モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したけど、モブに恋愛はムリなので赤ちゃん白竜を育ててみる~

メソポ・たみあ

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第4章 モブなので、婚約破棄された悪役令嬢をドラゴン調教師にします。……え、どういうこと?

第73話 だからこそNever Give Up!!

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「頑張れ頑張れできるできる絶対できる頑張れもっとやれるって! やれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れそこだ! そこで諦めるな絶対に頑張れ積極的にポジティブに頑張る頑張る! スピカだって頑張ってるんだから!」

「うるっっっさいですわよッ!!!」

 ぶちギレるクローディア。

 なんでそんな怒るんだよぉ……。
 俺は心からフレンを応援してただけなのに……。

 ただ応援に熱が入り過ぎて、周囲の気温をちょっと上げちゃったかもだけど……。

「え……俺はただフレンを応援しようと……」

「応援の仕方ってものがありますでしょう!? お陰でフレンが飛びづらくなってるじゃありませんの!」

 そう言って彼女が指差す方向には、岩の上でプルプルと震えるフレンの姿が。

「きゅわぁ……」

 どうやら高所から飛び降りるのがまだ怖いらしく、一向に動こうとしない。

 まるで初めてバンジージャンプを体験する高所恐怖症の人みたいだ。

「きゅーん」

「きゅわぁ……?」

「きゅきゅーん!」

 フレンの背後にはスピカも待機。

 いつ飛び降りても大丈夫なように、しっかりと彼の身体を保持している。

 スピカくらいの飛行力があれば、フレンを掴んだまま飛ぶくらいは難なくできるはず。

 実際岩の上までフレンを運んだの彼女だし。

 だからもしフレンが飛べずとも、彼女がスカイダイビングのインストラクターの役割を果たしてくれるだろう。

 後は、フレンの気持ち次第。

「きゅわぁ……」

「フレン……頑張りなさい! あなたならきっと飛べますわよ!」

「きゅわ……」

「大丈夫です! しっかり私たちが見ておりますから! ほらノエルさん、あなたも真面目に応援して!」

「諦めんなよ……! 諦めんなよ、お前!! どうしてそこでやめるんだ、そこで!! もう少し頑張ってみろよ! ダメダメダメ諦めたら! 周りのこと思えよ! 応援してる人たちのこと思ってみろって! あともうちょっとのところなんだから!」

「きゅ……わ……?」

「一番になるって言ったよな? 日本一なるっつったよな! ぬるま湯なんかつかってんじゃねぇよお前!! 今日からお前は! 富士山だ!!」

「やっぱりお黙りなさいッ!」

 彼女の怒りは遂に沸点に達し、物理的に俺の口を封じるべくチョークスリーパーを仕掛けてくる。

 オウ……ギブ……!

「どうしてあなたって人は時々おかしくなりますの……ッ!? というか”ニホン”とか”フジサン”ってなんですか……ッ!?」

「ぐうっ……ウドン……スシ……テンプーラ……っ!」

 そういえば、もう永らく和食って食べてないなぁ。

 異世界にいるんだから当たり前だけど。

 お醤油の味が恋しい。
 でもお米ライスは存在してるから、まだ幸せかも。

 やっぱり日本人なら、お米食べろ!!!

 ――俺たちがそんなアホみたいなやり取りをしていた、その時――

「……きゅわっ!」

「「え?」」


「きゅわぁ――ッ!」


 フレンは意を決したようにキリッとした顔になると――そのまま、岩の上からジャンプした。
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