大酒飲みは虎になったことを忘れてしまう

うしお

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133、鏡犬デイズ

「何が不満なんだ?」

気がつけばまた、オヤジに背中を向けて抱えられていた。
今度は両方の太ももにベルトを巻かれ、いつの間にかつけられたわりとシンプルなチェストハーネスの胸元と太い鎖で繋がれている。
形としては、M字開脚と言えなくもない。
ただし、両方足とも床から完全に浮いてしまっているから、綺麗なM字になってはいなかった。
両手は相変わらず手袋で固定されているようだが、オヤジの首にかけられていた時とは違い、自分の首の後ろにまわされていた。
腹筋でもするようなポーズだが、こちらもハーネスに繋がれているらしく、おろそうとしてもおろせない状態だ。
さっきの前立腺責めで、耐えきれずに気絶してしまったらしいおれは、いつの間にか、気絶する前よりも不穏な姿にされていた。
尿道には、さっきまでのものとは違うブラシが入っているようで、ところどころに違和感はあるものの、あのぬめつく舌のような感触はどこにもない。
ただ、柄の部分に小さなボタンがついているのが、なんだかとても恐ろしく見える。
あれは使い捨てだから、間違いなく別のブラシだと思うのだけれど、わからない。
わからないといえば、膀胱の中についてもそうだ。
オヤジにトゲの塊を押し込まれたはずの膀胱は、気絶している間に何を詰められたのかぱんぱんになっていて、ものすごくおしっこに行きたくはあるものの痛みはない。
尿道に入れられたブラシが栓になっていて、おしっこをできないこと以外、問題がないことが何よりの問題だった。
一体、オヤジはおれの膀胱に何を詰め込んだというのだろうか。
それから、アナルには、取っ手つきのアナルプラグが入っていた。
それ以外にもいろいろと入ったままのようで、こちらの違和感もすごい。
腹は軽く膨らんでいるように見えるし、何よりも少しずつ強くなっていく痛みがあり、くるくると嫌な音まで聞こえてきていた。
おれの記憶が確かなら、この中にはオヤジの精液とおしっこが、たっぷり入っているはずだ。
中に入っているものを思えば、この苦しみさえ嬉しく感じてしまうあたり、おれはもうおかしくなってしまってるんだろう。
少しも嫌ではないけれど。

どうして、こんなにも詳しく自分の状況がわかるのかと言えば、目の前にある風呂場の鏡のせいだった。
病院が貸してくれた椅子と同じものを、元気になったオヤジが買った時には気がつかなかったが、この椅子の高さはうちの風呂場にちょうどいいのだ。
拘束されたおれからでも、鏡で全身が見える高さに固定しておける。
むしろ、拘束されているからこそ、頭から爪先まで綺麗に鏡の中におさまっていた。
わざわざ、おれが鏡で自分の体を見やすい高さになるよう拘束してから、膝の上に乗せたオヤジは間違いなく鬼畜だろう。
おかげで、気がついてからずっと、アナルのひくつきが止まらなくて困っている。
さっきからアナルプラグが、尻尾のようにぶんぶんとゆれているのだ。
おれのアナルが、どうなっているのかなんて一目瞭然だった。

「なっ、なにが、ってぇ……っ、あっ、あぅ……っ、ぜっ、ぜんぶぅ……っ、ぜんぶにぃ、ひンッ、きまっ、あッッ、ンンッ、てぇ……っ」

ついでに、アナルプラグがゆれればゆれるほど、プラグが前立腺にぶつかってごりごりと擦れるから気持ちいい。
オヤジに触られてすらいないのに、こんなにいいところばかりに当たるなんて、このプラグは、もしかしたらエネマグラのような形をしているのかもしれない。

「そうか? こんな状況でもマンコをひくつかせてやがる淫乱マゾには、ぴったりの格好だと思うぜ。ほら、お前からもよく見えんだろ? 玩具をもらった淫乱マンコが、犬みてぇに尻尾を振ってよ。もっといじめてくれーって、ひくひくしながらおねだりしてんのがな」

オヤジにきゅっと乳首を摘ままれると、きゅんっと締まったアナルがプラグを激しくぶんぶんとゆらす。
本当に、犬の尻尾が生えてしまったみたいだった。
でも、おれが本当に欲しいのは、こんな偽物じゃない。
膝に乗せられたおれのすぐ下で、先走りをあふれさせるくらい勃起しきったオヤジの本物のちんぽだ。
毎回、もういらないって思うくらいイかされて、気絶までさせられているのに、こうして見るとすぐに欲しくてたまらなくなってしまう。
オヤジの言う通り、おれはきっと底無しの淫乱なんだろう。
だから、向こうにいた時も、普通の玩具じゃ満足できなかったに違いない。

「ほらな、こっちの口と違って、淫乱マンコの方がよっぽど素直だぜ」

「ひ、ぁッッ、あっ、あ゛っ、あ゛あっ……、ら、らってぇ……っ」

アナルプラグの取っ手を掴まれ、直接オヤジに前立腺をぐりんぐりんと捏ねられたら、ひとたまりもなかった。
すぐに蕩け、ブラシを入れられたままのちんぽをゆらしながら、アナルをきゅんきゅんと締め、もっとしてとおねだりをしてしまう。
にやにやと嗤うオヤジは、アナルプラグで前立腺をぐりゅっと押し上げて止めると、おれの耳元で、淫乱だとかマゾ犬だとか囁いてきた。
余計にアナルがきゅんきゅんする。
腰も勝手に振れないように腕をまわされて、おれは動けなくなってしまった。

「なんっ、なんれぇ……っ」

もっと欲しい、とねだっても許してもらえない。
前立腺を強く押し潰されただけで、ずっとずっとおあずけにされている。

「そりゃ、素直じゃねぇマゾ犬にお仕置き中だからな。ご主人様に逆らったんだぞ。そう簡単に、気持ちよくしてやるわけにゃいかねぇだろ」

「ぉひっ、おきぃっ、やっ、やらぁ……っ、うぅ……っ、おやっ、おやじぃ……っ」

お仕置きを嫌がった瞬間に、前立腺を押し上げていたアナルプラグがずれてしまう。
オヤジが手を離してしまったせいだ。
掠めるようにしか当たらなくて、焦らされるアナルがもどかしくてたまらない。

「ダメに決まってんだろ、この駄犬が。お前がどれだけ淫乱なのか、鏡を見ながらしっかり反省しやがれ。そうだな、上手に反省できりゃ、優しいご主人様は許してくれるかもしれねぇぞ?」

頭をぐっと掴まれて、鏡の中で尻尾を振り続ける淫乱な自分の姿を見せつけられる。
いやらしく蕩けた顔に、存在を主張する乳首たち、ブラシを咥えたまま勃起しているちんぽや、媚びるようにプラグを振る淫乱なアナルまで。
余すところなく見せつけられて、ぞくぞくと震える体は、ゆれるプラグをさらに加速させていく。

「おうおう、ずいぶん嬉しそうな犬じゃねぇか。さすが、ド淫乱なマゾ犬だ。俺らに見られて悦んでやがる。ほら、見てみろ、あの尻尾。ぶんぶん振って、もっと見ろって催促してやがる。とんでもねぇ淫乱だぞ」

淫乱な犬を見つめるおれの真横で、オヤジが楽しそうに囁いた。
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