1 / 1
最後は消費者金融
しおりを挟む
最近、友達がいなくなった。といっても、惜しい友達じゃない。いわゆる引き立て役? 暇潰しに遊んだことはあったけれど、泥棒の罪を擦り付けるのも、パシって何秒で帰って来るのか計る遊びにも飽きていたところだ。それに最近どんどん反応が薄くなってつまらなくなっていたから丁度良かった。また遊びたくなっても、次の「友達」を探せばいいし。
そんなことよりも、聞いてほしい。好きな人が出来たのだ。本当にイケメンで、お金持ち。最近ブレイクした俳優さんとも友達なんだって。知り合いが誘ってくれたホームパーティーでたまたま出会って、それからずっと胸がドキドキしている。きっとあの人が、私の運命の人なのね。
どうにか目に止められたくて、ちょっと無理をしてお金を作った。服や化粧品を買うためだ。私の好きな人は素敵な衣服を身に着けている。隣に立ったとき見劣りしないようにしないといけない。しかも好きな人はホームパーティーが好きみたいで、私もよく御呼ばれするのだ。同じように御呼ばれするのは芸能人だったり、何かしらの著名な人らしい。その中に混ざれるなんて素敵。でもそういう人は、毎回違うドレスやバックを身に着けている。負けないようにしないと。キラキラした世界に浸かるために、好きな人の隣に立つために。
親に怒られた。財布からお金を抜いていたのがバレたのだ。たかが二十万ぐらい大目に見てほしい。家を出て行けと言われて流石に焦り、泣いて謝ったら許してもらえた。でも、これでお金が用立てられなくなった。どうしようと思っていたら、丁度いいチラシを見つけた。お金を簡単に貸してくれるんだって。やっぱり私は持っている人間なのだ。
お金が足らない。でも好きな人と一緒にいたい。お金が、お金が、
どうしてあの女が彼の隣に居るの?
ある日のことだった。あの人のホームパーティーに呼ばれて、何とか工面したお金で新しいドレスを買って訪れて。
そうして、彼の隣に立っていたのはいなくなったはずの「友達」だった。
私よりも高いドレスを着て、大粒のジュエリーを身に着けて、恥ずかしそうにはにかみながら彼にエスコートされていた。
ああ、あんなに見栄を張っちゃって。みっともないったら。
帰って、そう、お金をまた借りて服を買ってそうしたらきっと彼は私を見てくれるきっとそうよあんな女に微笑みかけることもないしきっときっときっと、
気が付いたら、また消費者金融の前に立っていた。
そう、また、お金を借りなくちゃ。
そんなことよりも、聞いてほしい。好きな人が出来たのだ。本当にイケメンで、お金持ち。最近ブレイクした俳優さんとも友達なんだって。知り合いが誘ってくれたホームパーティーでたまたま出会って、それからずっと胸がドキドキしている。きっとあの人が、私の運命の人なのね。
どうにか目に止められたくて、ちょっと無理をしてお金を作った。服や化粧品を買うためだ。私の好きな人は素敵な衣服を身に着けている。隣に立ったとき見劣りしないようにしないといけない。しかも好きな人はホームパーティーが好きみたいで、私もよく御呼ばれするのだ。同じように御呼ばれするのは芸能人だったり、何かしらの著名な人らしい。その中に混ざれるなんて素敵。でもそういう人は、毎回違うドレスやバックを身に着けている。負けないようにしないと。キラキラした世界に浸かるために、好きな人の隣に立つために。
親に怒られた。財布からお金を抜いていたのがバレたのだ。たかが二十万ぐらい大目に見てほしい。家を出て行けと言われて流石に焦り、泣いて謝ったら許してもらえた。でも、これでお金が用立てられなくなった。どうしようと思っていたら、丁度いいチラシを見つけた。お金を簡単に貸してくれるんだって。やっぱり私は持っている人間なのだ。
お金が足らない。でも好きな人と一緒にいたい。お金が、お金が、
どうしてあの女が彼の隣に居るの?
ある日のことだった。あの人のホームパーティーに呼ばれて、何とか工面したお金で新しいドレスを買って訪れて。
そうして、彼の隣に立っていたのはいなくなったはずの「友達」だった。
私よりも高いドレスを着て、大粒のジュエリーを身に着けて、恥ずかしそうにはにかみながら彼にエスコートされていた。
ああ、あんなに見栄を張っちゃって。みっともないったら。
帰って、そう、お金をまた借りて服を買ってそうしたらきっと彼は私を見てくれるきっとそうよあんな女に微笑みかけることもないしきっときっときっと、
気が付いたら、また消費者金融の前に立っていた。
そう、また、お金を借りなくちゃ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました
雨宮羽那
恋愛
結婚して5年。リディアは悩んでいた。
夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。
ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。
どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。
そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。
すると、あら不思議。
いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。
「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」
(誰ですかあなた)
◇◇◇◇
※全3話。
※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる