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断ち切れない過去②
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ブランにもその気持ちが理解できる。
自身の性別を憎み、醜いと嘆いた。何年時が経とうとも、一度植え付けられた考えは消えることはない。欲求が強いほどに、自らを嫌悪する心は強まっていく。ブランも生まれ直せるのなら、二度とSubにはなりたくもない。
けれど、ブランを受け入れてくれる人たちもいた。だから、サイラスにとっての受け皿になれたらいいと感じてしまう。
いつかサイラスが立派な国王になったとき、ブランはその姿を遠く彼方から見つめていたい。それまでは……あとほんの少しの時間だけは、サイラスのためにしてあげられることをしたかった。
「俺は……俺だけは貴方に嘘をつかない。貴方のことを本気で愛しています。だから、俺が貴方の肖像画を描きます。愛する貴方の姿形を、後世に連れていきたいから」
ブランはその場に片膝を付くと、胸元に右手を添えて笑みを浮かべる。見つめる先にはサイラスが存在していた。誰よりも尊い、ブランの初恋。
「サイラス様、貴方から与えていただいた温情に深く感謝しています。分不相応な想いを抱いてしまった俺をお許し下さい」
「……もういい。こちらに来い」
拒否することもできた。けれどブランはサイラスの言葉に従い、彼の膝下へと身体を近づける。
これが最後だと頭で理解しているからこそ、サイラスのすべてを身体と心に刻み込んでいたかった。
「ブラン、Kiss」
サイラスの太ももの横に手を起き、状態を起こすと唇を重ねる。始まりの合図は、ほろ苦い口付け。
「キスが上手くなったな」
「ん……サイラス様のせいです」
「フッ、悪くない返しだ」
撫でられて、全身が蕩けるように熱くなる。サイラスを独り占めにしておきたい。そんな許されない欲を抱えていることなど、サイラスは知らないのだろう。自分がどれだけ貪欲な人間なのかを、ブランは身を持って味わっていた。
Commandを使われる前に、自らシャツを脱ぐ。唇を離すと、誘うように胸を突き出した。
「大胆だな」
指先が胸の突起を避けるように滑る。切なげに眉を寄せ、くすぐったさに身をよじると、耳元で「Say」と囁かれた。
今日だけは、羞恥心や自尊心を捨て去り欲のままサイラスに身を預けたい。ブランは自身の指先で乳首に触れると、甘い声でおねだりをする。
「っ、ここに触れてほしいです」
「どこかわからないな」
「~~、乳首っ、俺の乳首に触れてほしい」
「触れるだけでいいのか?」
サイラスの爪先が乳首の先端を弾く。ブランは微かに声を上げながら、サイラスの顔に乳首を近づけた。
「触って、舐めて、いじめてくださいッ」
「ちゃんと答えられたな。ご褒美だ」
柔らかな唇が、ブランの乳首を食(は)む。飴でも転がすような舌使いで刺激されて、腰をくねらせた。空いている乳首も指先で弄ばれる。与えられる刺激がたまらなく気持ちよくて、ブランはどうしてだか泣きたい気持ちになった。
終わりが来ることが怖いからかもしれない。まだ始まったばかりの交わりが、終着点に辿り着くことが嫌だった。だからこんなにも胸が痛い。
存分にいじめられた乳首は、立ち上がり紅葉している。その様をサイラスは愉しげに眺めている。
「Strip」
ブランはCommandに酔いしれながら、サイラスの目の前に立ち全裸になった。今感じている羞恥心は、愛する人から与えられたものだ。だから、その感情すらも大切にしたい。
もっと支配されたかった。
「Crawl」
床に膝を突き四つん這いになると、サイラスが双丘にほんのりと温められた液を垂らしてくる。それが香油だとわかったときには、長い指先がブランの蜜穴を掻き分けて体内へと挿入されていた。
「アッ!」
「相変わらず狭いな」
前立腺を刺激されながら、乳首を軽く抓られる。それだけで達してしまいそうだ。けれど、ブランの反応を伺いながら行われるせいか、なかなかオーガズムに達せず眉を寄せる。
我慢できず冷たい床にペニスを擦り付けると、指が増やされて容赦なく体内を掻き混ぜられた。
「勝手にイこうとするな」
「ひっ、やぁ、でもっ……」
「駄目だ」
また指が増やされ、前立腺を重点的に責められてしまう。我慢できず、口や亀頭から涎を垂らすブランの頭を、サイラスが片手で優しく撫でてきた。その瞬間自制が解け、ブランは大理石の床へと思い切り白濁を散らした。
