15 / 24
始まりの街と仲間集め
コンドル討伐クエスト 中編
しおりを挟む
「え、あれがコンドルですか」
「ええ、コンドルよ? 」
「コンドルって3メートル位の鳥じゃないんですか?」
「それはレッサーコンドルの事かしら」
レッサーコンドル? なにそれ聞いてないぞ。
「あの、どうやって倒すですか? 」
驚きのあまり、変な日本語になった水町さんが質問する。
「戦い方は2つ。1つ目は強力な物理,魔法攻撃で鱗を破る方法。2つ目は唯一鱗のない目に毒矢を撃ち込む方法。この二択なのだけれど」
「なるほど。じゃあ、大虎の時みたいにククリナイフでーー」
「残念だけど、それは難しいわね。私のククリナイフでは滑ってしまい歯が立たないわ」
マジかよ。俺と水町さんの2人で2匹を落とすって現実的じゃないな。
「それじゃあサトウくん! 一緒に倒そっか 」
うわぁ、水町さんヤル気満々じゃん。今さら帰ろうとか言えないじゃん。
「やる気満々だね、水町さん」
「だって、さっき魔法撃ったとき凄く気持ちよかったんだもん」
「じゃあ、水町さん渾身の一撃で、2匹とも倒してよ」
「サトウくんのクロスボウを試す為に来たんでしょ? 1匹ずつ倒そうよ」
痛いところを突かれたなぁ。けど、目に当てるのはめっちゃムズいじゃん。
「わかった。じゃあ、こうしよう。まず、水町さんが1匹を撃ち落とす。そうする事で残りの1匹が俺達に気づいて攻撃してくる。その1匹が近くに来た所で俺が狙撃する。完璧だろ」
「そんなに上手くいくかなぁ」
「まあ、やってみようよ」
嫌だなぁと言いたげにシルトを見つめるが、シルトも“やってみれば? ”という表情だったため......
「エポドス・グラキエース!! 」
大樹を数本束ねたほどの太さにして、先端は削りたての鉛筆のように尖らせた渾身の一撃が放たれる。
放たれた結晶は地鳴りのような轟音を轟かせながら1匹のコンドルの首へ直撃した。
コンドルの首周りの鱗が風で飛ばされる瓦の如く剥がれ落ちた。
「落ちない...... 」
首を撃たれたコンドルが、奇声を上げながら俺達へ向けて降下する。それを見たもう1匹のコンドルも俺達を視界に捉えた。
「まずい! 2匹同時に襲ってくるぞ!! 」
「タケルくん。首を負傷していない方のコンドルを貴方は狙撃して」
そう言うとシルトは2本のククリナイフを取り出し両手に握った。
「何をするつもりですか!? 」
「鱗が無ければ私のククリナイフで斬ることが出来るかもしれない」
そう言い残すとシルトの姿が風となり、空気を斬る勢いで空中のコンドルへ迫る。空気を蹴って体制を整えたシルトが連続してコンドルの首を攻撃し首を落とした。
俺も先程毒を塗ってもらった矢をクロスボウにセットする。
銃のようなスコープの付いているため標準を定めやすく、さらに軽量のため腕を持ち上げても疲れにくい。
俺はコンドルの左目に標準を定めーー
「発射!! 」
スパン! と音を立てた矢が寸分狂わずにコンドルの左目へ命中。
コンドルが痛みに悶えた直後、全身に毒が回ったのかフラフラと墜落した。
しばらく砂埃で視界が遮られたが、ようやくコンドルの姿が見えてきた。
「倒したんだよな? このあと首が生えてきて復活とか、毒で死んだ方がゾンビ化とか無いよな? 」
「流石に大丈夫だと思うのだけれど」
シルトの言葉に俺は膝から崩れ落ち、水町さんは、やったぁ! とぴょんぴょん跳ねている。
「もうダメ、限界だぁ」
俺はその場で大の字になった。
「はい、サトウくんお茶だよ」
水町さんが体力回復のお茶を手渡してくれる。
肉体的疲労ではなく、精神的疲労なのだがーーすごい。やる気に満ちてきた。きっとコレは、お茶の力に加えて“可愛い女の子が注いでくれた”というのもあるに違いない。
