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本編
断罪と一縷の光
エレミアに業務を代わってもらったのは、長い話になると思ったからだ。きっと、休憩時間だけでは足りなくなると。
昼休憩に入った統括棟は閑散としている。
ナナセはいつもの通りに、配膳ワゴンを押し進めながら総務課を目指す。
今日淹れたのはジャスミンティー。
初めてエクトーレに声をかけられた時と同じハーブティだ。
鎮静作用があり、ストレスや緊張感を和らげる。今日の対話にぴったりだと考えた。
「失礼いたします」
いつものように、扉越しに声をかける。
すると、向こう側から扉が開かれた。執務をこなしながら出迎えるいつものエクトーレと違い、やや性急な仕草だった。
「お待ちしておりました、ナナセさん。あなたなら、来てくださると思っていました」
彼に普段の穏やかな笑みはない。
無の表情。為政者の顔だ。
エクトーレの執務室は、既に人払いがなされていた。
初めて執務室を訪れた時以来二人きりになることはほとんどなかったから、言葉の通りナナセが来ることを予期していたのだろう。
お茶会には彼の部下も時折参加していた。
その中に、エクトーレとよく似た笑い方をするあの青年を、もう見ることはないのだ。
込み上げてくるものをぐっと抑え、ナナセはハーブティーを淹れた。柔らかな花の香りをいっぱいに吸い込む。
ティーカップをエクトーレの前に置き、自身も彼の正面に座る。
しばらくは互いに、カップの上で揺れる湯気をただ眺めていた。
誠実に、とても慎重に話さねばならない。
ナナセはまず、謝罪を口にした。
「足を運んでくださったのに、先ほどはたいへん失礼いたしました」
「いえ、お気になさらず。王族からのご下命は、何より優先すべきことですから。それに、あの状況では何も話せないでしょうし」
エクトーレは頷き、気遣いを見せる。
ナナセには、彼の言葉の意味を正確にくみ取ることができた。
あの場に集まっていたほとんどの人間が、王族誘拐を内部から手引きした者がいることを知らない。それを無闇に言い触らすことは望ましくないと、そういう意味だ。
あの文官がフリッツという名であると、ナナセはこんなことになって初めて知った。
フリッツは、依願退職というかたちで職を辞したことになっている。
解雇ではなく、退職。
子ども達を逃がそうとした事実を鑑みた国王からの、名誉まで損なう必要はないという計らい。ある意味での恩赦。
ナナセはジャスミンティーを一口だけ飲み下し、喉を潤した。
「事件の大まかなことはご存知かと思いますので、その後のフリッツさんについて、お話しさせていただいてよろしいでしょうか」
審議官という政務の中枢を担う立場にありながら、エクトーレは彼の処遇を知らない。
接点があるため、処分の一切に関わることができなかったのだ。フリッツとも事件後は一度として会えていないはず。
「リオルディス様から、許可はいただいております。念のため、レムンド様からも」
静養中はずっとフランセン邸にいた。
レムンドも使用人達もやや過保護ぎみになっていたが、久しぶりにのんびりできた。
リオルディスがお見舞いに来てくれたのもそんな時で、事件の被害者だからと色々報告してくれた。
今回の誘拐事件の黒幕は、未だに明らかになっていないこと。ディシェンド王国の関与の有無など、ベルトラートが言っていた通りごく政治的な話になってくること。
これ以上は国家機密にかかわってくるので、ナナセは近付けない。
知ることができたのは、フリッツの処遇と彼の妹の安否のみ。
けれど、それだけで十分だった。
「もし、お聞きになりたくないのであれば、私はこのまま部屋を辞します。エクトーレ様にとって、辛いお話になるかもしれません」
「聞きます。どんなことでも構いません、聞かせてください」
エクトーレは、僅かにも迷う素振りをも見せなかった。
ならばこちらも、覚悟を決めよう。
「ではまず、フリッツさんの妹さんについて。彼女は、無事に保護されたらしいです」
ナナセの言葉に、彼は目に見えて安堵した。反応から察するに顔見知りなのだろう。
彼女は、フリッツが裏切った場合即刻制裁を下せるようにと、常に誘拐犯らの監視下に置かれていたという。
とはいえ本人には見張られている意識などなかったようで、犯人らが取り押さえられた時に仰天していたらしい。
そこで騎士から兄が犯した罪を聞かされ、一時はひどく取り乱したらしいが、今は全てを受け入れているとか。
「そして、フリッツさんの状況ですが。あの方は現在、警戒対象として留置所にいます」
「――留置所、ですか……」
「これは、フリッツさんを守るためでもあります。騎士団は、未だに誘拐犯全員の捕縛には至っていないそうですから」
あの蛇の目の男は、まだ捕まっていないらしい。情報を漏洩したフリッツへの、報復に現れることも考えられる。
エクトーレは、感情を落ち着けるように長々と息を吐き出した。
彼自身、寛大な措置であることは理解しているのだろう。王族の誘拐に関わったの人間は、即処刑されてもおかしくないのだから。
ただ、信頼する部下が留置所にいるという、その事実が受け入れがたいだけで。
「非常に残念ですが……刑務所に移送されるのは、避けられないだろうということです」
抵抗なく自供しているし、犯した罪を深く悔いている。態度も模範的で、何より誘拐された者達から減刑を望む声が上がっている。
そこまでの材料があっても、有罪。執行猶予すら認められない。
「有罪判決が出てしまえば、おそらく文官への復帰は、望めないかと思われます。……私は、あの方から伝言を預かりました。『エクトーレ様の許で働けたことを、今でも誇りに思っています』と」
エクトーレは、無表情を貫いていた。
にもかかわらず、その瞬間表情が抜け落ちた。そんな気がした。
萌葱色の瞳の奥がひび割れる。
封じ込めきれない感情が、そこから噴き出してくるようだった。膝の上で、固く握ったこぶしが震えている。
「えぇ、えぇ。そうでしょうとも。確かに陛下は寛大な処置を下されたのでしょう。それは理解しておりますし、彼の名誉を守ってくださったことには感謝いたします。ですが、とても狡い」
「エクトーレ様……?」
「……私はね、フリッツの後見なのですよ」
ナナセは目を見開いた。
自暴自棄になりきれない理性が、エクトーレの笑みをひどく歪ませている。
「彼は文官になることを志す、真っ直ぐで利発な少年でした。懸命に研鑽を積む姿に、当時既に文官として働いていた私は感銘を受けました。いつか王宮で彼の姿を見かけることもあるだろうと」
けれど、不運がフリッツを襲う。
立て続けに両親を亡くしてしまったのだ。
「小さな妹を食べさせてやらねばならない。少年の身では大した仕事にもありつけず、兄妹はいつも困窮していた。それでも、彼は勉強をやめなかった。諦めなかったのです」
不断の努力。
それはフリッツの、何よりの才能だった。
彼は優秀な文官になる。このまま埋もれてしまったらあまりに惜しい。
そう感じて後見となったエクトーレは間違っていなかった。彼は十八歳の若さで、試験も面接も突破してみせたのだ。
「彼は、口癖のように言っていました。『必ずご恩返しをする』と。……立派に成長してくれただけで、私には十分だったのに」
――『エクトーレ様に泣いてすがれと? そんなこと、できるはずがない』――
あの晩のフリッツの言葉が、鮮明に甦る。
事情を知ればずしりと重くなった。
取り返しのつかない言葉で否定してしまった。すがることはできないと言い切った、彼の覚悟を。
そして、肝心な時に頼ってもらえなかったエクトーレのやるせなさも計り知れない。
ずっと、為政者の顔を貫いているのだと思っていた。
だが違う。
エクトーレはきっと、深い絆ゆえの激情を、必死に押し殺していたのだ。
「私にとってあの子は、年の離れた弟のようなものです。……だからこそ、狡い」
彼の声は震えている。
「あの方は、全てご存知の上で、彼の罪を隠した。露見すれば、後見人である私も立場を追われる。それは、あの方にとって不都合だったのでしょう」
寛大な処置には、そういった思惑も確かに含まれていたのかもしれない。
エクトーレは、それだけ重要な役職についている。替えのきかない地位。
けれど替えがきかないのは、エクトーレにとってのフリッツとて同じことだ。互いに、何ものにも代えがたい存在。
平坦な声音。俯いていて表情は見えない。
それなのに、ナナセには泣いているように思えた。行き場のない感情に苦しんでいる。
「……では、エクトーレ様と妹さんが、フリッツさんと面会できるように計らっていただきましょう」
真剣に誘いかけると、エクトーレは目を瞬かせながら顔を上げた。
「それは、規則で禁止とされて……」
通常、留置所にいる者は知り合いや家族に会うことができない。証拠隠滅や逃亡幇助などの恐れがあるからだ。
ナナセはそれがどうしたとばかり、珍しく不敵に笑って見せた。
「狡い陛下に対し、エクトーレ様だけ公明正大である必要はございません。無理やりでも許可をもぎ取り、陛下には存分に困っていただきましょう」
エクトーレはしばらく目を丸くしていたけれど、やがて心底楽しそうに噴き出した。
「名指しで狡いだなんておっしゃれば、不敬に当たりますよ」
「もしも陛下が正しく寛大な方なら、きっと大目にみてくださるでしょう」
彼はなかなか笑いやまないようで、目元に涙までにじませていた。それがどんな涙かなんて、ナナセは聞かない。
「ではその時は、ぜひご助力お願いします」
「もちろん。おそらく、王女殿下もお力添えをくださるはずです。よろしくお伝えしてと、お心遣いをいただいたばかりですので」
「ナナセさん……ありがとうございます」
エクトーレは、ようやくいつもの穏やかな笑みを浮かべた。
昼休憩に入った統括棟は閑散としている。
ナナセはいつもの通りに、配膳ワゴンを押し進めながら総務課を目指す。
今日淹れたのはジャスミンティー。
初めてエクトーレに声をかけられた時と同じハーブティだ。
鎮静作用があり、ストレスや緊張感を和らげる。今日の対話にぴったりだと考えた。
「失礼いたします」
いつものように、扉越しに声をかける。
すると、向こう側から扉が開かれた。執務をこなしながら出迎えるいつものエクトーレと違い、やや性急な仕草だった。
「お待ちしておりました、ナナセさん。あなたなら、来てくださると思っていました」
彼に普段の穏やかな笑みはない。
無の表情。為政者の顔だ。
エクトーレの執務室は、既に人払いがなされていた。
初めて執務室を訪れた時以来二人きりになることはほとんどなかったから、言葉の通りナナセが来ることを予期していたのだろう。
お茶会には彼の部下も時折参加していた。
その中に、エクトーレとよく似た笑い方をするあの青年を、もう見ることはないのだ。
込み上げてくるものをぐっと抑え、ナナセはハーブティーを淹れた。柔らかな花の香りをいっぱいに吸い込む。
ティーカップをエクトーレの前に置き、自身も彼の正面に座る。
しばらくは互いに、カップの上で揺れる湯気をただ眺めていた。
誠実に、とても慎重に話さねばならない。
ナナセはまず、謝罪を口にした。
「足を運んでくださったのに、先ほどはたいへん失礼いたしました」
「いえ、お気になさらず。王族からのご下命は、何より優先すべきことですから。それに、あの状況では何も話せないでしょうし」
エクトーレは頷き、気遣いを見せる。
ナナセには、彼の言葉の意味を正確にくみ取ることができた。
あの場に集まっていたほとんどの人間が、王族誘拐を内部から手引きした者がいることを知らない。それを無闇に言い触らすことは望ましくないと、そういう意味だ。
あの文官がフリッツという名であると、ナナセはこんなことになって初めて知った。
フリッツは、依願退職というかたちで職を辞したことになっている。
解雇ではなく、退職。
子ども達を逃がそうとした事実を鑑みた国王からの、名誉まで損なう必要はないという計らい。ある意味での恩赦。
ナナセはジャスミンティーを一口だけ飲み下し、喉を潤した。
「事件の大まかなことはご存知かと思いますので、その後のフリッツさんについて、お話しさせていただいてよろしいでしょうか」
審議官という政務の中枢を担う立場にありながら、エクトーレは彼の処遇を知らない。
接点があるため、処分の一切に関わることができなかったのだ。フリッツとも事件後は一度として会えていないはず。
「リオルディス様から、許可はいただいております。念のため、レムンド様からも」
静養中はずっとフランセン邸にいた。
レムンドも使用人達もやや過保護ぎみになっていたが、久しぶりにのんびりできた。
リオルディスがお見舞いに来てくれたのもそんな時で、事件の被害者だからと色々報告してくれた。
今回の誘拐事件の黒幕は、未だに明らかになっていないこと。ディシェンド王国の関与の有無など、ベルトラートが言っていた通りごく政治的な話になってくること。
これ以上は国家機密にかかわってくるので、ナナセは近付けない。
知ることができたのは、フリッツの処遇と彼の妹の安否のみ。
けれど、それだけで十分だった。
「もし、お聞きになりたくないのであれば、私はこのまま部屋を辞します。エクトーレ様にとって、辛いお話になるかもしれません」
「聞きます。どんなことでも構いません、聞かせてください」
エクトーレは、僅かにも迷う素振りをも見せなかった。
ならばこちらも、覚悟を決めよう。
「ではまず、フリッツさんの妹さんについて。彼女は、無事に保護されたらしいです」
ナナセの言葉に、彼は目に見えて安堵した。反応から察するに顔見知りなのだろう。
彼女は、フリッツが裏切った場合即刻制裁を下せるようにと、常に誘拐犯らの監視下に置かれていたという。
とはいえ本人には見張られている意識などなかったようで、犯人らが取り押さえられた時に仰天していたらしい。
そこで騎士から兄が犯した罪を聞かされ、一時はひどく取り乱したらしいが、今は全てを受け入れているとか。
「そして、フリッツさんの状況ですが。あの方は現在、警戒対象として留置所にいます」
「――留置所、ですか……」
「これは、フリッツさんを守るためでもあります。騎士団は、未だに誘拐犯全員の捕縛には至っていないそうですから」
あの蛇の目の男は、まだ捕まっていないらしい。情報を漏洩したフリッツへの、報復に現れることも考えられる。
エクトーレは、感情を落ち着けるように長々と息を吐き出した。
彼自身、寛大な措置であることは理解しているのだろう。王族の誘拐に関わったの人間は、即処刑されてもおかしくないのだから。
ただ、信頼する部下が留置所にいるという、その事実が受け入れがたいだけで。
「非常に残念ですが……刑務所に移送されるのは、避けられないだろうということです」
抵抗なく自供しているし、犯した罪を深く悔いている。態度も模範的で、何より誘拐された者達から減刑を望む声が上がっている。
そこまでの材料があっても、有罪。執行猶予すら認められない。
「有罪判決が出てしまえば、おそらく文官への復帰は、望めないかと思われます。……私は、あの方から伝言を預かりました。『エクトーレ様の許で働けたことを、今でも誇りに思っています』と」
エクトーレは、無表情を貫いていた。
にもかかわらず、その瞬間表情が抜け落ちた。そんな気がした。
萌葱色の瞳の奥がひび割れる。
封じ込めきれない感情が、そこから噴き出してくるようだった。膝の上で、固く握ったこぶしが震えている。
