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第2章 モブなので、買い物を楽しもう
第25話 これでも薬師ですから
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コボルトたちの話をまとめると、こうだ。
少し前から彼らの集落で”謎の病”が流行り始め、その治療法がまるでわからなかった。
そこで人間が回復薬に使うハーブがあれば治せるのではと思い付く。
でもこの辺りにハーブは自生してないし、買うお金もない。
だから商人の荷馬車を襲った――という一連の流れのようだ。
ケルベロスはそんな彼らを憐れに想い、親分兼用心棒として協力していたのだとか。
……実はいい奴だったのな、ケルベロス。
ちょっと悪いことをした気になってきたよ……。
いや正当防衛だけども……。
ちなみに商人でない俺たちを襲ったのも、同様の理由でハーブを奪うため。
彼らからすれば持っていそうな身なりに見えたのかもな。
――まあそんなワケで、俺たちはコボルトの集落へと赴いた。
病が治せるかどうかはともかく、放っておくには忍びないと思ったから。
「ここが集落でさぁ」
「これは……」
森の中にひっそりと存在した彼らの集落。
見るからに病気を患っているコボルトが大勢見受けられ、陰鬱とした雰囲気が漂っている。
俺たち三人は、そのまま村長の住処へと案内された。
「総長、失礼しまっす!」
「おおう、ベイベー……今日も青春ぶっ放してきたか、おめぇら……」
「押忍! 今日はボコボコにされたっす!」
「おおう、ベイベー……挫折もまた青春……。その悔しさを胸に、明日もぶっこみ決めようじゃねぇか……」
床に伏したヨボヨボのコボルトは、震える声で彼らを励ます。
いや、村長もそんなキャラなんかい。
ここは暴走族の集会所かなにか?
俺は心の中で突っ込みを入れていたが、
「――!」
ソリンは何かに気付いた様子で、総長――もとい村長へと近づく。
そして彼の下へ近づき、手を取って毛の下の肌を確認。
「……なるほど、わかりました」
「? わかったって、なにが?」
「病の正体です」
「――! ほ、本当でごぜぇやすか!?」
驚くコボルトたち。
ソリンは触診を続け、
「これは”狼斑点”という犬種モンスター特有の病気ですね。風邪の一種でとても感染力が強いと本で読みました」
おお、流石は薬師。
モンスターの病気に関する知識も豊富なんだな。
しかし感染力の強い風邪って、インフルエンザみたいなモンか。
そりゃコボルトたちも大変だったろうに。
「コボルトの皆さんは、奪ったハーブをどのように摂取していましたか?」
「え? そりゃあそのまま食べたり……」
「それでは”狼斑点”は治りません。各種ハーブを適切な分量と手順で調合しないと」
ソリンは立ち上がり、周辺を見回す。
「まだハーブは残っていますよね? 私が調合します」
「で、できるんっすか!?」
「ええ勿論。これでも――薬師ですから♪」
少し前から彼らの集落で”謎の病”が流行り始め、その治療法がまるでわからなかった。
そこで人間が回復薬に使うハーブがあれば治せるのではと思い付く。
でもこの辺りにハーブは自生してないし、買うお金もない。
だから商人の荷馬車を襲った――という一連の流れのようだ。
ケルベロスはそんな彼らを憐れに想い、親分兼用心棒として協力していたのだとか。
……実はいい奴だったのな、ケルベロス。
ちょっと悪いことをした気になってきたよ……。
いや正当防衛だけども……。
ちなみに商人でない俺たちを襲ったのも、同様の理由でハーブを奪うため。
彼らからすれば持っていそうな身なりに見えたのかもな。
――まあそんなワケで、俺たちはコボルトの集落へと赴いた。
病が治せるかどうかはともかく、放っておくには忍びないと思ったから。
「ここが集落でさぁ」
「これは……」
森の中にひっそりと存在した彼らの集落。
見るからに病気を患っているコボルトが大勢見受けられ、陰鬱とした雰囲気が漂っている。
俺たち三人は、そのまま村長の住処へと案内された。
「総長、失礼しまっす!」
「おおう、ベイベー……今日も青春ぶっ放してきたか、おめぇら……」
「押忍! 今日はボコボコにされたっす!」
「おおう、ベイベー……挫折もまた青春……。その悔しさを胸に、明日もぶっこみ決めようじゃねぇか……」
床に伏したヨボヨボのコボルトは、震える声で彼らを励ます。
いや、村長もそんなキャラなんかい。
ここは暴走族の集会所かなにか?
俺は心の中で突っ込みを入れていたが、
「――!」
ソリンは何かに気付いた様子で、総長――もとい村長へと近づく。
そして彼の下へ近づき、手を取って毛の下の肌を確認。
「……なるほど、わかりました」
「? わかったって、なにが?」
「病の正体です」
「――! ほ、本当でごぜぇやすか!?」
驚くコボルトたち。
ソリンは触診を続け、
「これは”狼斑点”という犬種モンスター特有の病気ですね。風邪の一種でとても感染力が強いと本で読みました」
おお、流石は薬師。
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しかし感染力の強い風邪って、インフルエンザみたいなモンか。
そりゃコボルトたちも大変だったろうに。
「コボルトの皆さんは、奪ったハーブをどのように摂取していましたか?」
「え? そりゃあそのまま食べたり……」
「それでは”狼斑点”は治りません。各種ハーブを適切な分量と手順で調合しないと」
ソリンは立ち上がり、周辺を見回す。
「まだハーブは残っていますよね? 私が調合します」
「で、できるんっすか!?」
「ええ勿論。これでも――薬師ですから♪」
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