体力と気力が回復した俺をシルトが微笑ましそうに眺めている。
「そう言えば、討伐したモンスターは持ち帰って討伐を証明するのが一般的だけど、流石に全部は持てないよね...」
「そうね、でも大丈夫よ。大き過ぎるモンスターは頭を持って帰れば討伐の証明になる。死骸は後日、ギルド職員が回収してくれるわ」
「死骸回収もギルドのお仕事ですかぁ。ギルドのお仕事って大変ですね」
水町さんが死骸回収をするギルド職員を案じている。心優しいんだなぁ。
「ところで、俺が倒した方のコンドルの首は鱗がついてますけど、どうやって頭を落としますか? 」
「「あ......」」
「ええ、コンドルよ? 」
「コンドルって3メートル位の鳥じゃないんですか?」
「それはレッサーコンドルの事かしら」
レッサーコンドル? なにそれ聞いてないぞ。
「あの、どうやって倒すですか? 」
驚きのあまり、変な日本語になった水町さんが質問する。
「戦い方は2つ。1つ目は強力な物理,魔法攻撃で鱗を破る方法。2つ目は唯一鱗のない目に毒矢を撃ち込む方法。この二択なのだけれど」
「なるほど。じゃあ、大虎の時みたいにククリナイフでーー」
「残念だけど、それは難しいわね。私のククリナイフでは滑ってしまい歯が立たないわ」
マジかよ。俺と水町さんの2人で2匹を落とすって現実的じゃないな。
「それじゃあサトウくん! 一緒に倒そっか 」
うわぁ、水町さんヤル気満々じゃん。今さら帰ろうとか言えないじゃん。
「やる気満々だね、水町さん」
「だって、さっき魔法撃ったとき凄く気持ちよかったんだもん」
「じゃあ、水町さん渾身の一撃で、2匹とも倒してよ」
「サトウくんのクロスボウを試す為に来たんでしょ? 1匹ずつ倒そうよ」
痛いところを突かれたなぁ。けど、目に当てるのはめっちゃムズいじゃん。
「わかった。じゃあ、こうしよう。まず、水町さんが1匹を撃ち落とす。そうする事で残りの1匹が俺達に気づいて攻撃してくる。その1匹が近くに来た所で俺が狙撃する。完璧だろ」
「そんなに上手くいくかなぁ」
「まあ、やってみようよ」
嫌だなぁと言いたげにシルトを見つめるが、シルトも“やってみれば? ”という表情だったため......
「エポドス・グラキエース!! 」
大樹を数本束ねたほどの太さにして、先端は削りたての鉛筆のように尖らせた渾身の一撃が放たれる。
放たれた結晶は地鳴りのような轟音を轟かせながら1匹のコンドルの首へ直撃した。
コンドルの首周りの鱗が風で飛ばされる瓦の如く剥がれ落ちた。
「落ちない...... 」
首を撃たれたコンドルが、奇声を上げながら俺達へ向けて降下する。それを見たもう1匹のコンドルも俺達を視界に捉えた。
「まずい! 2匹同時に襲ってくるぞ!! 」
「タケルくん。首を負傷していない方のコンドルを貴方は狙撃して」
そう言うとシルトは2本のククリナイフを取り出し両手に握った。
「何をするつもりですか!? 」
「鱗が無ければ私のククリナイフで斬ることが出来るかもしれない」
そう言い残すとシルトの姿が風となり、空気を斬る勢いで空中のコンドルへ迫る。空気を蹴って体制を整えたシルトが連続してコンドルの首を攻撃し首を落とした。
俺も先程毒を塗ってもらった矢をクロスボウにセットする。
銃のようなスコープの付いているため標準を定めやすく、さらに軽量のため腕を持ち上げても疲れにくい。
俺はコンドルの左目に標準を定めーー
「発射!! 」
スパン! と音を立てた矢が寸分狂わずにコンドルの左目へ命中。
コンドルが痛みに悶えた直後、全身に毒が回ったのかフラフラと墜落した。
しばらく砂埃で視界が遮られたが、ようやくコンドルの姿が見えてきた。
「倒したんだよな? このあと首が生えてきて復活とか、毒で死んだ方がゾンビ化とか無いよな? 」
「流石に大丈夫だと思うのだけれど」
シルトの言葉に俺は膝から崩れ落ち、水町さんは、やったぁ! とぴょんぴょん跳ねている。
「もうダメ、限界だぁ」
俺はその場で大の字になった。
「はい、サトウくんお茶だよ」
水町さんが体力回復のお茶を手渡してくれる。
肉体的疲労ではなく、精神的疲労なのだがーーすごい。やる気に満ちてきた。きっとコレは、お茶の力に加えて“可愛い女の子が注いでくれた”というのもあるに違いない。
体力と気力が回復した俺をシルトが微笑ましそうに眺めている。
「そう言えば、討伐したモンスターは持ち帰って討伐を証明するのが一般的だけど、流石に全部は持てないよね...」
「そうね、でも大丈夫よ。大き過ぎるモンスターは頭を持って帰れば討伐の証明になる。死骸は後日、ギルド職員が回収してくれるわ」
「死骸回収もギルドのお仕事ですかぁ。ギルドのお仕事って大変ですね」
水町さんが死骸回収をするギルド職員を案じている。心優しいんだなぁ。
「ところで、俺が倒した方のコンドルの首は鱗がついてますけど、どうやって頭を落としますか? 」
「「あ......」」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
72時間ワンオペ死した元球児、女神の『ボッタクリ』通販と『絶対破壊不能』のノートPCで異世界最強のコンビニ・スローライフを始める
月神世一
ファンタジー
「剣? 魔法? いいえ、俺の武器は『鈍器になるノートPC』と『時速160kmの剛速球』です」
あらすじ
ブラックコンビニで72時間連続勤務の末、過労死した元甲子園優勝投手・赤木大地。
目覚めた彼を待っていたのは、コタツでソシャゲ三昧のダメ女神・ルチアナだった。
「手違いで死なせちゃった☆ 詫び石代わりにこれあげる」
渡されたのは、地球のAmazonもGoogleも使える『絶対破壊不能』のノートPC。
ただし、購入レートは定価の10倍という超ボッタクリ仕様!?
「ふざけんな! 俺は静かに暮らしたいんだよ!」
ブラック労働はもうこりごり。大地は異世界の緩衝地帯「ポポロ村」で、地球の物資とコンビニ知識、そして「うなる右腕(ジャイロボール)」を武器に、悠々自適なスローライフを目指す!
……はずが、可愛い月兎族の村長を助けたり、腹ペコのエルフ王女を餌付けしたり、気づけば村の英雄に!?
元球児が投げる「紅蓮の魔球」が唸り、女神の「ボッタクリ通販」が世界を変える!
異世界コンビニ・コメディ、開店ガラガラ!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
レベル1の地図士は、世界の裏側を知ってしまった
あめとおと
ファンタジー
異世界に転移した主人公が得たスキルは【地図作成】。
戦闘能力ゼロ、初期レベル1。
冒険者ギルドでは「外れスキル」と笑われ、
新人向けの雑用クエストしか回ってこない。
しかしそのスキルは、
ダンジョンの隠し通路、未踏破エリア、消えた古代文明の痕跡まで“地図に表示する”
という、とんでもない能力だった。
生き残るために始めた地味な探索が、
やがて世界の秘密と、国家すら動かす大冒険へ――。
これは、
戦えない主人公が“冒険そのもの”で成り上がる物語。
同作品を「小説家になろう」で先行配信してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる