おとぎ話の悪役令嬢のとある日常（番外編）

登場人物参考書

マールス小宮殿

　■リリアヌ・オクトーバー
　王宮のメイド長。
　全体のメイドの指導をするのが彼女の仕事であり、それを誇りに働いている。お堅い人物であるがため、恋愛に溺れたらどっぷりはまってしまう。


　■コネッド
　テリーとニクスの先輩メイドであり、二人の面倒を見るのが彼女の仕事である。田舎者であり方言口調。紫の髪と紫の瞳をしている。


　■アナトラ
　デブなメイド。家族にデブこそが美しいと教わり、細かった体を努力でふくよかにしたが、実は言うほどでもなかった事実に絶望してダイエットを始めるためダンスを始めた。見た目こそふくよかだが、ダンスを始めれば華麗な白鳥のような舞を見せ付ける。
　参考資料：童話『醜いアヒルの子』よりアヒル


　■ミカエロ・メルーツ
　ファースト・フットマン。マールス宮殿で働く男の使用人をまとめることが彼の仕事であり、それを誇りに働いている。お堅い人物であるがため、恋愛に溺れたらどっぷりはまってしまう。


　■ぺスカ
　ゴールドの後輩使用人。
　テリー達よりは年上だが、まだかなりやんちゃである。ニクスに惚れており、距離を近づけさせようとしているが、よく空回る。
　数人の姉がいるようだが、全員、鬼みたいだと言っている。
　◆参考資料『日本昔話：桃太郎』より桃太郎


　■ラメール
　ゴールドの後輩使用人。
　年齢はテリー達よりは年上。性格は大人しめに見えて、実はむっつりだったりする。ニクスが好きだが、メニーも好きで、テリーにも目移りする思春期な青年。
　かなりの亀好きである。
　◆参考資料『日本昔話：浦島太郎』より浦島太郎


　■ゴールド
　ペスカとラメールの先輩の使用人。何かとルールに厳しく、まじめに働く青年。
　とある事件をきっかけに死亡するが、死亡したことを誰にも告げられることはなく、実家に帰ったと伝えられた。
　◆参考資料『日本昔話：金太郎』より金太郎


　■グレゴリー：公爵
　国王、ゴーテルの実の弟。別の地域で暮らしていたが、リオンの誕生日のため遊びに来た際に事件が起き、ゴーテルの仕事の手伝いをしていた。本編にて出番は少ないが、家族を愛しており、本来であれば荒れていく兄と国を見捨て、隣国に家族を連れて逃げる途中で兵士に見つかり死刑となるはずだったが、スノウが生きているため、その未来に向かう可能性は少なくなった。


　■ロゼッタ：公爵夫人
　ゴーテルの弟、グレゴリーの妻。貴族らしい高貴な女性。
　娘達の幸せを思って厳しくしつけることが裏目に出て、実はうまく教育出来ていない。本来であれば、荒れていく国を見捨て、一家で隣国に逃げる途中で兵士達に見つかり、家族ともども死刑になるはずだった。


　■セーラ：公爵令嬢
　キッドとリオンの従姉妹の少女。
　周りにはわがままを貫き通しているが、母親からの絶対的支配があるため親の前では弱い。テリーいわく、昔の自分に似ているため、厳しく優しく善悪の判別が出来るよう彼女に助言をしていく。ヴァイオリンを習っているが、本人は音楽よりも絵を描くほうが好きなため、壁に落書きをするといういたずらもして、周りを困らせる。将来はテリーを自分のメイドにしたいと思っている。
　彼女の未来には『死』が待っているため、テリーが今後、セーラが自分の力で未来を変えていけるように、別れ際に金の帽子のアンクレットを渡した。
　◆参考資料『童話：髪長姫』より髪長姫


　■マーガレット：公爵令嬢
　キッドとリオンの従姉妹の少女。セーラの妹である。
　セーラとは違い、甘え上手で素直なため、セーラよりはうまく世渡りできている。
　相棒のぬいぐるみに猫のキャロラインがいるが、しばらくの間、セーラに取られていた。ニクスにとても懐くようになる。


　■ぞっとすることを知らなかった兵士
　本名ポルトロン。新人兵である。
　ぞっとすることを知らないという事実から、それをわかるまで立派な兵士になれないと悩みに悩んだ挙句、テリー達にぞっとすることを教えてもらい、兵士としての自信がついた。
　◆参考資料『童話：こわがることをおぼえるために旅にでかけた男』より男


　■先輩兵士
　実は結構出番があったが圧倒的に減らされた裏設定のある先輩兵士。
　新人兵士、ポルトロンに振り回されて、今日も訓練で怒られる。


　■トロ：シェフ
　マールス宮殿従業員専用給食担当のシェフ。
　陽気で明るく今日もフライパンを振りまくる。
　◆参考資料『日本昔話：かちかち山』よりタヌキ


　■ロップイ：コック
　マールス宮殿従業員専用給食担当のコック。
　無言でトロの後ろで火花を出すほど砥石を削っている。今日も砥いだ包丁で物がよく切れる。
　◆参考資料『日本昔話：かちかち山』よりウサギ


　■老婆：大浴場の管理者
　マールス宮殿女従業員専用大浴場の管理者。
　自分で掃除した後はよく一番風呂に入っている。
　昔、禁断の森にさまよい、湖の女神に助けてもらったのだという。


　■公務室の見張り兵二名
　公務室の前を見張っている兵士達。今日も彼らは青き姫のわがままを見守りつつ、青空を見つめる。