!」
「いや、だから「早速家にあがらせてもらっても良いですか?」
「そうじゃなくて「お邪魔しますね」
「いい加減にしろよお前ら」
家の中へ入ろうとする二人の前に、レイフは立ちふさがった。
「少しくらいは人の話を聞こうと思えないのか? テイマーの教育環境はどうなってんだよ」
「えー、良いじゃないですか。俺たち、もう仲間みたいなもんでしょう?」
「その件についてだが、お前たちには西へ向かってもらいたい。俺たちは東に向かうから、効率が良くなるんだ」
「西にはラルドを行かせれば良いじゃないですか。俺たちを仲間に入れてくださいよー」
「……それ以上生意気な口をきいてみろ。また病院に行くことになるぞ」
「レイフさん、脅しですかー? そんなにラルドたちのことが大事なんですね」
「あれだけ助けてくれたサフィアの弟だからな。そりゃあ特別扱いもするだろ」
「サフィア様に何度も助けられたってことは、レイフさんたちはそこまで強くないってことですか? ぷぷぷ」
(あーイライラする……。さっさと諦めてもらうか)
「あれー、もしかして、図星でした?」
「ぐっ……。お前たち、そこまで言うなら俺と勝負しろ。もしも勝てたら、ラルドとエメの枠にお前たちを入れる。負けたら、大人しく西へ向かってもらう。それで良いか?」
「まあ、良いでしょう。サフィア様のヒモだった人に負ける未来なんて想像できませんが」
(言わせておけば……! なんでテイマーはクズばっかりなんだよ)
「場所は裏庭だ。家の中へは入れられないから、外側から入ってもらうぞ」
レイフは勢い良く扉を閉めると、ラルドたちのいる部屋へ戻った。
「みんな、訳あって俺とテイマー二人で勝負することになった。ヒートアップしすぎないように止める係として観戦しててもらいたい」
「勝負って、何を賭けてるんだ?」
「ラルド君とエメ君のクビだ。もし負けたら二人に西に向かってもらうと。そうでも言わないと納得しなさそうだったからな。すまないな、二人とも」
「良いですよ別に。レイフ様が負けるとは思えませんもの」
「クビになったら魔王スゴロクができるから負けてくれても良いぜ」
「フン!」
ラルドはエメの頭を思い切りぶん殴った。エメの頭にたんこぶができる。
「いってー。冗談だよ冗談」
「ははは。じゃあ、行くとするか。ジシャン、ウォリア。余計な手出しは不要だからな」
「ええ。わかってますとも」
「殺し合いにまで発展したら、流石に止めるからな」
「ああ。さあキャイ、降りるんだ」
「……ふあ~あ。わかりました」
キャイを肩から降ろすとレイフは裏口へ向かった。その後をラルドたちは追いかける。
裏庭に着いた一行は、柵に背中を預ける。レイフは魔法で柵の一部を持ち上げ、カタラとザメを中へ案内した。
「さあ、入れ」
「よーラルド。さっきぶりだな」
「お前の相手は僕じゃないだろ。これから勝負するってのに、随分と余裕そうだな」
「サフィア様に頼りきりだった人に緊張なんかするわけないでしょ?」
「役者は揃ったな。じゃ、始めるか」
レイフとカタラ、ザメが対峙する。テイマー側は早速自分の相棒を召喚した。全員治療が間に合っておらず、ボロボロであった。
「そんな手負いの身で大丈夫か? 治療が終わってからでも良いぞ」
「あなたなんて、これでも十分だわ。私のサトリであなたの行動は全てお見通しよ」
「加えて俺のウルフはツカイ村屈指の強さ。レイフさん、あんたなんかに勝ち目はないよ」
「そうかそうか。ごたくは良いからさっさとかかってこい」
「口だけじゃないところ、見せてあげます。さあサトリ、彼の心の声を私たちに聞かせて」
(……)
「なっ、心の声が聞こえない……?」
「隙ありだぁ!」
「きゃー!」
レイフの放った呪文で、ザメとサトリは上空へ飛ばされた。このまま落ちれば死の危険もある。
「きゃー! 助けて、カタラー!」
「ウルフ、ジャンプして二人を助けるんだ」
「がるうぅ」
「させるかよ! はぁぁ!」
跳び上がろうとしたウルフに、レイフは呪文を放った。上から抑えられ、跳び上がることができない。やがて地面に身体をぶつけかけた二人をジシャンは魔法で救った。
「ザメちゃんだっけ。あなたたちはもう負けね」
「まだ負けてなんかない! 傷跡一つ残ってないもの!」
「ちっ、なんでサフィア様のヒモなんかがこんなに強いんだよ」
「うるさいな。ちょっと黙ってろ」
「なっ、びい……」
レイフは高速でカタラに近づき、ビンタで気絶させた。
「さあ、まずは一人目。次は誰を狙おうかな」
「がるうるぅ!」
抑えつけられていたウルフが動きだし、レイフに駆け寄り、噛みつこうとする。
「がぁぁ!」
「目障りだ。そこで寝てろ」
腕に噛みつこうとしたところを、弾き返された。弾きの威力が高く、柵に思い切り衝突した。その衝撃で、ウルフも気絶した。
