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◇
薬草マーケット当日。楽しみすぎて早めに待ち合わせ場所に到着すると、既にレオナード様が待っていた。レオナード様も薬草マーケットを心待ちにしていたと思うと嬉しくなる。
「アイリーンは、薬草マーケットで見たい店はある?」
「あの、気になるお店をまとめてきました! その他にレオナード様のおすすめ店を全部見たいです……っ!」
付箋だらけの薬草マーケットのガイドブックをレオナード様に見せると、可笑しそうにガイドブックをめくり確認していく。
「よしっ、アイリーンの見たいところも全部見て回ろう」
「本当ですか? 嬉しいです……っ! 今日はよろしくお願いします」
レオナード様に案内されて歩き始めると熱気に圧倒される。路面店も所狭しと並んでいて案内がなかったら、あっという間に迷子になりそうだった。
「アイリーン、歩いてて気になる店があれば教えてね」
「はいっ! ありがとうございます……っ」
寄せ植えした薬草鉢が彩りよく並ぶ店、乾燥させた薬草が天井いっぱいに吊られている店もあって、とにかく目移りしてしまう。薬草の種や粉末、化粧品にスパイス、世界中の薬草が集まり多種多様な薬草が売られているので心が浮き立つ。
「レオナード様、このネジはなんですか……?」
木の枝にボルトネジが刺さったものが並ぶ店で足を止める。
「ああ、これはね薬草鳥を呼ぶための薬草笛だよ。空にいる薬草鳥に薬草の生えてる場所を聞いたり、危険がないかを確認するんだ」
レオナード様が店主にことわりボトルネジを回すと、キュッキュッと鳥の鳴き声そっくりな音が出てびっくりした。
「わあ、本物の鳥の鳴き声みたいですね。綺麗な音……っ」
「そうか、アイリーンには言葉じゃなくて音に聞こえるんだね。今の音は、薬草の案内を頼んだんだ」
「鳥の言葉がわかるなんて凄い……っ!」
ドラゴンの血を引くレオナード様は動物の言葉がわかると聞いて羨ましくなる。
「簡単な言葉ならアイリーンもわかるようになるよ。教えてあげようか?」
「えっ、いいんですか? あっ、でも……レオナード様はお忙しいでしょうから……」
魅力的な提案に気持ちが傾くけれど、王太子で生徒会もやっているレオナード様はとても忙しい。
「薬草鳥の案内がないと採取できない薬草があるよ?」
「え、ええっ?! あ、あの、やっぱりレオナード様の空いてる時間に教えてもらえますか……?」
「もちろん、よろこんで。言葉がわかるようになったら一緒に採取にいこうね」
私のためらいが頭の中から飛び去り、私とレオナード様は美しい音色の薬草笛をひとつずつ買った。
うきうきと手の中にある薬草笛をキュッキュッと鳴らしていたら、突然グイッと腕を引かれる。
「──危ない!」
「…………っ?!?!」
えええ~~レオナード様の腕の中に抱きしめられている?! なんだか甘い匂いがするし、密着したシャツ越しに体温を感じてしまった。
薬草マーケット当日。楽しみすぎて早めに待ち合わせ場所に到着すると、既にレオナード様が待っていた。レオナード様も薬草マーケットを心待ちにしていたと思うと嬉しくなる。
「アイリーンは、薬草マーケットで見たい店はある?」
「あの、気になるお店をまとめてきました! その他にレオナード様のおすすめ店を全部見たいです……っ!」
付箋だらけの薬草マーケットのガイドブックをレオナード様に見せると、可笑しそうにガイドブックをめくり確認していく。
「よしっ、アイリーンの見たいところも全部見て回ろう」
「本当ですか? 嬉しいです……っ! 今日はよろしくお願いします」
レオナード様に案内されて歩き始めると熱気に圧倒される。路面店も所狭しと並んでいて案内がなかったら、あっという間に迷子になりそうだった。
「アイリーン、歩いてて気になる店があれば教えてね」
「はいっ! ありがとうございます……っ」
寄せ植えした薬草鉢が彩りよく並ぶ店、乾燥させた薬草が天井いっぱいに吊られている店もあって、とにかく目移りしてしまう。薬草の種や粉末、化粧品にスパイス、世界中の薬草が集まり多種多様な薬草が売られているので心が浮き立つ。
「レオナード様、このネジはなんですか……?」
木の枝にボルトネジが刺さったものが並ぶ店で足を止める。
「ああ、これはね薬草鳥を呼ぶための薬草笛だよ。空にいる薬草鳥に薬草の生えてる場所を聞いたり、危険がないかを確認するんだ」
レオナード様が店主にことわりボトルネジを回すと、キュッキュッと鳥の鳴き声そっくりな音が出てびっくりした。
「わあ、本物の鳥の鳴き声みたいですね。綺麗な音……っ」
「そうか、アイリーンには言葉じゃなくて音に聞こえるんだね。今の音は、薬草の案内を頼んだんだ」
「鳥の言葉がわかるなんて凄い……っ!」
ドラゴンの血を引くレオナード様は動物の言葉がわかると聞いて羨ましくなる。
「簡単な言葉ならアイリーンもわかるようになるよ。教えてあげようか?」
「えっ、いいんですか? あっ、でも……レオナード様はお忙しいでしょうから……」
魅力的な提案に気持ちが傾くけれど、王太子で生徒会もやっているレオナード様はとても忙しい。
「薬草鳥の案内がないと採取できない薬草があるよ?」
「え、ええっ?! あ、あの、やっぱりレオナード様の空いてる時間に教えてもらえますか……?」
「もちろん、よろこんで。言葉がわかるようになったら一緒に採取にいこうね」
私のためらいが頭の中から飛び去り、私とレオナード様は美しい音色の薬草笛をひとつずつ買った。
うきうきと手の中にある薬草笛をキュッキュッと鳴らしていたら、突然グイッと腕を引かれる。
「──危ない!」
「…………っ?!?!」
えええ~~レオナード様の腕の中に抱きしめられている?! なんだか甘い匂いがするし、密着したシャツ越しに体温を感じてしまった。
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