「あっ、アァ……」
「勝手にイクなと言ったはずだぞ」
「あぁ! っ、サイラス様っ、また、そこダメェ!」
また指の動きが再開する。同時にペニスを荒々しく扱かれて、ブランは顔を真っ赤に染め上げた。
強い快感に我慢などできるはずもない。それなのに、手の動きは止まってはくれなかった。
「ちゃんと我慢できるまで続けるからな」
耳元で囁かれた悪魔の一言に、ブランは瞳を潤ませる。辛いのに、欲求は満たされ多幸感が脳内に溢れてきた。サイラスと触れ合っていると、自分が塗り替えられていくような気分にさせられる。
「ムリッ、サイラス様! あっ、~~!」
「その表情そそるな」
後ろから顎を掴まれ、キスをされる。離されたペニスが床に擦れ、ブランの思考は快楽に塗り潰されてしまった。そのせいか呆気なく再び欲を先端から吐き出してしまう。
「仕置が必要だな」
蜜穴から指を引き抜いたサイラスは、身体を起こすとブランの腰を掴む。そして、香油と体液によってふやけきった蜜穴に、容赦なくペニスを突き刺した。
「ああァぁ~~!」
悲鳴にも似た嬌声を上げたブランは、力が入らず上半身を床へと雪崩させる。高く突き上げられた腰を掴んだままのサイラスが、抵抗できないブランに思い切り腰を打ち付けた。
「ひっ、やぁ……待って……今はっ」
「なにをしている。早く身体を起こせ」
「む、ムリッですっ」
「そんなことはないだろう。上手にベッドまで行けたら、お前がして欲しいことをしてやる」
突かれながら囁かれて、ブランは喘ぎ声を漏らすことしかできない。けれど、サイラスに喜んでほしくて必死に上半身を起こし、ベッドに向かって這いずる。
傍から見れば至極滑稽な姿だろう。けれど、ブランはこうしてサイラスに支配されることを望んでいる。それがどんな形であれ、幸せだと感じられるのだ。
「もっと急がないと日が暮れてしまう」
「アァッ、突いたらっ、んん!」
上から思い切り奥を突かれるたびに、トロトロと白濁が先端から溢れ、床に線を引いていく。身体を床に倒しては起き上がり、ようやくベッドへと辿り着いた頃には、ブランの全身は自身の精液に塗れ、満身創痍の状態だった。
一度ペニスを抜いたサイラスは、満足気にブランを持ち上げるとベッドに寝かせてやる。それから再び、容赦なく硬くなったペニスでブランを貫いた。
対面で、大きく開脚させられたブランはただサイラスに身を任せて喘ぐことしかできなき。腹の上でペニスが踊り、赤く濡れそぼった乳首を舐められると、背筋に電流が流れるような快感が走る。
「上手にできたな。楽しませてもらった。Thank You Boy」
「んっ、サイラス様っ、愛、してます」
とろりとした表情でサイラスを見つめるブラン。そんなブランの目尻にサイラスは一つ口づけを落とした。なによりも幸せな瞬間だ。ずっと続いてほしい時間。
また泣きそうになって顔を隠すと、腕を頭の上で拘束されて隠せなくなってしまう。
「顔は隠すな」
「で、でもっ……」
我慢できずに涙を流すと、サイラスが動きを止めた。無表情の奥に困惑が伺える気がして、ブランは目を見開く。
「なぜ泣くんだ」
「っ……貴方とこうして過ごしていられることが、本当に幸せだから」
「……馬鹿なやつだ」
そう言って笑みを零したサイラスは、ブランが見てきたどんな瞬間よりも輝いていた。この瞬間や笑顔を目に焼き付けたい。それなのに視界は涙によって霞み、サイラスの表情は途端に見えなくなってしまう。
好きでたまらない。愛してやまない。
この出会いや、触れ合いがたとえ間違いだったとしても、ブランはサイラスを愛したことを悔いたりなどしないだろう。
「愛しています……愛しているんです」
「何度も言わなくていい。もう知っている」
「それでもっ、何回だって伝えておきたい。俺の心は、貴方だけのものだとっ……」
「わかったから、少し黙れ」
また口付けをされる。今だけはこのキスが少しだけ恨めしい。
もっと伝えたい気持ちがある。言語化できない思いが溢れていた。それなのに、サイラスは言葉にすることすら許してくれない。
「っ、んんっ」
「今はただ、喘いでいればいい。わかったな」
唇が離される。
頷いたブランの腰を掴み、サイラスは律動を再開した。ブランのすべてを知り尽くしているサイラス。そんな彼から与えられる刺激は、快楽の波となって全身を襲う。その波にこのまま攫われてしまいたかった。
なにも考えず、目の前の行為にだけ集中できたならどれだけ心地がよく幸せなことだろう。
けれどブランにはそうすることができない。『終わり』は必ずやってくる。頭の片隅に悲しみが存在する限り、ブランの涙は止まらない。
自身の性別を憎み、醜いと嘆いた。何年時が経とうとも、一度植え付けられた考えは消えることはない。欲求が強いほどに、自らを嫌悪する心は強まっていく。ブランも生まれ直せるのなら、二度とSubにはなりたくもない。
けれど、ブランを受け入れてくれる人たちもいた。だから、サイラスにとっての受け皿になれたらいいと感じてしまう。
いつかサイラスが立派な国王になったとき、ブランはその姿を遠く彼方から見つめていたい。それまでは……あとほんの少しの時間だけは、サイラスのためにしてあげられることをしたかった。
「俺は……俺だけは貴方に嘘をつかない。貴方のことを本気で愛しています。だから、俺が貴方の肖像画を描きます。愛する貴方の姿形を、後世に連れていきたいから」
ブランはその場に片膝を付くと、胸元に右手を添えて笑みを浮かべる。見つめる先にはサイラスが存在していた。誰よりも尊い、ブランの初恋。
「サイラス様、貴方から与えていただいた温情に深く感謝しています。分不相応な想いを抱いてしまった俺をお許し下さい」
「……もういい。こちらに来い」
拒否することもできた。けれどブランはサイラスの言葉に従い、彼の膝下へと身体を近づける。
これが最後だと頭で理解しているからこそ、サイラスのすべてを身体と心に刻み込んでいたかった。
「ブラン、Kiss」
サイラスの太ももの横に手を起き、状態を起こすと唇を重ねる。始まりの合図は、ほろ苦い口付け。
「キスが上手くなったな」
「ん……サイラス様のせいです」
「フッ、悪くない返しだ」
撫でられて、全身が蕩けるように熱くなる。サイラスを独り占めにしておきたい。そんな許されない欲を抱えていることなど、サイラスは知らないのだろう。自分がどれだけ貪欲な人間なのかを、ブランは身を持って味わっていた。
Commandを使われる前に、自らシャツを脱ぐ。唇を離すと、誘うように胸を突き出した。
「大胆だな」
指先が胸の突起を避けるように滑る。切なげに眉を寄せ、くすぐったさに身をよじると、耳元で「Say」と囁かれた。
今日だけは、羞恥心や自尊心を捨て去り欲のままサイラスに身を預けたい。ブランは自身の指先で乳首に触れると、甘い声でおねだりをする。
「っ、ここに触れてほしいです」
「どこかわからないな」
「~~、乳首っ、俺の乳首に触れてほしい」
「触れるだけでいいのか?」
サイラスの爪先が乳首の先端を弾く。ブランは微かに声を上げながら、サイラスの顔に乳首を近づけた。
「触って、舐めて、いじめてくださいッ」
「ちゃんと答えられたな。ご褒美だ」
柔らかな唇が、ブランの乳首を食(は)む。飴でも転がすような舌使いで刺激されて、腰をくねらせた。空いている乳首も指先で弄ばれる。与えられる刺激がたまらなく気持ちよくて、ブランはどうしてだか泣きたい気持ちになった。
終わりが来ることが怖いからかもしれない。まだ始まったばかりの交わりが、終着点に辿り着くことが嫌だった。だからこんなにも胸が痛い。
存分にいじめられた乳首は、立ち上がり紅葉している。その様をサイラスは愉しげに眺めている。
「Strip」
ブランはCommandに酔いしれながら、サイラスの目の前に立ち全裸になった。今感じている羞恥心は、愛する人から与えられたものだ。だから、その感情すらも大切にしたい。
もっと支配されたかった。
「Crawl」
床に膝を突き四つん這いになると、サイラスが双丘にほんのりと温められた液を垂らしてくる。それが香油だとわかったときには、長い指先がブランの蜜穴を掻き分けて体内へと挿入されていた。
「アッ!」
「相変わらず狭いな」
前立腺を刺激されながら、乳首を軽く抓られる。それだけで達してしまいそうだ。けれど、ブランの反応を伺いながら行われるせいか、なかなかオーガズムに達せず眉を寄せる。
我慢できず冷たい床にペニスを擦り付けると、指が増やされて容赦なく体内を掻き混ぜられた。
「勝手にイこうとするな」
「ひっ、やぁ、でもっ……」
「駄目だ」
また指が増やされ、前立腺を重点的に責められてしまう。我慢できず、口や亀頭から涎を垂らすブランの頭を、サイラスが片手で優しく撫でてきた。その瞬間自制が解け、ブランは大理石の床へと思い切り白濁を散らした。
「あっ、アァ……」
「勝手にイクなと言ったはずだぞ」
「あぁ! っ、サイラス様っ、また、そこダメェ!」
また指の動きが再開する。同時にペニスを荒々しく扱かれて、ブランは顔を真っ赤に染め上げた。
強い快感に我慢などできるはずもない。それなのに、手の動きは止まってはくれなかった。
「ちゃんと我慢できるまで続けるからな」
耳元で囁かれた悪魔の一言に、ブランは瞳を潤ませる。辛いのに、欲求は満たされ多幸感が脳内に溢れてきた。サイラスと触れ合っていると、自分が塗り替えられていくような気分にさせられる。
「ムリッ、サイラス様! あっ、~~!」
「その表情そそるな」
後ろから顎を掴まれ、キスをされる。離されたペニスが床に擦れ、ブランの思考は快楽に塗り潰されてしまった。そのせいか呆気なく再び欲を先端から吐き出してしまう。
「仕置が必要だな」
蜜穴から指を引き抜いたサイラスは、身体を起こすとブランの腰を掴む。そして、香油と体液によってふやけきった蜜穴に、容赦なくペニスを突き刺した。
「ああァぁ~~!」
悲鳴にも似た嬌声を上げたブランは、力が入らず上半身を床へと雪崩させる。高く突き上げられた腰を掴んだままのサイラスが、抵抗できないブランに思い切り腰を打ち付けた。
「ひっ、やぁ……待って……今はっ」
「なにをしている。早く身体を起こせ」
「む、ムリッですっ」
「そんなことはないだろう。上手にベッドまで行けたら、お前がして欲しいことをしてやる」
突かれながら囁かれて、ブランは喘ぎ声を漏らすことしかできない。けれど、サイラスに喜んでほしくて必死に上半身を起こし、ベッドに向かって這いずる。
傍から見れば至極滑稽な姿だろう。けれど、ブランはこうしてサイラスに支配されることを望んでいる。それがどんな形であれ、幸せだと感じられるのだ。
「もっと急がないと日が暮れてしまう」
「アァッ、突いたらっ、んん!」
上から思い切り奥を突かれるたびに、トロトロと白濁が先端から溢れ、床に線を引いていく。身体を床に倒しては起き上がり、ようやくベッドへと辿り着いた頃には、ブランの全身は自身の精液に塗れ、満身創痍の状態だった。
一度ペニスを抜いたサイラスは、満足気にブランを持ち上げるとベッドに寝かせてやる。それから再び、容赦なく硬くなったペニスでブランを貫いた。
対面で、大きく開脚させられたブランはただサイラスに身を任せて喘ぐことしかできなき。腹の上でペニスが踊り、赤く濡れそぼった乳首を舐められると、背筋に電流が流れるような快感が走る。
「上手にできたな。楽しませてもらった。Thank You Boy」
「んっ、サイラス様っ、愛、してます」
とろりとした表情でサイラスを見つめるブラン。そんなブランの目尻にサイラスは一つ口づけを落とした。なによりも幸せな瞬間だ。ずっと続いてほしい時間。
また泣きそうになって顔を隠すと、腕を頭の上で拘束されて隠せなくなってしまう。
「顔は隠すな」
「で、でもっ……」
我慢できずに涙を流すと、サイラスが動きを止めた。無表情の奥に困惑が伺える気がして、ブランは目を見開く。
「なぜ泣くんだ」
「っ……貴方とこうして過ごしていられることが、本当に幸せだから」
「……馬鹿なやつだ」
そう言って笑みを零したサイラスは、ブランが見てきたどんな瞬間よりも輝いていた。この瞬間や笑顔を目に焼き付けたい。それなのに視界は涙によって霞み、サイラスの表情は途端に見えなくなってしまう。
好きでたまらない。愛してやまない。
この出会いや、触れ合いがたとえ間違いだったとしても、ブランはサイラスを愛したことを悔いたりなどしないだろう。
「愛しています……愛しているんです」
「何度も言わなくていい。もう知っている」
「それでもっ、何回だって伝えておきたい。俺の心は、貴方だけのものだとっ……」
「わかったから、少し黙れ」
また口付けをされる。今だけはこのキスが少しだけ恨めしい。
もっと伝えたい気持ちがある。言語化できない思いが溢れていた。それなのに、サイラスは言葉にすることすら許してくれない。
「っ、んんっ」
「今はただ、喘いでいればいい。わかったな」
唇が離される。
頷いたブランの腰を掴み、サイラスは律動を再開した。ブランのすべてを知り尽くしているサイラス。そんな彼から与えられる刺激は、快楽の波となって全身を襲う。その波にこのまま攫われてしまいたかった。
なにも考えず、目の前の行為にだけ集中できたならどれだけ心地がよく幸せなことだろう。
けれどブランにはそうすることができない。『終わり』は必ずやってくる。頭の片隅に悲しみが存在する限り、ブランの涙は止まらない。
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