おとぎ話の悪役令嬢のとある日常(番外編)

石狩なべ

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ソフィア

図書館司書とホテルデート(2)※

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(……エロいな)

 ソフィアがテリーを見つめる。

(必死に私の胸を攻めまくるテリーって、どうしてこんなに可愛いんだろう)

 本当は大して感じてないけど。

(テリーの必死になってる姿がそそられる)

 口角が上がりそうになるのを懸命に堪える。

(可愛い)

 一生懸命ペロペロしてて。

(いつまでも見てたい)

 私が喘いだらテリーって喜ぶんだよな。

(くすす)

 ああ、駄目。にやけてしまいそう。テリーが私の上にいることで優越感に浸っている姿が本当に恋しくてたまらない。テリー。可愛いね。恋しいね。一生懸命私を攻めてるつもりなんだろうけど。くすす。本当にごめんね。嘘をついてるわけじゃないんだよ? 感じることは感じてるから。ただ、くすす。君の喘ぎ声を聞くほど燃えないだけ。君がよがって乱れる姿を見た方が、私は興奮するんだけど、それだと君が嫌でしょ? だから、遊んであげる。

(さて、そろそろ喘ごう)

「……あっ……、テリー……ってば、もう……そんなに、だめ……」

(ソフィアが喘いでるぅううう♡♡♡)

 可愛いぃいいいいい!!

(普段クールなくせに、あたしの手にかかればこんなもんよね!)

 テリーの目が優越感にきらきらさせて、ソフィアの胸を揉む。

「ソフィー……♡」
「んっ」
「ね、おかしくなる? おかしくなった?」
「……うん。すごくおかしな気分」

(ソフィーが、おかしな気分ですって!!)

 あたしがソフィアをこんな風にしちゃったの!

(……っ♡♡♡)

 なら、ちゃんとあたしが、気持ちよくしてあげないと。

「ソフィー……、こっち向いて……」
「あ、テリー……」
「んっ」

 唇がくっつけば幸せ。

(ソフィー……。……ソフィー……♡ あたしのソフィア……♡)

 ソフィアの舌が動いた。テリーが口を開ける。ソフィアの舌が進入してくる。テリーも自ら絡めに行く。

(きっと気持ちよくなっちゃって、キスしてほしいのね! 仕方ないわね! ソフィアは、あたしのキスが好きだから!)

 舌が絡まる。

(……んっ)

 ぼうっとしてしまう。

(んん……)

 太腿を撫でられる。

(んっ!?)

 ソフィアの手が自分の太腿を撫でている。

(……ソフィーったらいけない子)

 テリーがソフィアの胸を揉む手を大きく動かした。

(どうよ!)

 ドヤ顔して見上げると、微笑むソフィア。

(ん?)

 目がきらりと光った気がした。

(おん?)

 ソフィアの舌がテリーの舌を離さない。

(ん?)

 テリーの股に、ソフィアの腿が押し付けられた。

(ん?)

 ルームウェアパンツの中に、手が入り込む。

(んっ!?)

 ちょっとやりすぎじゃない? ソフィア。

(だめ……! あたしが触るの……!)

 ソフィアの腿がテリーの股で動き始める。

(ひゃっ!?)

 すりすり。

(あっ)

 すりすり。

(お、お股……いや……)

 すりすり。

(あ、熱く、なっちゃう……)

 唇が離れれば、テリーの吐息が乱れている。

「はあっ」
「くすす」

 腰を撫でられる。

「可愛いね。テリー」
「え、ソフィ、あっ!」

 手を引っ張られる。

「んごっ!」

 下剋上。テリーがうつ伏せで倒れてしまう。

「あっ、なに……」
「テリーったら、私のおっぱいを沢山揉んで、悪い子なんだから」
「うっ……」
「テリーのせいで、私、おかしくなっちゃったから」

 ソフィアがにやける。

「責任取ってね」

(えっ?)

 上からキスをされる。

(あれ? あたしが上……)

 うなじを噛まれる。かぷっ。

「あっ!」

 乳首をいじられる。

「あっっ!」

 太腿が股間に押し付けられる。

「あ、やだ、そんな、一気に……!」

 すりすり。

「ああっ! お股、だめっ!」

 ちゅくちゅく。

「ち、乳首……いやっ……」

 ちゅ。

「あうっ」

 ソフィアの吐息が耳に響く。

(そ、そんな、熱い呼吸、かけられたら……!)

「熱いね。テリー」
「ん、んん……」
「下も脱ごっか」

(あっ!)

 パンツが下ろされる。

「だ、だめっ!」
「……だめ?」

 ソフィアの手が止まった。

「どうして駄目なの?」
「そ、それは……」

 ――ぱんつが濡れてるから。

「ソフィアが脱いでない、から……」
「じゃあ、テリーが脱がせて?」
「えっ」

 体を振り向かせられる。

「ほら」

 両手をソフィアのルームウェアパンツに導かれる。

「脱がせて」

 耳元で囁かれたら、興奮からテリーの背筋がぞくぞくとした。

(……ぬ、脱がすの……?)

 ソフィアのルームウェアパンツ。

(これ下ろしたら、どんな下着履いてるんだろ……)

 ドキドキと心臓が揺れる。

(……えい)

 パンツを下ろすと、生まれたままの姿。

(ノーパン!?)

 テリーの体温が急上昇した。

(ひゃああああ!!)

 目を瞑る。

(恥ずかしい!!)

「じゃあ、今度は私の番ね」

(はっ!)

 ソフィアがテリーのルームウェアパンツを下ろしていく。

(え……?)

 とてもゆっくり、下ろしていく。

(な、何……?)

 なかなか下ろさない。ゆっくり、ゆっくり下ろしていく。

(ぱ、パンツ下ろすくらい、早く出来ないの!?)

 焦らすように、じっくりと下ろしていく。

(そ、そんな、脱がせ方、だめ……!)

 下着はすでに濡れている。

(い、いやぁ……)

 下ろされていく。

(そ、そんな、ゆっくり、下ろさないで……)

 パンツが下ろされ、下着が丸見えになった。

「テリー、これは何?」

 ソフィアの指がテリーの股に触れた。

「あっ!」
「どうしてこんなに濡れてるの?」

 指がラインに沿って進んでいく。

「あっ、だ、だって……」
「私のおっぱいを舐めて、興奮したんだ?」
「だ、って……」
「テリーのえっち」

 指が引かれた。

「あっ!」

 指が前に進む。

「あっ、そんなっ……」

 また引かれる。

「は、ぁっ……!」

 前後に指が動く。

「あっ、いやっ、だめっ、ソフィー、そんな、触り方……!」
「テリー、駄目じゃない。こんなに下着濡らして。元々そういうつもりだったの?」
「ち、違うの、ソフィー! あたし、こんなつもりじゃ……」
「ここも膨らんでるし」

 指で撫でられる。

「ひゃいっ!」
「こんなにテリーが淫乱でえっちだなんて思わなかった」

 指がそこをめがけて擦ってくる。

「ああ、ソフィア、いや、そこ、いやぁ!」
「また濡れてきた。テリー、興奮してるの?」

 ソフィアの指が爪を立てた。カリカリとそこをなぞれば、テリーの腰が揺れた。

「ひんっ!」
「私の指がべちょべちょだ」

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ。

「どんどん濡れてくる」
「あ、だめ、ソフィー、その、触り方、あっ、だめっ、だめっ……」

 かりかりかりかり。

「あっ、そんなっ、だめっ、カリカリしちゃ、いやっ!」

 かりかりかりかり。

「ぁっ、も、うんっ、だめっ、イクっ! ソフィー! イクっ! ぁっ、イッちゃうぅ!!」

 ソフィアの指がぐっと中へ押し付けられた。

「あっ……!」

 腰がビクンッ! と大きく揺れ、中が痙攣する。

(……っ♡♡♡)

 ソフィアの指で絶頂した。

(……イッちゃった……)

 絶頂した中はキュンキュン鳴っている。

(ソフィア、イッてないのに……)

「テリー」

 ソフィアに顎を掴まれる。

「くすす。下着越しでイッちゃったの?」
「……ごめんなさい……」
「私、まだイッてないんだけど?」
「……ごめん。ソフィー……」
「もう少し付き合ってくれる?」
「……ん」

 こくりと頷く。

「今度はあたし、ソフィアがイクまで、絶対にイかないから」
「そう。……テリー、キスして?」
「んっ」

 下から頭を上げてテリーからキスをする。

「だいぶ慣れてきたね」
「あたし、器用だから」

 もう一度。

「上手上手」
「んっ」

 もう一度キスをする。

「……」

 見つめ合う。
 唇が離れる。
 テリーが息を吐く。
 ソフィアがそれを見つめる。
 テリーの頬が赤く染まっている。
 ソフィアがそれを見ている。

「……テリー」

 口角が上がる。

「実はね、テリーがお風呂に入ってる間、オプションで注文したものがあるんだ」
「……ん、何?」
「うん」

 ソフィアが起き上がった。ベッドの下に手を伸ばす。持ち上げたのは、棒のマッサージ器。

「……ソフィー、体痛いの?」

 テリーが眉を下げて、ソフィアの手を引いた。

「ね、ベッドに寝て。あたしが上になるから」
「一緒に使おうと思って」

 先端が震える。

「ほら、これ気持ちいいでしょ」
「ああああああああ……」

 肩に効くー。

「すごい、これ。あああああ、いいわぁああ……」
「腰とか」
「ああ、いい……」
「背中も」
「そこそこぉ……」
「首にも」
「素晴らしい……」

 ぶるぶる震えている。

「あとは」

 ソフィアの手が動いた。

「こことか」

 当てられた場所でマッサージ器が震える。

「ひゃっ!」
「ここもどうかな?」

 乳首が震える。

「ゃっ!」
「ほら、当てただけで固くなった」

 ソフィアが唇を舐めた。

「テリー、こ、こ、は?」
「あっ」

 足がソフィアによって左右に開かれる。

「やっ」

 ソフィアがテリーの股間に震える先端を当てた。

「んんんんんんんんっ!!!」

 テリーの腰が再び跳ねてしまう。

「あっ、な、なに、して……!」
「くすす。当てただけでイッちゃった」

 テリー。

「これ、まだ弱だよ?」

 強さを上げる。

「中で行ってみようか」
「や、ま、待って……」
「私がイクまでイかないんでしょ?」

 頑張って。

 震えるマッサージ器が再び押し付けられる。

「あっ! だめっ! だめだめだめだめっっっ!」

 ぱんつがおもらしをしたように濡れている。

「ソフィ、やめっ、あっ、ああっ、ああああっっ……!」

 いい所にめがけてソフィアが押し付けてくる。

「い、いや……っ、イッちゃう、イッちゃうからぁ……! それ以上はぁ……!」

 ソフィアの中指が下着越しから中に向かって押し付けられた。

「あっっっ……!」

 跳ねる。

「~~っっ……♡ ……っ♡♡」

 ――くたりと、脱力する。

「……はー……」

 深く呼吸をする姿もソフィアに見られる。

「またイッちゃったね」

 マッサージ器を止め、ソフィアがテリーの上に被さった。

「私はイッてないのに」
「ご、ごめん、なさい……」
「そんな目で見てくるなんて、いやらしい」

 テリーにはソフィアの唇の方が、いやらしく見える。

「テリーって、すごくえっちなんだね」

 ソフィアに耳で囁かれたら、テリーはとろけてしまう。

「私をラブホテルに連れて来るなんて」

 手を握られる。

「下心がある証拠じゃない?」

 頬にソフィアの唇がくっついた。

(あっ)

 キスされちゃった……。

(……熱い……)

 ソフィアの手を握り返す。

「いいよ。そんなに私とえっちなことをしたいなら、付き合ってあげる」

 あ、勘違いしないでね?

「えっちなテリーが、私を、ここに連れてきたんだからね?」

 じゃあ、テリーの要望に恋人として応えないとでしょ?

「寝かせないよ。テリー」

 ぱんつを下ろす。

「あっ」
「こんないやらしい匂いのするぱんつまでつけて」

 ベッドの下に投げられる。

「本当、はしたない子」

 ソフィアが自分の陰部をテリーの陰部に押し付ける。その間に、マッサージ器を入れる。

「やっ、つめたぃ……」
「すぐ熱くなるよ」
「ソフィー……」
「んっ」

 唇が重なる。離れる。

「ふはっ……」
「えっちな唇だこと」

 唇が重なる。離れる。

「テリー、抱き締めて?」
「……ん……」

 二人の股に挟まれたマッサージ器が気になるが、大人しくソフィアを抱きしめる。

「ソフィー……、良い匂いがする……」
「うん。テリーからも良い匂いがする」

 汗の匂い。

「テリー……」
「あむっ……」

 唇が重なる。深い。舌が絡まる。

(ソフィアの、舌が、さっきよりも熱い)

 ソフィアがスイッチを入れた。

(っ)

 お互いの陰部で、マッサージ器の先端が激しく震える。

「んんんんんっっ!!」

 跳ねる。

「あっ、」

 口を離す。

「あっ、あっ、あっ、あっ!」

 また跳ねる。

「あ♡ あ、あああああ、ああああああ……!!♡♡」

 痙攣する。

「あ、あたし、イッてる、まだイッてるからぁ!」

 止まらない。

「んんんんんんん!!!!♡♡♡」

 体をよじらせて引こうとすれば、ソフィアに鋭い目を向けられる。

「どこ行くの?」
「あっ」

 元の場所に戻される。

「一緒に、……気持ちよく、っ、なろ?」
「そふぃ、そふぃぃいい……!」

 抱き締める。

「こわ、怖い……! 怖い……!」
「怖くないよ」

 ぐり。

「あっ」

 また絶頂。

「あ……っ……」
「あ、イキそ……」

 ソフィアがテリーを抱きしめる。

「あ、ソフィッ……!」
「……っ」

 腕の力を強くすれば、一瞬、意識が白くなる。

「……」

 深く、息を吐く。

「ん……」

 一度マッサージ器を止める。

「……」

 テリーの上にのしかかる。

「……」

 ちらっと顔を上げる。テリーが意識を失ってる。

(……あーあ)

 にこりと笑って、テリーの頬を叩く。

「テリー」
「……ふぁっ……?」
「まだ寝ちゃ駄目」

 ソフィアが微笑んだ。

「まだ、満足してないでしょ?」

 その笑みを見て、テリーの顔が青くなった。

「そ、ソフィア、あの……」
「もう少し遊んであげるよ。テリーったら、淫乱なんだから」
「あの、あたし、もう……」
「次は強ね?」

 さっきの、中だったから。

「ほら、続き」
「ソフィア、あたし、もうっ!」

 スイッチを入れたら、テリーが足のつま先を伸ばした。

「ひんっ!」
「くすすすすすす!」

 快楽に溺れてしまう。

「あ、また、あっ、だめ、ああっ……!♡♡」
「やめてほしいなら、正直に気持ちいいって言って?」
「きもぢいい! きもぢいいからぁ!!」
「気持ちいいの? じゃあ、もっと押し当てようね?」
「あっ、そんな、そんなに押されたら、あっ、中に、あ、そこは、あっ、あっ、だめっ、また、イッちゃう! ああっ! だめえええええええっっっっ……!」








 ――ソフィアが目を覚ました。

(……ん……)

 温かい。

(……)

 なんだか、気分がとてもすっきりしている。

「……」

 目の前には、疲れ切ったテリーがぐっすり眠っている。

(……)

 にやけてしまう。

「くすす」

 抱き締める。

「可愛い」

 ちゅ。

「大好き」

 ラブホテルデート。

「……案外、悪くないかもね」

 こういうことが出来るなら、またぜひ来たいな。

(家で眠っている玩具も、ここならオプションとか言って使えるし)

 いいね。

(また来たいね。テリー。私の誕生日にでも、また行こうか? くすす!)

「……うーん……」

(あっ)

 テリーの呼吸が浅くなる。

(……)

 待てば、テリーの目がゆっくりと開かれていく。

「……」

 恋しい目と目が合う。

「……おはよう。テリー」
「……ん……」

 テリーが目を擦る。

「……腰が痛い……」
「マッサージする?」
「……昨日のはもういい……」

 テリーの声が掠れている。

「はあ……」

 息を吐き、ソフィアと反対の方を向く。

「枕が気持ちいい……」
「まだ時間あるから、寝てていいよ」
「ん……」
「……大丈夫?」

 ソフィアが後ろからテリーを抱きしめた瞬間、テリーの脳が一気に覚醒した。

「っ」
「体、痛い?」

 振り向くと、視界に映るソフィアがきらきらきらきら。

(ひい! 眩しい!)

 瞼を閉じて、また反対の方を向く。

「どこが痛い? テリー」
「……体、全部、……痛い……」
「可哀想に」

 細い手に肩を撫でられる。

(ひゃっ!)

「私に出来ることある?」

 優しく腕を撫でられる。

(あ、その触り方、だめ……!)

 とろけちゃううううう……!

「テリー……」

 ぎゅっと、強く抱きしめられる。ソフィアの豊満な胸がテリーの背中にむにゅっとくっついた。

「何でも言って? 私はテリーのためなら、なんだってするよ?」
「……」
「テリー」
「……」
「……」
「……あの……それじゃあ……」

 か細い声にソフィアが微笑む。声の主の耳は、すさまじく赤い。

「朝風呂……。……一緒に入って……」
「……うん。いいよ」

 体を撫でる。

「私がテリーの体を洗ってあげる」

 大切に。

「優しく」

 大切に。

「綺麗に」

 いやらしく、

「洗ってあげる」
「……だったら……」

 テリーがソフィアに振り返った。

「……あたしも」

(ん?)




「……ソフィーの体、……洗いたい……」




「……」
「……だめ?」
「……テリー、お風呂のボディーソープ、体の中に入っても、特に害のないものらしいよ」
「……ラブホテルのくせに、良いシャンプー置いてるわよね」
「体を泡だらけにしようか」
「ん」
「あのジャグジーに一緒に入ろうね」
「……うん……」
「ただ、スポンジを間違えて昨日捨てちゃったから、手洗いになっちゃうけどいい?」
「……なんで捨てたの?」
「間違えて」
「……間違える?」
「私、疲れてたみたい。……テリー、怒る?」
「……そういう、ことも、あるわよね……。しょうがないわ」
「じゃあ、手洗いで体洗い合おうね」
「……ん」
「大丈夫。中に入っても害はないから」
「……何の話?」
「お風呂の話」
「……お風呂の前に……」

 ソフィアを抱きしめる。

「もう少しだけ、こうしてたい」
「……うん」

 テリーは今日もソフィアの胸を跳ねさせる。

「そうだね。私もこうしてたい」

 二人がベッドの中で抱きしめ合う。

「今日も愛してるよ。テリー」
「……あ、そう」
「……私には言ってくれないの?」
「……あ」
「うん?」
「……あい、してる……ソフィー……」

 ソフィアが満足して微笑む。

「私も愛してる。テリー」

 唇をテリーの額に押し付ける。テリーは大人しく瞼を閉じる。
 二人はゆっくりと愛を育む。
 大切に、大切に、お互いを恋しく抱きしめた。














 図書館司書とホテルデート END
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