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第五話 千春さんがやってくる
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『優菜さん、今日来ませんでしたがどうかされましたか?』
千春さんからメッセージが届いた。
別に約束しているわけではないが、いつも行っている曜日に行かなかったので心配させてしまったようだ。
今日は体調が悪くてカフェに出かけるのをやめていたのだが、そのことを伝えると矢継ぎ早に返信が飛んできた。
『大丈夫ですか?』
『助けが必要なら行きますよ!』
『ていうか行きますね!』
……と言われてもたまたま生理痛がひどいだけで、熱もなく起き上がれない訳でもない。
来てもらっても申し訳ないと思い断ったが、
『私が行きたいんです!』
とのことで押し切られてしまった。
スマホを見て苦笑していると、結が話しかけてきた。
「おかあさんわらってる?」
「あのね、ちいちゃん、来るって」
「ほんと!? やったー!」
「遊びに来るんじゃないからね」
とは言ったものの、結と遊んでくれるだけでもありがたい。体は重かったが、結の迎えだけは何とか行って帰ってきたところだった。
しかし、千春さんが来るなら最低限でも部屋を片付けておかないと……。
掃除機をかけるほどの元気はないが、散らかったものくらいは整理しよう。初めて来てもらうのがこんな形になるなんて、思ってもいなかった。
片付けをしながら、どこか心が弾んでいる自分がいた。
インターホンが鳴った。
玄関扉を開けると、マスクをして息を切らせた千春さんがいた。
バイトは三時までのはずだ。今は四時前なので、急いでやってきてくれたのだろう。髪型はカフェで働いているままの、低い位置のポニーテール。両手には薬局の買い物袋を持っている。
「お邪魔します。ゆーなさん、大丈夫ですか?」
「すみません、お仕事の後なのに」
「いいからいいから、今日は甘えてください!」
「ちいちゃんきた!」
私の後ろから結が顔を出すと、
「ちいちゃん来たぞ~」
と千春さんもおどけて応えた。
リビングに案内すると、千春さんは持っていた袋の中身を出した。
「これはポカリとOS-1、こっちはゼリー飲料。あと野菜スープの素とか。カフェインは良くないと思ったので、生姜湯とかルイボスティーも持ってきました。今日すぐ使わなくても、保存は利くのでいつでも飲んでください。いらなければ持って帰りますし」
そこまで言って千春さんは少し考えて、
「……ちょっと、買いすぎましたかね」
と苦笑した。
そういえば、カフェインの摂取できない妊娠中はルイボスティーを飲んでいたっけ。いろいろと考えて持ってきてくれたことが嬉しかった。
「ううん、ありがとう。いただくね。そんな大したことないから、私は大丈夫だよ。結と遊んであげてくれると、結も喜ぶと思うけど」
「分かりました! ゆーなさんはゆっくり寝ててください」
「じゃあちょっとお言葉に甘えて。二階の右側の寝室にいるから、何かあったら起こしてください」
「入っちゃいけない部屋とか、見ちゃいけないところとかありますか?」
「二階の奥の部屋は夫の部屋だから、開けないで。あとは大丈夫。……たぶん」
寝室でうとうとしていると、千春さんと結の会話が聞こえてきた。
「何して遊ぼっか?」
「おえかきするんだよ! ハートかけるよ!」
「えー、見せて見せて!」
まるで姉妹か親戚みたい。
私はとても穏やかな気分で、眠りについた。
************************************************
物音に気づき、目を覚ます。ベッドで横になっているだけのつもりだったが、少し眠ってしまっていた。
物音の正体は、ベランダにいる千春さんだった。洗濯物を取り込んでくれているようだ。
――そんなことまでしてくれるなんて。
そのとき、千春さんの動きが止まった。何かを持ったまま固まっている。
「……千春さん?」
手にしているのは、ピンク色でレースのついた……。
私のブラジャーだった。
「ななな、何してるんです!?」
私が真っ赤になって話しかけると、千春さんはビクッと身を震わせた。
「あっ、ゆーなさんっ! 違うんですこれは!」
「違うって何!? 取り込んでたんじゃないの!?」
「いや、取り込んでたんです! でもなんか、思ったより大きいなって、サイズを確認……」
「サ、サイズを確認!?」
「じゃなくてじゃなくて! えっと、デザインが可愛いので! その、ゆーなさんが着けたらどんな感じなのかなって……!」
「どんな……って、そそそ想像しないでください!」
私が叫ぶと、千春さんは頭を思いきり床にこすりつけて土下座した。
「すみません! すみません!」
「いいから、かかか返してください!」
私はブラジャーを取り上げて顔を逸らすと、しばらく二人ともそのまま押し黙っていた。
数呼吸して心が落ち着いてきたので、ふう、と一息ついて口を開く。
「……と、とにかく、取り込んでくれてありがとう」
「あ、いえその……すみません……」
「……」
「……」
再び沈黙が訪れた。
……と思ったら、いつの間にか私の後ろにいた結が突然言った。
「ちいちゃん、おかあさんのパンツみてたの?」
「結、いつからここに!?」
「ち、違うよ結ちゃん! パンツじゃなくてブラジャー!」
「そういう問題じゃないから!」
「すみません! すみません!」
私がつっこむと、千春さんは逃げるように部屋から出ていった。
************************************************
千春さんと結は、また二人で遊び始めたらしい。
少し寝られたおかげで、体は軽くなっていた。さっきは寝起きのショックであんなに慌ててしまったが、よく考えたら女同士なのだしそこまで気にするようなことではない。むしろ、千春さんは善意でやってくれていたのに申し訳なく思えてきた。
「気を取り直さなきゃ……」
時計を見ると、夕方の五時前。
結がEテレを観る時間になるので、夕食の準備をしようと思いベッドから起き上がった。
リビングに出ると、対面式のキッチン内で千春さんが挽肉をこねていた。
「あ、ゆーなさん。すいませんキッチン借りてます。あの、もう作り始めちゃいましたけど、結ちゃんってアレルギーとかありますか?」
「え、そんな料理まで……。アレルギーはないけど」
「よかった、ハンバーグ作ってますので休んでてください!」
千春さんは笑顔でそう言って、作業を続けた。
「材料は買ってきたのを使ってるのでご心配なく!」
「私も手伝うよ」
「いいからいいから、ここはわたしに任せてください!」
強引にソファに押しやられる。仕方なく座ると、隣では結が真剣な顔でテレビを観ていた。
後ろから聞こえてくる、包丁で野菜を切る音。フライパンで油が弾ける音。千春さんの小さく歌う鼻歌。
何だろう、この不思議な気持ち。
自分の家なのに、こんなに落ち着いているのっていつ以来だろう。
千春さんは、どうしてここまで色々としてくれるのだろう。
そんなことを考えている内にハンバーグは焼き上がった。
「おいしー!」
結がハンバーグを頬張って目を輝かせる。
千春さんは、結には食べやすいサイズの小さいハンバーグを焼いてくれた。
付け合せのにんじんのグラッセまで盛り盛り食べる結。
「うそ、いつもは野菜ぜんぜん食べてくれないのに……」
「結ちゃんがたくさん食べてくれて、嬉しいな~」
「ちいちゃんのハンバーグがおいしいから、にんじんもおいしいから!」
「ありがとー。ゆーなさんも、どうぞ!」
「あ、うん……。いただきます」
私も、お箸で一口大に分けたハンバーグを口に入れる。
デミグラスソースの酸味と甘味、それに肉汁が絡み合い口の中にじゅわっと広がった。
「美味しい……千春さん料理もうまいんだ……」
「えへへ、お口に合いましたか?」
「そういえば自分で作ってないもの食べるの、久しぶりかも」
自分の料理も悪くはないと自負しているけど、期待を超えることもないため退屈ではある。
誰かの作ってくれたご飯は、特別だ。
「へぇ、旦那さん優しそうだし、作ってくれないんですか?」
「夫はね、味音痴で……。何でも美味しいって言ってくれるのはいいんだけど、自分で作ったものの味にもこだわりがないみたいで、料理は私だけがすることになったの」
「あはは、それはそれで平和ですね。でもいいな、わたしもゆーなさんの手料理食べたいかも」
「大したものじゃないよ? ……そういえば千春さんは結婚とかは?」
聞くと、千春さんは少し言いにくそうに目を逸らして言った。
「うーん、まあその……ちょっと前に別れちゃいました。アハハ」
「……すみません、無神経なことを」
「いえ、もう過去のことですから……。あ、ほんとに美味しくできてる。これは過去最高傑作かもですね」
そう答える横顔は、微笑みの奥にまだ寂しさを抱えているように見えた。
何か気の利いた返しができないか考えたが、思い浮かばずにんじんを一口食べた。
千春さんからメッセージが届いた。
別に約束しているわけではないが、いつも行っている曜日に行かなかったので心配させてしまったようだ。
今日は体調が悪くてカフェに出かけるのをやめていたのだが、そのことを伝えると矢継ぎ早に返信が飛んできた。
『大丈夫ですか?』
『助けが必要なら行きますよ!』
『ていうか行きますね!』
……と言われてもたまたま生理痛がひどいだけで、熱もなく起き上がれない訳でもない。
来てもらっても申し訳ないと思い断ったが、
『私が行きたいんです!』
とのことで押し切られてしまった。
スマホを見て苦笑していると、結が話しかけてきた。
「おかあさんわらってる?」
「あのね、ちいちゃん、来るって」
「ほんと!? やったー!」
「遊びに来るんじゃないからね」
とは言ったものの、結と遊んでくれるだけでもありがたい。体は重かったが、結の迎えだけは何とか行って帰ってきたところだった。
しかし、千春さんが来るなら最低限でも部屋を片付けておかないと……。
掃除機をかけるほどの元気はないが、散らかったものくらいは整理しよう。初めて来てもらうのがこんな形になるなんて、思ってもいなかった。
片付けをしながら、どこか心が弾んでいる自分がいた。
インターホンが鳴った。
玄関扉を開けると、マスクをして息を切らせた千春さんがいた。
バイトは三時までのはずだ。今は四時前なので、急いでやってきてくれたのだろう。髪型はカフェで働いているままの、低い位置のポニーテール。両手には薬局の買い物袋を持っている。
「お邪魔します。ゆーなさん、大丈夫ですか?」
「すみません、お仕事の後なのに」
「いいからいいから、今日は甘えてください!」
「ちいちゃんきた!」
私の後ろから結が顔を出すと、
「ちいちゃん来たぞ~」
と千春さんもおどけて応えた。
リビングに案内すると、千春さんは持っていた袋の中身を出した。
「これはポカリとOS-1、こっちはゼリー飲料。あと野菜スープの素とか。カフェインは良くないと思ったので、生姜湯とかルイボスティーも持ってきました。今日すぐ使わなくても、保存は利くのでいつでも飲んでください。いらなければ持って帰りますし」
そこまで言って千春さんは少し考えて、
「……ちょっと、買いすぎましたかね」
と苦笑した。
そういえば、カフェインの摂取できない妊娠中はルイボスティーを飲んでいたっけ。いろいろと考えて持ってきてくれたことが嬉しかった。
「ううん、ありがとう。いただくね。そんな大したことないから、私は大丈夫だよ。結と遊んであげてくれると、結も喜ぶと思うけど」
「分かりました! ゆーなさんはゆっくり寝ててください」
「じゃあちょっとお言葉に甘えて。二階の右側の寝室にいるから、何かあったら起こしてください」
「入っちゃいけない部屋とか、見ちゃいけないところとかありますか?」
「二階の奥の部屋は夫の部屋だから、開けないで。あとは大丈夫。……たぶん」
寝室でうとうとしていると、千春さんと結の会話が聞こえてきた。
「何して遊ぼっか?」
「おえかきするんだよ! ハートかけるよ!」
「えー、見せて見せて!」
まるで姉妹か親戚みたい。
私はとても穏やかな気分で、眠りについた。
************************************************
物音に気づき、目を覚ます。ベッドで横になっているだけのつもりだったが、少し眠ってしまっていた。
物音の正体は、ベランダにいる千春さんだった。洗濯物を取り込んでくれているようだ。
――そんなことまでしてくれるなんて。
そのとき、千春さんの動きが止まった。何かを持ったまま固まっている。
「……千春さん?」
手にしているのは、ピンク色でレースのついた……。
私のブラジャーだった。
「ななな、何してるんです!?」
私が真っ赤になって話しかけると、千春さんはビクッと身を震わせた。
「あっ、ゆーなさんっ! 違うんですこれは!」
「違うって何!? 取り込んでたんじゃないの!?」
「いや、取り込んでたんです! でもなんか、思ったより大きいなって、サイズを確認……」
「サ、サイズを確認!?」
「じゃなくてじゃなくて! えっと、デザインが可愛いので! その、ゆーなさんが着けたらどんな感じなのかなって……!」
