64 / 77
最終章・アイドルの幸せ
song.61
しおりを挟む
***
-茉莉花宮・広間-
レオンとの再会にフルールは涙ぐみ
「馬鹿っ……!心配したんだから!もう…!!」
レオンの逞しい胸筋を、力強く叩いて抗議した。
しかし
フルールの細い腕から繰り出される攻撃では、痛くも痒くもなく、寧ろレオンに取っては「ご褒美」の為、終始デレデレ顔でフルールを見つめる。
「心配をおかけして申し訳ありません…聖歌人様」
「…事情はティムから聞いたよ…ぐすっ…」
「でも、連絡もなかったし…マーレは大丈夫なの?」
フルールは大きな瞳に涙を浮かべながら、コテン…と、首を傾けレオンに問いかけた。
「んふっ、もう大丈夫ですよ…ありがとうございます」
「…(涙目&上目遣い…尊い!!その涙を永久保存させて欲しい……ハスハス…///)」
「…………(レオンの考えてる事が、手に取る様に分かるな…)」
こんな時ですら自分に正直なレオンに、ビクトリアは冷めた視線を送るのだった。
***
「ところで……」
「レオンがライブの演出を手伝ってくれるの…?」
フルールはメイに用意された紅茶を啜りながら、向かいに座るレオンに問いかける。
「んふっ…はい、私が「何処にでも」お供いたします」
「……レオン…魔法省大臣でしょう?仕事いっぱいあるんじゃないの?」
魔法省大臣であるレオンは、ウルティムスに負けず劣らず「忙しい重役」である。
その為、各国で開催されるライブツアーに、レオンが着いて来れるとは思わず…フルールは首を傾げるも
「んふっ、私の部下は優秀ですので…」
「私がいなくても、全く問題ありません!」
「……そう、なの…?なら安心だね!」
「…………」
レオンの言葉を疑わない、純粋無垢なフルールの背後で、ビクトリアは眉間にシワを寄せた。
ビクトリアは半べそをかきながら、てんやわんやしている魔法省副大臣、シェル・トータスの姿を思い出し、同情から瞳を細める。
「…(はぁー…俺も護衛でライブに同行するしな…手伝ってやれないし…どーすっかな…)」
「んふっ、それに…」
「何かあったら「恋人」が「すぐに」駆け付けるでしょうから…全く心配はしておりません」
「…ねぇ~…?ビクトリア騎士団長様…?」
「!!!」
「………?」
レオンにニタリ…と、不気味な微笑みを向けられ、ビクトリアは顔を引きつらせる。
レオンには「全て」お見通しであったが、フルールは何一つ理解しておらず…二人の顔を交互に見ては、首を傾けるのだった。
その後
フルールはお菓子を摘まみながら、レオンとライブの演出について熱く語り合った。
所々、プライベートの話を挟んでは、笑い声をあげるフルールとレオン。
レオンとの「打ち合わせ」という名の、久しぶりの「お茶会」に、フルールは笑顔が絶えなかった。
その反面、ビクトリアの顔は「青白く」何処か「遠く」を見つめていた事に、フルールが気付くことはなったのだった。
***
-王妃宮-
ウィズダムは相変わらずの無表情で、宮殿の長い廊下を突き進む。
コンコンッ…
「王妃様、例の資料をお持ちしました」
低く落ち着いたウィズダムの声が、辺りに響き渡る。
「ありがとう!入って」
「失礼いたします」
ウィズダムが静かに扉を開くと、そこには書類と睨めっこをするスノーの姿があった。
スノーの真面目に業務に取り掛かる姿に、感心し
「…少し休まれては…?」
ウィズダムは労いの言葉を掛ける。
しかし
「んー…でも…今日中に終わらせたいから…」
スノーの視線が書類から外れる事はなかった。
「…王にも、少しは見習って貰いたいですね…」
そう、ウィズダムが本音を溢すと
「すぐ聖歌人様の所に行っちゃうんだっけ…?前に言ってたもんね」
「まぁ、仕方ないわよ!あんなに可愛いんだもの!ずっと側に置いておきたい気持ち、私も分かるわ~…」
「わざとらしい」程に元気なスノーの声が返ってくる。
「…………」
だが、スノーの瞳は「雪」のように冷たく、浮かべる笑顔は明らかに「紛い物」であった。
「……………王のことは、諦めるのですか…?」
突然の問いにスノーは瞳を大きく見開き、ウィズダムを見つめ返す。
この日、二人は初めて視線を重ね合わせた。
「………………」
「………………」
「……スノードロップ…」
ボソッ…
「……?」
少しの沈黙後、先に口を開いたのはスノーだった。
「私が生まれた日、庭にはスノードロップが咲いていたそうよ…だから、私は「スノー」と名付けられたの」
「…………」
「可愛いわよね、スノードロップ……でも、知ってる?」
「スノードロップって「草」なのよ」
スノーは手にしていた書類を机に置くと、視線を窓の向こうに移した。
「道端に生えた、よくある「草」…」
「…「私」が「フルール」に、勝てる訳ないじゃない…」
「…………」
スノーの言葉には「哀愁」が感じられ、相手を切ない気持ちにさせる。
すると
「…………草でも何でも…」
「…?」
「私は好きですけどね…「スノードロップ」が」
「………っ…」
「…どんな「花」よりも…」
真っ直ぐスノーを見つめるウィズダム。
その表情は相変わらず無表情だったが、瞳の奥にある「激しい熱」に、スノーは気付いてしまった。
「では、失礼いたします」
「………………」
バタンッ…
「………………………………へっ?」
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ……!?////」
スノーの大きな絶叫が、王宮内に響き渡る。
この日からスノーは「馬鹿みたいに大袈裟に」ウィズダムを意識する様になり、気付いた時には、ドロドロの「沼」にハマってしまっていたのだった。
そんな「単純」で「愚か」なスノーを、ウィズダムは愛おしげに見つめる。
その瞳は、まるで「狩」を成功させた「猛禽類」そのもの。
ウルティムスは言う
「俺様やレオン、ビクトリアよりも……」
「ウィズが一番「変態でヤバい」ぞ…」
と……。
***
-茉莉花宮・寝室-
「~♪~♪♪~♪~…」
開かれた寝室の窓から、花の香り纏う優しい風がフルールを包み込む。
暗闇の中、圧倒的な存在感を放つ満月を見上げながら、フルールは新曲を口ずさむ。
「~♪♪~♪~♪……」
窓際に腰を降ろしたフルールは、とても穏やかな表情を浮かべる。
何故なら…
バダクからはネックが、マーレからはレオンの母・イーリスが「子を身籠った」のだ。
大切な人達の幸せな報告に、フルールは心をほっこりさせる。
同時に「いつか自分も…」と、夢を見るも
「ルル…風邪引くぞ」
背後から感じる「愛しい番」のぬくもりが、それは「夢では終わらない」と、フルールに教えてくる。
それが嬉しくて、愛おしくて
「ティム…いつか、僕も…」
「…ティムとの赤ちゃん……産みたい」
「!!……はっ、安心しろ」
「俺様の子を産むのは……ルルだけだ…」
二人は優しい口づけを交わし合う。
それはまるで「誓いのキス」
満月の光に照らされた二人の影は、いつまでも重なりあっていたのだった…。
***
-茉莉花宮・広間-
レオンとの再会にフルールは涙ぐみ
「馬鹿っ……!心配したんだから!もう…!!」
レオンの逞しい胸筋を、力強く叩いて抗議した。
しかし
フルールの細い腕から繰り出される攻撃では、痛くも痒くもなく、寧ろレオンに取っては「ご褒美」の為、終始デレデレ顔でフルールを見つめる。
「心配をおかけして申し訳ありません…聖歌人様」
「…事情はティムから聞いたよ…ぐすっ…」
「でも、連絡もなかったし…マーレは大丈夫なの?」
フルールは大きな瞳に涙を浮かべながら、コテン…と、首を傾けレオンに問いかけた。
「んふっ、もう大丈夫ですよ…ありがとうございます」
「…(涙目&上目遣い…尊い!!その涙を永久保存させて欲しい……ハスハス…///)」
「…………(レオンの考えてる事が、手に取る様に分かるな…)」
こんな時ですら自分に正直なレオンに、ビクトリアは冷めた視線を送るのだった。
***
「ところで……」
「レオンがライブの演出を手伝ってくれるの…?」
フルールはメイに用意された紅茶を啜りながら、向かいに座るレオンに問いかける。
「んふっ…はい、私が「何処にでも」お供いたします」
「……レオン…魔法省大臣でしょう?仕事いっぱいあるんじゃないの?」
魔法省大臣であるレオンは、ウルティムスに負けず劣らず「忙しい重役」である。
その為、各国で開催されるライブツアーに、レオンが着いて来れるとは思わず…フルールは首を傾げるも
「んふっ、私の部下は優秀ですので…」
「私がいなくても、全く問題ありません!」
「……そう、なの…?なら安心だね!」
「…………」
レオンの言葉を疑わない、純粋無垢なフルールの背後で、ビクトリアは眉間にシワを寄せた。
ビクトリアは半べそをかきながら、てんやわんやしている魔法省副大臣、シェル・トータスの姿を思い出し、同情から瞳を細める。
「…(はぁー…俺も護衛でライブに同行するしな…手伝ってやれないし…どーすっかな…)」
「んふっ、それに…」
「何かあったら「恋人」が「すぐに」駆け付けるでしょうから…全く心配はしておりません」
「…ねぇ~…?ビクトリア騎士団長様…?」
「!!!」
「………?」
レオンにニタリ…と、不気味な微笑みを向けられ、ビクトリアは顔を引きつらせる。
レオンには「全て」お見通しであったが、フルールは何一つ理解しておらず…二人の顔を交互に見ては、首を傾けるのだった。
その後
フルールはお菓子を摘まみながら、レオンとライブの演出について熱く語り合った。
所々、プライベートの話を挟んでは、笑い声をあげるフルールとレオン。