「えぇ、えぇ。そうでしょうとも。確かに陛下は寛大な処置を下されたのでしょう。それは理解しておりますし、彼の名誉を守ってくださったことには感謝いたします。ですが、とても狡い」
「エクトーレ様……?」
「……私はね、フリッツの後見なのですよ」
ナナセは目を見開いた。
自暴自棄になりきれない理性が、エクトーレの笑みをひどく歪ませている。
「彼は文官になることを志す、真っ直ぐで利発な少年でした。懸命に研鑽を積む姿に、当時既に文官として働いていた私は感銘を受けました。いつか王宮で彼の姿を見かけることもあるだろうと」
けれど、不運がフリッツを襲う。
立て続けに両親を亡くしてしまったのだ。
「小さな妹を食べさせてやらねばならない。少年の身では大した仕事にもありつけず、兄妹はいつも困窮していた。それでも、彼は勉強をやめなかった。諦めなかったのです」
不断の努力。
それはフリッツの、何よりの才能だった。
彼は優秀な文官になる。このまま埋もれてしまったらあまりに惜しい。
そう感じて後見となったエクトーレは間違っていなかった。彼は十八歳の若さで、試験も面接も突破してみせたのだ。
「彼は、口癖のように言っていました。『必ずご恩返しをする』と。……立派に成長してくれただけで、私には十分だったのに」
――『エクトーレ様に泣いてすがれと? そんなこと、できるはずがない』――
あの晩のフリッツの言葉が、鮮明に甦る。
事情を知ればずしりと重くなった。
取り返しのつかない言葉で否定してしまった。すがることはできないと言い切った、彼の覚悟を。
そして、肝心な時に頼ってもらえなかったエクトーレのやるせなさも計り知れない。
ずっと、為政者の顔を貫いているのだと思っていた。
だが違う。
エクトーレはきっと、深い絆ゆえの激情を、必死に押し殺していたのだ。
「私にとってあの子は、年の離れた弟のようなものです。……だからこそ、狡い」
彼の声は震えている。
「あの方は、全てご存知の上で、彼の罪を隠した。露見すれば、後見人である私も立場を追われる。それは、あの方にとって不都合だったのでしょう」
寛大な処置には、そういった思惑も確かに含まれていたのかもしれない。
エクトーレは、それだけ重要な役職についている。替えのきかない地位。
けれど替えがきかないのは、エクトーレにとってのフリッツとて同じことだ。互いに、何ものにも代えがたい存在。
平坦な声音。俯いていて表情は見えない。
それなのに、ナナセには泣いているように思えた。行き場のない感情に苦しんでいる。
「……では、エクトーレ様と妹さんが、フリッツさんと面会できるように計らっていただきましょう」
真剣に誘いかけると、エクトーレは目を瞬かせながら顔を上げた。
「それは、規則で禁止とされて……」
通常、留置所にいる者は知り合いや家族に会うことができない。証拠隠滅や逃亡幇助などの恐れがあるからだ。
ナナセはそれがどうしたとばかり、珍しく不敵に笑って見せた。
「狡い陛下に対し、エクトーレ様だけ公明正大である必要はございません。無理やりでも許可をもぎ取り、陛下には存分に困っていただきましょう」
エクトーレはしばらく目を丸くしていたけれど、やがて心底楽しそうに噴き出した。
「名指しで狡いだなんておっしゃれば、不敬に当たりますよ」
「もしも陛下が正しく寛大な方なら、きっと大目にみてくださるでしょう」
彼はなかなか笑いやまないようで、目元に涙までにじませていた。それがどんな涙かなんて、ナナセは聞かない。
「ではその時は、ぜひご助力お願いします」
「もちろん。おそらく、王女殿下もお力添えをくださるはずです。よろしくお伝えしてと、お心遣いをいただいたばかりですので」
「ナナセさん……ありがとうございます」
エクトーレは、ようやくいつもの穏やかな笑みを浮かべた。
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