「どんな……って、そそそ想像しないでください!」
私が叫ぶと、千春さんは頭を思いきり床にこすりつけて土下座した。
「すみません! すみません!」
「いいから、かかか返してください!」
私はブラジャーを取り上げて顔を逸らすと、しばらく二人ともそのまま押し黙っていた。
数呼吸して心が落ち着いてきたので、ふう、と一息ついて口を開く。
「……と、とにかく、取り込んでくれてありがとう」
「あ、いえその……すみません……」
「……」
「……」
再び沈黙が訪れた。
……と思ったら、いつの間にか私の後ろにいた結が突然言った。
「ちいちゃん、おかあさんのパンツみてたの?」
「結、いつからここに!?」
「ち、違うよ結ちゃん! パンツじゃなくてブラジャー!」
「そういう問題じゃないから!」
「すみません! すみません!」
私がつっこむと、千春さんは逃げるように部屋から出ていった。
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千春さんと結は、また二人で遊び始めたらしい。
少し寝られたおかげで、体は軽くなっていた。さっきは寝起きのショックであんなに慌ててしまったが、よく考えたら女同士なのだしそこまで気にするようなことではない。むしろ、千春さんは善意でやってくれていたのに申し訳なく思えてきた。
「気を取り直さなきゃ……」
時計を見ると、夕方の五時前。
結がEテレを観る時間になるので、夕食の準備をしようと思いベッドから起き上がった。
リビングに出ると、対面式のキッチン内で千春さんが挽肉をこねていた。
「あ、ゆーなさん。すいませんキッチン借りてます。あの、もう作り始めちゃいましたけど、結ちゃんってアレルギーとかありますか?」
「え、そんな料理まで……。アレルギーはないけど」
「よかった、ハンバーグ作ってますので休んでてください!」
千春さんは笑顔でそう言って、作業を続けた。
「材料は買ってきたのを使ってるのでご心配なく!」
「私も手伝うよ」
「いいからいいから、ここはわたしに任せてください!」
強引にソファに押しやられる。仕方なく座ると、隣では結が真剣な顔でテレビを観ていた。
後ろから聞こえてくる、包丁で野菜を切る音。フライパンで油が弾ける音。千春さんの小さく歌う鼻歌。
何だろう、この不思議な気持ち。
自分の家なのに、こんなに落ち着いているのっていつ以来だろう。
千春さんは、どうしてここまで色々としてくれるのだろう。
そんなことを考えている内にハンバーグは焼き上がった。
「おいしー!」
結がハンバーグを頬張って目を輝かせる。
千春さんは、結には食べやすいサイズの小さいハンバーグを焼いてくれた。
付け合せのにんじんのグラッセまで盛り盛り食べる結。
「うそ、いつもは野菜ぜんぜん食べてくれないのに……」
「結ちゃんがたくさん食べてくれて、嬉しいな~」
「ちいちゃんのハンバーグがおいしいから、にんじんもおいしいから!」
「ありがとー。ゆーなさんも、どうぞ!」
「あ、うん……。いただきます」
私も、お箸で一口大に分けたハンバーグを口に入れる。
デミグラスソースの酸味と甘味、それに肉汁が絡み合い口の中にじゅわっと広がった。
「美味しい……千春さん料理もうまいんだ……」
「えへへ、お口に合いましたか?」
「そういえば自分で作ってないもの食べるの、久しぶりかも」
自分の料理も悪くはないと自負しているけど、期待を超えることもないため退屈ではある。
誰かの作ってくれたご飯は、特別だ。
「へぇ、旦那さん優しそうだし、作ってくれないんですか?」
「夫はね、味音痴で……。何でも美味しいって言ってくれるのはいいんだけど、自分で作ったものの味にもこだわりがないみたいで、料理は私だけがすることになったの」
「あはは、それはそれで平和ですね。でもいいな、わたしもゆーなさんの手料理食べたいかも」
「大したものじゃないよ? ……そういえば千春さんは結婚とかは?」
聞くと、千春さんは少し言いにくそうに目を逸らして言った。
「うーん、まあその……ちょっと前に別れちゃいました。アハハ」
「……すみません、無神経なことを」
「いえ、もう過去のことですから……。あ、ほんとに美味しくできてる。これは過去最高傑作かもですね」
そう答える横顔は、微笑みの奥にまだ寂しさを抱えているように見えた。
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