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第4章 モブなので、婚約破棄された悪役令嬢をドラゴン調教師にします。……え、どういうこと?
第62話 フレンの実力②
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「弱過ぎですわ……私のフレン……。これじゃスライムの方がまだ強いじゃありませんか……」
地面に手をついて絶望に打ちひしがれるクローディア。
期待を裏切って申し訳ないが、俺としては満足なリアクションだ。
「そりゃあ下級ドラゴンの赤ちゃんだからね。普通はこんなものだよ」
希少な上級ドラゴンであるホワイト・ドラゴンと違って、ワイバーンはあくまで雑魚モンスター。
生まれたばかりでは、とてもじゃないが満足には戦えない。
むしろ生まれ立てで〔ファイヤ・ブレス〕をぶっ放せたスピカが特別というか……。
「うぅ……こんなのどう育てればいいんですのぉ……」
「――どうすればいいと思う?」
「へ?」
「考えてみるんだ。今この状態から、どうすればフレンは強くなるかな?」
――自分の頭で考える。
モンスター育成において、大事なことの一つだ。
ぶっちゃけ俺は答えを知ってるし、きっちりノウハウを伝えていくつもりではある。
けどクローディアみたいな性格の場合は――煽った方がいいだろう。
「そ、そんなこと言われましても……」
「あれれ~? ベルメール家のお嬢様は、答えがないと”わからない”とだけ答えるBotなのかな~?」
ブチッ
彼女の額からそんな音がする。
よし、作戦成功。
「んな……舐ぁめないでくださるかしらあああぁぁ!? このクローディア・ベルメール、これでも文武両道の才女ですのよ!? オホホホ!」
……クローディアはプライドの高い捻くれ者。
だから煽った方が絶対やる気を出してくれるんだよね。
それに素直にやり方を教えるより、まず考えさせてから答え合わせをする方が飲み込みが早いタイプだろう。
「じゃあ、キミの考えを聞かせてくれる?」
「ズバリ、始めにやることはステータスUP! まともな攻撃が出せるようになるまでレベルを上げますわ!」
「そのためにすべきことは?」
「トレーニング! あと食事!」
「OK、いいね」
俺はフレンを見つめ、
「――今日から数週間、クローディアにはフレンのトレーニングと食事を管理してもらう。完全に付きっきりでね」
「心得ましてよ!」
「きゅわっ!」
「ただし、やり過ぎは絶対に厳禁。ブレーキ役として俺が監督官になる。スピカも付き合ってくれるかい?」
「きゅーん!」
勿論!
と元気よく返事してくれるスピカ。
うふふ、友達ができたことがよっぽど嬉しいんだね……。
先輩として張り切ろうとする姿は、なんと愛らしいことか……。
「クローディア、キミの目標はフレンをスピカと一緒に戦えるレベルまで育てること――理想を言えば"スピカと互角"にすることだ」
「スピカちゃんと……」
「長い道のりになると思う。……一緒に頑張っていこう」
「当然ですわ! さあフレン、まずは攻撃の練習から始めますわよ!」
「きゅわーっ!」
「このお母様がビシバシ鍛えて差し上げるから、覚悟することね! オーッホッホッホ!」
離れた場所にある打ち込み台に向かって、颯爽と走り去っていくクローディアとフレン。
いやー、青春でござるなぁ……。
「……ねえ、ノエル」
そんな折、ふとロゼが話しかけてくる。
「ん? なに?」
「フレンくんをスピカちゃんと互角にするなんて、本当にできるの……?」
「いいや、限りなく不可能に近い」
「え」
「ホワイト・ドラゴンとワイバーンじゃ、そもそも種族としての差があり過ぎる。普通なら無理だね」
――純粋に種族の基礎スペックだけを比較すると、その差は絶望的。
ホワイト・ドラゴンの強さを100とした場合、ワイバーンは精々10~20程度だろう。
比べ物にもならないが――
「だけど……不可能に近いだけで”不可能”じゃない。俺も付いてることだし。それに……」
「それに……?」
「もし本当にそこまでフレンを鍛えられたなら……クローディアは正真正銘、超一流のドラゴン調教師になるだろうね」
地面に手をついて絶望に打ちひしがれるクローディア。
期待を裏切って申し訳ないが、俺としては満足なリアクションだ。
「そりゃあ下級ドラゴンの赤ちゃんだからね。普通はこんなものだよ」
希少な上級ドラゴンであるホワイト・ドラゴンと違って、ワイバーンはあくまで雑魚モンスター。
生まれたばかりでは、とてもじゃないが満足には戦えない。
むしろ生まれ立てで〔ファイヤ・ブレス〕をぶっ放せたスピカが特別というか……。
「うぅ……こんなのどう育てればいいんですのぉ……」
「――どうすればいいと思う?」
「へ?」
「考えてみるんだ。今この状態から、どうすればフレンは強くなるかな?」
――自分の頭で考える。
モンスター育成において、大事なことの一つだ。
ぶっちゃけ俺は答えを知ってるし、きっちりノウハウを伝えていくつもりではある。
けどクローディアみたいな性格の場合は――煽った方がいいだろう。
「そ、そんなこと言われましても……」
「あれれ~? ベルメール家のお嬢様は、答えがないと”わからない”とだけ答えるBotなのかな~?」
ブチッ
彼女の額からそんな音がする。
よし、作戦成功。
「んな……舐ぁめないでくださるかしらあああぁぁ!? このクローディア・ベルメール、これでも文武両道の才女ですのよ!? オホホホ!」
……クローディアはプライドの高い捻くれ者。
だから煽った方が絶対やる気を出してくれるんだよね。
それに素直にやり方を教えるより、まず考えさせてから答え合わせをする方が飲み込みが早いタイプだろう。
「じゃあ、キミの考えを聞かせてくれる?」
「ズバリ、始めにやることはステータスUP! まともな攻撃が出せるようになるまでレベルを上げますわ!」
「そのためにすべきことは?」
「トレーニング! あと食事!」
「OK、いいね」
俺はフレンを見つめ、
「――今日から数週間、クローディアにはフレンのトレーニングと食事を管理してもらう。完全に付きっきりでね」
「心得ましてよ!」
「きゅわっ!」
「ただし、やり過ぎは絶対に厳禁。ブレーキ役として俺が監督官になる。スピカも付き合ってくれるかい?」
「きゅーん!」
勿論!
と元気よく返事してくれるスピカ。
うふふ、友達ができたことがよっぽど嬉しいんだね……。
先輩として張り切ろうとする姿は、なんと愛らしいことか……。
「クローディア、キミの目標はフレンをスピカと一緒に戦えるレベルまで育てること――理想を言えば"スピカと互角"にすることだ」
「スピカちゃんと……」
「長い道のりになると思う。……一緒に頑張っていこう」
「当然ですわ! さあフレン、まずは攻撃の練習から始めますわよ!」
「きゅわーっ!」
「このお母様がビシバシ鍛えて差し上げるから、覚悟することね! オーッホッホッホ!」
離れた場所にある打ち込み台に向かって、颯爽と走り去っていくクローディアとフレン。
いやー、青春でござるなぁ……。
「……ねえ、ノエル」
そんな折、ふとロゼが話しかけてくる。
「ん? なに?」
「フレンくんをスピカちゃんと互角にするなんて、本当にできるの……?」
「いいや、限りなく不可能に近い」
「え」
「ホワイト・ドラゴンとワイバーンじゃ、そもそも種族としての差があり過ぎる。普通なら無理だね」
――純粋に種族の基礎スペックだけを比較すると、その差は絶望的。
ホワイト・ドラゴンの強さを100とした場合、ワイバーンは精々10~20程度だろう。
比べ物にもならないが――
「だけど……不可能に近いだけで”不可能”じゃない。俺も付いてることだし。それに……」
「それに……?」
「もし本当にそこまでフレンを鍛えられたなら……クローディアは正真正銘、超一流のドラゴン調教師になるだろうね」
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