小説を書きたい!

ももちよろづ

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マネマネ

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「出来たっ!」

「どれどれ」


………………ん?


「……セツさん、いきなり、上手くなりましたね?」

と言うか、作風が全然、違う。

こんな書き方、今迄、出来なかったのに。

明らかに可笑しい。



「……セツさん、この話、貴方がブクマしてる、

 HN『モモジヨロズ』さんの小説に、似てますね?」

「うん!モモジヨロズさんの小説、面白いから、俺もこんな風に書きたいな、って」

彼は、得意気に言う。

「……セツさん、それは駄目です」

「えっ?」

「それはね、盗作って言うんです。

 下手したら、著作権で訴えられ兼ねない」

「えぇっ!?」

彼は、酷く動揺した。

「お……オマージュだよ!オマージュ!」

「セツさん、オマージュの意味、解って言ってます?」

「え、え~と……何か、人の作品を元にして、別の作品を創る、みたいな……?」

「どーせ、セツさんは、新しい言葉を覚えたから、使いたいだけでしょ?」

「そ、そんな事!」

「じゃあ、パクリとパロディとオマージュとリスペクトとインスパイアの違い、説明出来ます?」

「なっ!?何語!?」

「……そんな基本的な事も知らないで、下手に、人の作品に、手を出さない方が良いですよ?

 大火傷します。

 例えば、歌手の歌う、歌の歌詞を、小説にその儘、引用したら、

 著作権侵害になります」

「そうなの!?」

「『小説家にな●う』なら、歌詞の転載についてのガイドラインは、こうなってますね」

つ 【ガイドライン・歌詞転載に関して】

「こんな細かい規定があるんだ……全然知らなかったや……」



「シ、ショウ君……!」


「どうしたんですか?」

「モモジヨロズさんが、作品、削除してる……!

 ほら見て、X(旧 Twitter)で……!」


『パクられました!

 ショックです!

 私、もう、筆を置きます!』


言わんこっちゃ無い。

「そんな……俺、モモジヨロズさんの小説、好きで、ずっと読んでたのに……」

「そりゃそうでしょ。

 作者からしたら、自分が必死で考えたアイディアを、他人に一瞬で掠め取られたら、

 気分が良い訳が無い」

「うぅ……」

「アンタだって、自分の小説、完コピされたら、嫌でしょ?」

「それは困るよ!」


翌日。

「ショウ君!出来た!」

「どれどれ」


……相変わらず、誤字脱字は酷いし、

文法の間違いだらけだし、

句読点はまともに打ててないし、

読むのが苦痛なレベルで、下手糞だ。

下手糞だけど。

「……前より、良くなったと思いますよ。

 成長しましたね?」

「わーい!

 あのね、今回の小説はね、ここの所がね……!」


はしゃぐ彼を見詰め乍ら、

俺は、大きく息を吐いた。
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