レオンとの「打ち合わせ」という名の、久しぶりの「お茶会」に、フルールは笑顔が絶えなかった。
その反面、ビクトリアの顔は「青白く」何処か「遠く」を見つめていた事に、フルールが気付くことはなったのだった。
***
-王妃宮-
ウィズダムは相変わらずの無表情で、宮殿の長い廊下を突き進む。
コンコンッ…
「王妃様、例の資料をお持ちしました」
低く落ち着いたウィズダムの声が、辺りに響き渡る。
「ありがとう!入って」
「失礼いたします」
ウィズダムが静かに扉を開くと、そこには書類と睨めっこをするスノーの姿があった。
スノーの真面目に業務に取り掛かる姿に、感心し
「…少し休まれては…?」
ウィズダムは労いの言葉を掛ける。
しかし
「んー…でも…今日中に終わらせたいから…」
スノーの視線が書類から外れる事はなかった。
「…王にも、少しは見習って貰いたいですね…」
そう、ウィズダムが本音を溢すと
「すぐ聖歌人様の所に行っちゃうんだっけ…?前に言ってたもんね」
「まぁ、仕方ないわよ!あんなに可愛いんだもの!ずっと側に置いておきたい気持ち、私も分かるわ~…」
「わざとらしい」程に元気なスノーの声が返ってくる。
「…………」
だが、スノーの瞳は「雪」のように冷たく、浮かべる笑顔は明らかに「紛い物」であった。
「……………王のことは、諦めるのですか…?」
突然の問いにスノーは瞳を大きく見開き、ウィズダムを見つめ返す。
この日、二人は初めて視線を重ね合わせた。
「………………」
「………………」
「……スノードロップ…」
ボソッ…
「……?」
少しの沈黙後、先に口を開いたのはスノーだった。
「私が生まれた日、庭にはスノードロップが咲いていたそうよ…だから、私は「スノー」と名付けられたの」
「…………」
「可愛いわよね、スノードロップ……でも、知ってる?」
「スノードロップって「草」なのよ」
スノーは手にしていた書類を机に置くと、視線を窓の向こうに移した。
「道端に生えた、よくある「草」…」
「…「私」が「フルール」に、勝てる訳ないじゃない…」
「…………」
スノーの言葉には「哀愁」が感じられ、相手を切ない気持ちにさせる。
すると
「…………草でも何でも…」
「…?」
「私は好きですけどね…「スノードロップ」が」
「………っ…」
「…どんな「花」よりも…」
真っ直ぐスノーを見つめるウィズダム。
その表情は相変わらず無表情だったが、瞳の奥にある「激しい熱」に、スノーは気付いてしまった。
「では、失礼いたします」
「………………」
バタンッ…
「………………………………へっ?」
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ……!?////」
スノーの大きな絶叫が、王宮内に響き渡る。
この日からスノーは「馬鹿みたいに大袈裟に」ウィズダムを意識する様になり、気付いた時には、ドロドロの「沼」にハマってしまっていたのだった。
そんな「単純」で「愚か」なスノーを、ウィズダムは愛おしげに見つめる。
その瞳は、まるで「狩」を成功させた「猛禽類」そのもの。
ウルティムスは言う
「俺様やレオン、ビクトリアよりも……」
「ウィズが一番「変態でヤバい」ぞ…」
と……。
***
-茉莉花宮・寝室-
「~♪~♪♪~♪~…」
開かれた寝室の窓から、花の香り纏う優しい風がフルールを包み込む。
暗闇の中、圧倒的な存在感を放つ満月を見上げながら、フルールは新曲を口ずさむ。
「~♪♪~♪~♪……」
窓際に腰を降ろしたフルールは、とても穏やかな表情を浮かべる。
何故なら…
バダクからはネックが、マーレからはレオンの母・イーリスが「子を身籠った」のだ。
大切な人達の幸せな報告に、フルールは心をほっこりさせる。
同時に「いつか自分も…」と、夢を見るも
「ルル…風邪引くぞ」
背後から感じる「愛しい番」のぬくもりが、それは「夢では終わらない」と、フルールに教えてくる。
それが嬉しくて、愛おしくて
「ティム…いつか、僕も…」
「…ティムとの赤ちゃん……産みたい」
「!!……はっ、安心しろ」
「俺様の子を産むのは……ルルだけだ…」
二人は優しい口づけを交わし合う。
それはまるで「誓いのキス」
満月の光に照らされた二人の影は、いつまでも重なりあっていたのだった…。
***
15
あなたにおすすめの小説
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
11月にアンダルシュノベルズ様から出版されます!
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@悪役神官発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる