5 / 7
第五話 「教えてくれ」
しおりを挟む
「そもそもなにしてるの?」
「柚月がお腹すいたって言うからだろ!!」
「は?それだけ?」
「好きな女の望みは叶えてやりたくなるものだ」
下げていた頭が驚きで、ロミオの顔を見上げようとした。
でも叶わなかった。
私の頭の上にはロミオの手が置かれていた。
「見るな、ばか…」
手の指の隙間から見えたロミオの顔は真っ赤に染まっていて、ロミオはその場でへたり込んだ。
「教えてくれ」
そっと大事そうに私を抱きしめる。
「どうしたら、柚月を大切に扱える?笑ってほしい」
この人は馬鹿だ。
私に答えを求める時点で間違っている。
「とりあえず、服着れば?」
「あと、そーゆーの気持ち悪いから」
私は愛など、知らない。
ロミオに振り返らず、元居た場所へと向かう。
ロミオの傷ついた顔なんて気づかない振りをした。
「馬鹿だな、俺は……」
柚月が去った方向を悲しく、愛しそうな瞳で見つめていた。
「柚月がお腹すいたって言うからだろ!!」
「は?それだけ?」
「好きな女の望みは叶えてやりたくなるものだ」
下げていた頭が驚きで、ロミオの顔を見上げようとした。
でも叶わなかった。
私の頭の上にはロミオの手が置かれていた。
「見るな、ばか…」
手の指の隙間から見えたロミオの顔は真っ赤に染まっていて、ロミオはその場でへたり込んだ。
「教えてくれ」
そっと大事そうに私を抱きしめる。
「どうしたら、柚月を大切に扱える?笑ってほしい」
この人は馬鹿だ。
私に答えを求める時点で間違っている。
「とりあえず、服着れば?」
「あと、そーゆーの気持ち悪いから」
私は愛など、知らない。
ロミオに振り返らず、元居た場所へと向かう。
ロミオの傷ついた顔なんて気づかない振りをした。
「馬鹿だな、俺は……」
柚月が去った方向を悲しく、愛しそうな瞳で見つめていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
21
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる