モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したけど、モブに恋愛はムリなので赤ちゃん白竜を育ててみる~

メソポ・たみあ

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第1章 モブなので、ドラゴンを育てよう

第7話 ヒロイン登場

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 ――スピカが生まれた翌日。

「スピカ、今日はお出かけしようか」

「きゅーん?」

「今日は俺の学科登録日だからね。キミも一緒に来てくれると助かる」

 ……ふふふ。
 そう、今日は新入生の俺にとって大事な一日。

 『フォルシティ魔導学園』で、どの専攻学科に進むのかを登録する日なのだ!

 要は最初の職業ジョブ選択だな。
 ここで学科を選択することで、魔法や技能を習得できる。

 ただ、これは後からでも変更可能。

 それに特定の学科に進みながら別のスキルを習得することもできる。
 効率悪いけどね。

 ……で、俺が選ぶ学科。
 それは――当然”調教師テイマー学科”だ!

 “モンスター育成”を学び、それに関する技能を習得する場所!

 勿論ドラゴンの育成にも大いに役立つ!
 知識があってもスキルがないと不便だからな。

 父さんと母さんも「自分で学びたい道へ進みなさい」って背中を押してくれたし。

 理解のある両親で本当によかったよ。

 そんな”調教師テイマー学科”への登録だけど、既にモンスターを飼っていると手続きが楽なんだよね。

 だから今日はスピカを連れて行きたい。

「……まだ外は怖い?」

「きゅううん! ぶるぶる!」

 怖くないやい!
 とでも言うように身体を震わせると、彼女は俺の肩に乗る。

 俺はそのまま部屋を出て、学園の中を歩いていく。

 ――凄い学生の数。
 学園都市と言われるだけあって、生徒の数も相当。

 ふと見渡せば、アイテムショップ、本屋、武具店などファンタジーRPG定番の店が立ち並んでいる。

 しかし賑わってるな~。
 後で寄ってみよう。

 そんなことを思って歩いていた時、

「――そこのあなた」

「……え? 俺?」

 声を掛けられた。
 背後から、女の子に。

「そうよ。止まって頂戴」

 ……あれ?
 なんか聞き覚えのある声だな?

 クルッと振り向くと――

「――! ロゼ・アリッサム!?」

「ん? 私のこと知ってるの?」

 驚く俺を意外そうな目で見る彼女。

 知ってるもなにも――ダンプリのメインヒロインじゃないか!

 長い金髪と白のカチューシャ。
 キリッとした目つきと絶世の美貌。

 スラリと引き締まった身体で、腰には剣を携えている。

 由緒ある騎士の家系に生まれたロゼは剣の達人で、魔法も使いこなす才女。

 ダンプリでは高潔な精神を持つ高嶺の花として描かれていた。

 プレイヤー人気も高く、ほとんどのプレイヤーは最初にロゼ√を選択する。

 俺も彼女だったな~、初めて攻略したの。
 なんか懐かしい。

 しかしそんなメインヒロインのロゼが、モブの俺になんの用だろう?

「……ねえあなた、その肩に乗ってるのってホワイト・ドラゴンよね?」

「そ、そうだけど……」

「凄く珍しい種のはずだけど、どうやって手に入れたのかしら?」

「と、父さんから貰った卵から生まれたんだ。卵の詳しい経緯は俺も知らない」

「ふーん……」

「? きゅーん?」

 ジッとスピカを見つめるロゼ。

 ――そういえば、騎士である彼女はストーリー終盤で竜騎士に覚醒。

 元々ドラゴンに縁のある血筋であることが判明するんだよな。

 ……はっ!?
 ま、まさかスピカを寄越せとか言うつもりじゃ……!?
 将来を見越して私が育てるとか……!?

 い、いくら俺が身分に劣る辺境貴族でも、この子は渡さないぞ!

 スピカは俺が育てるんじゃ!

 などと内心であれこれ思っていると――


「か……かわいい……! ちょ、ちょっと触ってもいい……!?」

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