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まずは一人目「笹島ナオキ」
隣での殺人事件
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うぅー。
嫌だなぁ。
ほんっと、何でナオキ君なんかと、肝試しを一緒に行かなくちゃならないんだよー。
あーあ、ついてないな。
「ね、あれこんにゃくじゃない?」
ナオキ君が、ご機嫌そうに言ってきた。
指差された方を見てみると、確かに、あれはこんにゃくだ。
「へえ、意外と分かりやすいものなんだな」
「そうだね」
「うん」
「……」
しーん
沈黙が重い。
確かここら辺はユウキ君のエリアに近いと思うが、一向に仕掛けが見当たらない。
ははーん。
あいつさては、サボったな。
と思ったら。
バキッ!
「うわあぁあッ!」
「うわあッ?!」
ナオキ君は、折れた枝の音にビックリして叫んで、おれは、ナオキ君の叫び声にビックリして叫んだ。
あちゃー、カッコ悪りぃ……
「な、何ビビってんだよ。さっさと行こうぜ」
「お、おう……」
ガサガサ
パキポキ
落ち葉や枝の折れる音が、近づいてくる。
……誰かが、こっちへ向かってくる。
『ヤバイ』
本能が、そう告げている。
「逃げるぞ!」
「ええッ!?」
おれは、驚いたまんまのナオキ君の手をひいて、一目散に逃げ出した。
ガサガサ
バキボキ
追いかけてくる。
誰なんだ、コイツ。
おれが振り向こうとしたら、いきなり横で「グサッ!」という、鈍い音がした。
とたんに、血が吹き出してきて、おれにもかかった。
生温かかった。
同時に、そいつが逃げていく足音がした。
ガサガサッ
ボキボキッ
おれは、ふと横を見てみた。
「うわああぁあああぁぁああぁ!!」
ナオキ君が、血まみれで倒れていた。
そして、ナオキ君は、すでに息をしていなかった。
おれは、その場に立ち尽くした。
嫌だなぁ。
ほんっと、何でナオキ君なんかと、肝試しを一緒に行かなくちゃならないんだよー。
あーあ、ついてないな。
「ね、あれこんにゃくじゃない?」
ナオキ君が、ご機嫌そうに言ってきた。
指差された方を見てみると、確かに、あれはこんにゃくだ。
「へえ、意外と分かりやすいものなんだな」
「そうだね」
「うん」
「……」
しーん
沈黙が重い。
確かここら辺はユウキ君のエリアに近いと思うが、一向に仕掛けが見当たらない。
ははーん。
あいつさては、サボったな。
と思ったら。
バキッ!
「うわあぁあッ!」
「うわあッ?!」
ナオキ君は、折れた枝の音にビックリして叫んで、おれは、ナオキ君の叫び声にビックリして叫んだ。
あちゃー、カッコ悪りぃ……
「な、何ビビってんだよ。さっさと行こうぜ」
「お、おう……」
ガサガサ
パキポキ
落ち葉や枝の折れる音が、近づいてくる。
……誰かが、こっちへ向かってくる。
『ヤバイ』
本能が、そう告げている。
「逃げるぞ!」
「ええッ!?」
おれは、驚いたまんまのナオキ君の手をひいて、一目散に逃げ出した。
ガサガサ
バキボキ
追いかけてくる。
誰なんだ、コイツ。
おれが振り向こうとしたら、いきなり横で「グサッ!」という、鈍い音がした。
とたんに、血が吹き出してきて、おれにもかかった。
生温かかった。
同時に、そいつが逃げていく足音がした。
ガサガサッ
ボキボキッ
おれは、ふと横を見てみた。
「うわああぁあああぁぁああぁ!!」
ナオキ君が、血まみれで倒れていた。
そして、ナオキ君は、すでに息をしていなかった。
おれは、その場に立ち尽くした。
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