(ザメと言ったか、残りはお前たちだけだ覚悟しろ)
「ひい……ごめんなさい、許してください……」
「……まあ良いだろう。それじゃあ決着は着いたということで良いな?」
レイフはザメに背を向ける。
「きゃは! 隙ありよ」
背を向けたレイフに、ザメは襲いかかる。キーンと大きな音がなった。ザメの棍棒を、レイフが剣で受け止めた音だ。
「甘いな。お前の心の声はサトリ無しでもダダ漏れだぞ」
「そんな……私最強の不意打ちが効かないなんて」
「さあ、トドメだ。フン!」
レイフはザメの額に手を合わせると、突風の呪文で吹き飛ばした。ザメは柵にぶつかり、気絶した。
「さ、勝負は着いたな。みんな、こいつらを病院へ運ぼう」
一行はテイマーとその相棒を病院へ運んでいった。
「「お邪魔します」」
レイフの家の前に着いた三人は、中へ入った。
「ご主人様、おかえりなさいませ」
キャイがレイフの肩に乗る。
「キャイ、出迎えありがとう。さあ、この前来てもらった部屋に来てもらおうか」
前にも訪れた部屋へラルドとエメは案内される。
部屋に入ると、魔法使いの女性と戦士の男性が座っていた。
「もう知ってると思うが、紹介するよ。魔法使いの方はジシャン。戦士の方はウォリアだ」
「ジシャンです。二人ともよろしくね」
「ウォリアだ。二人ともよろしくな」
「ラルドです。よろしくお願いします」
「俺はゴブリンのエメ。よろしく」
「全員自己紹介が済んだな。じゃあ早速どこに行くかを決めようか」
地図を広げようとするレイフに、ラルドは質問した。
「あの、レイフ様。カタラとザメはどうするんですか?」
「あの二人か。検討するって言ってしまったからには何かしなければならないな」
「なんだレイフ、また揉め事でも起こしたのか」
「揉め事ってなんだよ。ちょっと道の途中でからまれただけだ。ともかく、まずはどこに行くか決めよう。あの二人の話はその後だ」
レイフはテーブルに地図を広げる。
「まずは王国から出て、東へ向かおう。ネクロマンサーの村【シリョウ村】へ行くんだ」
「げえ、ここに行くのかよ……。ゾンビとかの腐臭がキツいって聞くぞ?」
ウォリアは嫌そうな顔をする。
「奴らの村長は死霊の声が聞けるらしくてな。まずはサフィアが生存しているかどうかを確かめにいきたい」
「うーん、そこに行くなら口でしか呼吸できないな……」
「私の魔法で嗅覚を麻痺させてあげようか?」
「おお、それはありがたい。是非全員に魔法をかけてやってくれ」
「じゃあ、この案に反対という奴はいないな?」
全員がうなずく。それを見たレイフは地図をたたむと、ポケットに入れた。その後腕を組んで考える。
「さあ、問題はあの二人だな。どんな案なら納得してくれるかな」
「レイフ様、僕たちは東に向かうんですよね? あの二人には西を担当してもらうのはどうでしょうか」
「うーん……それか、ホーネたちのパーティーに入れさせつつ西に行かせるかのどっちかかな。納得はしてくれなさそうだが」
二人の扱いをどうするか考えていたとき、扉をノックする音が聞こえた。レイフが扉の穴から外を確認すると、その二人が立っていた。
「どうしよう、もう来るとは。果たして西に向かわせることで納得させられるだろうか……」
部屋まで戻ったレイフが悩みを口にする。
「ラルド君、もしかしたら君に迷惑をかけてしまうかもしれない。それでも扉を開けて良いか?」
「はい、大丈夫です。あいつらならきっとわかってくれますから」
「うーむ。では、開けるとするか」
レイフは再び扉の前に立つと、鍵を開けた。
「レイフさん、ついに俺たちをサフィア捜索会に入れてくれるんですね! ありがとうございます」
「いや、そういうわけじゃなくて……」
「レイフさん、私たち、力になります!」
「いや、だから「早速家にあがらせてもらっても良いですか?」
「そうじゃなくて「お邪魔しますね」
「いい加減にしろよお前ら」
家の中へ入ろうとする二人の前に、レイフは立ちふさがった。
「少しくらいは人の話を聞こうと思えないのか? テイマーの教育環境はどうなってんだよ」
「えー、良いじゃないですか。俺たち、もう仲間みたいなもんでしょう?」
「その件についてだが、お前たちには西へ向かってもらいたい。俺たちは東に向かうから、効率が良くなるんだ」
「西にはラルドを行かせれば良いじゃないですか。俺たちを仲間に入れてくださいよー」
「……それ以上生意気な口をきいてみろ。また病院に行くことになるぞ」
「レイフさん、脅しですかー? そんなにラルドたちのことが大事なんですね」
「あれだけ助けてくれたサフィアの弟だからな。そりゃあ特別扱いもするだろ」
「サフィア様に何度も助けられたってことは、レイフさんたちはそこまで強くないってことですか? ぷぷぷ」
(あーイライラする……。さっさと諦めてもらうか)
「あれー、もしかして、図星でした?」
「ぐっ……。お前たち、そこまで言うなら俺と勝負しろ。もしも勝てたら、ラルドとエメの枠にお前たちを入れる。負けたら、大人しく西へ向かってもらう。それで良いか?」
「まあ、良いでしょう。サフィア様のヒモだった人に負ける未来なんて想像できませんが」
(言わせておけば……! なんでテイマーはクズばっかりなんだよ)
「場所は裏庭だ。家の中へは入れられないから、外側から入ってもらうぞ」
レイフは勢い良く扉を閉めると、ラルドたちのいる部屋へ戻った。
「みんな、訳あって俺とテイマー二人で勝負することになった。ヒートアップしすぎないように止める係として観戦しててもらいたい」
「勝負って、何を賭けてるんだ?」
「ラルド君とエメ君のクビだ。もし負けたら二人に西に向かってもらうと。そうでも言わないと納得しなさそうだったからな。すまないな、二人とも」
「良いですよ別に。レイフ様が負けるとは思えませんもの」
「クビになったら魔王スゴロクができるから負けてくれても良いぜ」
「フン!」
ラルドはエメの頭を思い切りぶん殴った。エメの頭にたんこぶができる。
「いってー。冗談だよ冗談」
「ははは。じゃあ、行くとするか。ジシャン、ウォリア。余計な手出しは不要だからな」
「ええ。わかってますとも」
「殺し合いにまで発展したら、流石に止めるからな」
「ああ。さあキャイ、降りるんだ」
「……ふあ~あ。わかりました」
キャイを肩から降ろすとレイフは裏口へ向かった。その後をラルドたちは追いかける。
裏庭に着いた一行は、柵に背中を預ける。レイフは魔法で柵の一部を持ち上げ、カタラとザメを中へ案内した。
「さあ、入れ」
「よーラルド。さっきぶりだな」
「お前の相手は僕じゃないだろ。これから勝負するってのに、随分と余裕そうだな」
「サフィア様に頼りきりだった人に緊張なんかするわけないでしょ?」
「役者は揃ったな。じゃ、始めるか」
レイフとカタラ、ザメが対峙する。テイマー側は早速自分の相棒を召喚した。全員治療が間に合っておらず、ボロボロであった。
「そんな手負いの身で大丈夫か? 治療が終わってからでも良いぞ」
「あなたなんて、これでも十分だわ。私のサトリであなたの行動は全てお見通しよ」
「加えて俺のウルフはツカイ村屈指の強さ。レイフさん、あんたなんかに勝ち目はないよ」
「そうかそうか。ごたくは良いからさっさとかかってこい」
「口だけじゃないところ、見せてあげます。さあサトリ、彼の心の声を私たちに聞かせて」
(……)
「なっ、心の声が聞こえない……?」
「隙ありだぁ!」
「きゃー!」
レイフの放った呪文で、ザメとサトリは上空へ飛ばされた。このまま落ちれば死の危険もある。
「きゃー! 助けて、カタラー!」
「ウルフ、ジャンプして二人を助けるんだ」
「がるうぅ」
「させるかよ! はぁぁ!」
跳び上がろうとしたウルフに、レイフは呪文を放った。上から抑えられ、跳び上がることができない。やがて地面に身体をぶつけかけた二人をジシャンは魔法で救った。
「ザメちゃんだっけ。あなたたちはもう負けね」
「まだ負けてなんかない! 傷跡一つ残ってないもの!」
「ちっ、なんでサフィア様のヒモなんかがこんなに強いんだよ」
「うるさいな。ちょっと黙ってろ」
「なっ、びい……」
レイフは高速でカタラに近づき、ビンタで気絶させた。
「さあ、まずは一人目。次は誰を狙おうかな」
「がるうるぅ!」
抑えつけられていたウルフが動きだし、レイフに駆け寄り、噛みつこうとする。
「がぁぁ!」
「目障りだ。そこで寝てろ」
腕に噛みつこうとしたところを、弾き返された。弾きの威力が高く、柵に思い切り衝突した。その衝撃で、ウルフも気絶した。
(ザメと言ったか、残りはお前たちだけだ覚悟しろ)
「ひい……ごめんなさい、許してください……」
「……まあ良いだろう。それじゃあ決着は着いたということで良いな?」
レイフはザメに背を向ける。
「きゃは! 隙ありよ」
背を向けたレイフに、ザメは襲いかかる。キーンと大きな音がなった。ザメの棍棒を、レイフが剣で受け止めた音だ。
「甘いな。お前の心の声はサトリ無しでもダダ漏れだぞ」
「そんな……私最強の不意打ちが効かないなんて」
「さあ、トドメだ。フン!」
レイフはザメの額に手を合わせると、突風の呪文で吹き飛ばした。ザメは柵にぶつかり、気絶した。
「さ、勝負は着いたな。みんな、こいつらを病院へ運ぼう」
一行はテイマーとその相棒を病院へ運んでいった。
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