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プロローグ
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ある国のある村、城下町から遠く離れた田舎にあるそこは、様々な魔術を得意とする魔術師が多く存在する街「ウィドー」。だが今では「死の村」などと呼ばれている。この村には魔術師の他に魔術に関する本、薬、道具などを作る職人が住んでおり、ある程度栄えている。しかし、この街が「死の村」と呼ばれている理由はこの国の王にある。それは、ある雨上がりの日、いつもは使いの者が行くはずの税の回収を、王の気まぐれで自分で行きたいというわがままを通し、大勢の護衛を引き連れウィドーにやって来た。その時、たまたま濡れた葉に王の乗った馬が足を滑らせ王は軽いケガを負ってしまった。そのことに王は逆上し、一般民には流行り病で多くの死者が出たと噂を流し、立ち入りを禁止しした上、全ての取引を停止した。そのため国民の間では「死の街」と恐れられ、次第に忘れられていった。
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