大酒飲みは虎になったことを忘れてしまう

うしお

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145、淫罰ラッシュ

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「手は使うなよ。そっから、手を離したらもっとお仕置きするからな」

「ぅ、んぅ……っ」

椅子に座り直したオヤジから声をかけられ、湯船の縁をぐっと掴む。
膝立ちになったおれの下には、空になったバケツがあって、おれはこれからここにアナルプラグを落とさないといけない。
自分の手を使わずに。

椅子に縛りつけられて、たっぷりいじめられたあと、洗いざらい話したおれはお仕置きされることになってしまった。
好きだって言ってくれたオヤジを疑うようなことを言ったおれが悪いんだし、仕方がないことだというのはわかるけれど、そのお仕置きがこれというのはどうなんだろうか。
あれからすぐに、おれを拘束していたものは全部外された。
ベルトやら鎖やら、チェストハーネスだけでなく、入れたばかりのアナル拡張器も一緒に。
せっかく入れたのにいいのか、と聞いたら、オヤジはあったら楽しめないからな、と悪い顔で嗤って言った。
その表情を見て、思わず嫌な予感がしたのは、しょうがないことだろう。
久しぶりの自由を楽しむ時間は、ほとんどなかった。
自由になったおれに、オヤジが入っているアナルプラグを手を使わず、ケツの力だけで押し出せ、と言ったからだ。
目の前で、一番嫌だと思っていた排泄ショーをして見せろということだ。
おれが、嫌がっていたことをわかった上でやらせようとしてくるんだから、オヤジは本当にたちが悪い。
それが、いまのおれにとって一番の罰になるってわかっているんだから。
いくら本人から気にしないと言われていても、恥ずかしいものは恥ずかしい。
ましてや、オヤジが見てる前でしろだなんて、どうやったって恥ずかしい。
いっそ、それは嫌だと断ってしまいたかったが、ついさっき嫌だとは言わないと約束させられたばかりだったので、おれはしぶしぶではあるが頷いた。

「よし、いいぜ。見ててやるから、やってみな」

「ふ、ぅうぅ……う゛ぅう゛う゛ぅ……っ」

オヤジの声を合図に、アナルにぐっと力を入れた。
湯船の縁を掴む手にも力がこもる。
それまで、ひくひくとひくつくアナルにあわせ、ゆらゆらとゆれていたアナルプラグがぴたりと止まる。
開口具を取り外されたアナルがきゅうっと締まり、アナルプラグの複雑な形がわかるくらいしっかりと絡みつく。
前立腺に届かないところを、アナルプラグの先っぽがぐぐっと押し上げた。

「ひ、ぅんッッ」

うねる肉襞に引き寄せられて、アナルプラグがぐっと入り込んでくる。
敏感になったアナルが、いきなりやってきた快感にびくびくっと震えた。
咥え込まれたアナルプラグが、狭い穴に揉みこまれ、肉襞をぐりぐりと捏ねるように激しくゆれる。

「ひっ、ひンっ、ぃ、あっ、ああっ」

一度ゆれてしまうと、アナルプラグは止められない。
形が歪であるがゆえに、気持ちいいところにあたってしまうからだ。
これが、せめて真っ直ぐなプラグだったなら、ここまでゆれたりはしなかったはずなのに、とアナルプラグをびくびくとゆらしながら、湯船にしがみついたままで喘ぐ。

「おいおい、プラグを出すどころか、逆に咥え込みやがったな。それじゃあ、いつまでたっても抜けねぇじゃねぇか。だいたい、ひとりで気持ちよくなってるんじゃねぇぞ、このマゾ犬が」

「ひあ゛ッッ」

真後ろで見ていたオヤジが、おれの尻を思いきり叩いた。
ぱぁんっと大きく肉が弾ける音と、ずくずくとアナルの仲まで疼くような痛みに、深く食い込んだアナルプラグがとどめを刺しにやってくる。
前立腺なんて関係なかった。
おれのアナルが、アナルプラグを食べさせられただけで絶頂してしまうマゾ穴だってことを思い出させられる。
ぱぁんっぱぁんっと続けて叩かれて、びくびくと震える尻が、まるで猫のように高く高く上がっていく。
叩かれる振動ときつく締めつけたアナルプラグが、気持ちよくてたまらない。

「あ゛っ、あ゛あ゛ッッ、だめぇ……ッッ、だめぇッッ、たたいちゃ……ッッ」

「お仕置きされてるマゾ犬が、ご主人様に命令するんじゃねぇよ」

「ひぃッッ、ひぃンンッ」

きゅうっと仰け反った背中を、オヤジに踏みつけられる。
湯船にすがりついたまま、おれはできるだけ背中を下げてそれに耐えた。
けれど、おれの尻を楽しそうに叩くオヤジは、すぐに許してはくれなかった。

「おら、ご主人様にしっかり謝れ。早くしねぇと、お仕置きをもっと追加すんぞ」

ばちんっばちんっとさらに強く叩かれて、尻はますます疼いてくる。
叩かれる度に、びくびくと小さな絶頂を繰り返すアナルの中で、アナルプラグがぶんぶんとゆれて気持ちいい。

「ぁひっ、ごめっ、ごめなさ……あ゛あ゛ッッ」

「それで、謝ってるつもりかよ。ああ、そうかもっとお仕置きしてくれってことだな。よしよし、マゾ犬らしいいい子だな。素直なマゾ犬にゃ、手を貸してやるとしようか」

オヤジが、踏みつけたおれの背中にさらに圧力をかけてくる。
謝っているのに、と思ったが、オヤジがやめてくれるわけもない。
そのままではもう下がれなくて、仕方なく足を大きく開いてみれば、まるで自分から尻を差し出しているような姿勢になった。
いっそ、湯船から手を離してしまいたいのに、これ以上のお仕置きが怖くてそうすることはできなかった。
おれは尻を差し出したまま、何度も何度も謝り続ける。

だが、おれの尻を叩きながら楽しそうに嗤うオヤジは、なかなかおれを許してくれなかった。
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