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父娘と合同パーティー
第234話 フルシェ遺跡ダンジョン その16
小部屋から数人だけが移動してきたのは分かっていたけど、目的は我々だったらしい。
初心者なのだろうか。
魔獣が出るダンジョンで あまりにも無防備な格好の女性と 剣を腰に佩いた男性、槍を構えた男性の三人組だった。
ここでもまた猫の女性が槍の男性にゴロニャンと纏わりついているのだが、冒険者の猫獣人女性に対する好感度がどんどん下がっていくのだが?
リリウムさんをはじめ、素晴らしい人も沢山知っているけど、外で会う冒険者の質が悪すぎる。
「ってか、え~、すっごい可愛い女の子がいるんだけどぉ~、え~、かわいい~~~。おいで~~♡」
私を見つけた女の人が、まさに猫なで声で 両手を広げて近づいて来ようとするんだけど、これ2回目です。私を野良猫かなんかと勘違いしてます?
「下がりなさい」
「ひっ!」
ウンザリしそうになってたら 私の目の前が銀色で埋め尽くされた。
何だろうかと思ったら テーアさんのバスタードソードでしたよ。
剣を突き付けている訳ではないけど 物理的な壁で近付けないのと、テーアさんをはじめとした 私たちパーティーからの鋭い視線に 耳がペタンとなり 尻尾が股の間にキュッとなってます。
阿呆なの?
冒険者としてダンジョンに来てて 知らない人の子供に近付くとか、二人の男も止めろよ。
「「す、すみませんでした!」」
慌てて男性二人が謝罪してくるけど テーアさん達無言です。 金ランクの無言、超怖いっす。
「所属とランクは何だ?」
「あっ、えっと、俺らは〔紅蓮の剣〕ってパーティーで、パーティーランクは銀ランク白です。
共和国出身で、幼馴染で、銀ランクになったから リズモーニ王国に来てみようってなって、それで……」
この人たちも銀ランクなんだ。白って事は 銅ランクから上がったばっかりなのかもしれないけど、ダンジョンの経験はあるってことだよね?
「共和国にもダンジョンはあるだろう?
そこで基本的なマナーやルールは学ばなかったのか? ギルドの学び舎で卒業前にはダンジョンについて教わるはずだろう?」
「お、教えてもらってます」
男性二人はヒト族なのか 耳や尻尾はないけれど、シューンとなっているのは目に見える。
猫娘はガクブルするだけで 槍男の後ろに隠れたまま謝罪もない。
「共和国には少ないが、わが国にはドワーフも多くいる。ドワーフは成人しても小柄な人が多い。それに対し 先ほどのような態度をすれば 本人に斬りかかられても文句は言えんぞ。
基本的に ダンジョン内での冒険者同士はあまり接触を好まない。もう少し勉強してから入るべきだな」
「「はいっ、申し訳ありませんでした」」
「……なにさ、子連れで入ってる自分達が悪いんじゃん。可愛いって褒めてあげてんのに」
本人は小声で言ったつもりなのだろう。
だけど聞こえてますよ?
ブスッとしながら ボソッと発した言葉に 私以外の人たちが静かにキレてます。
怒りの圧に男性二人は青白い顔になってるけど、本人は槍の男性の後ろに隠れてるつもりだから分かってない。
「水よ【ウォーター】」
一応詠唱っぽくね、呪文を忘れたから言えないって訳じゃないよ?覚えてないけど。
とりあえず水魔法を 猫娘の顔を包み込むように出してみた。
「ゴボッ、ゴボッ、ゴゴゴボボボ」
突然水中に放り込まれた感じになって、顔の水玉を掻きむしるように暴れてますが、息を止めないからゴボゴボしてます。
男性も気付いて介抱しようとしたところで魔法を解除してあげました。
「ゲホッ、ガホッ、オエッ……はぁはぁはぁ。
ちょっ、ちょっと、なんなのよ!殺す気なの?どういうつもりよ!」
ゴボゴボ言ってただけあって ちょっと水を飲んだのかな?けど 水魔法の水だから そのうち消えるのにね。息も絶え絶えに 怒りの表情でこちらを睨みつけてくるんだけど、頭大丈夫?
「力のない子供だと侮られているのかなって思ったので 使える魔法を見せてみました。
本当にただの子供をダンジョンに連れてくるはずがないじゃないですか。
そんな事も分からない(阿呆な)人に お仕置きです。
いきなり知らない人が 両手を広げて襲ってこようとしたので、自己防衛をした。という言い訳もできそうですよね?」
ニッコリ微笑みながら言ってみるの巻。
猫娘さんは口をパクパクさせながら 何かを言いたそうだけど 言葉にならないのかな?
【サイレント】はかけてないよ?
男性二人はもう一度謝罪をして 猫娘を俵抱きにしたまま小部屋に戻って行きました。
「さて、あの人たち 流石にこの後すぐに出てくることはないよね。
だったら この階にいても休憩できる部屋もないし、上に行っちゃいますか」
クルリと振り返って言ってみれば、テーアさんも お父さんも タディさんも 口を押さえながら肩を震わせている。ガルスさんは困った顔しているし、ケーテさんは驚いた顔だ。
「みんなどうしたの?」
「ヴィオ、まさか 貴女が報復するなんて思わなかったわ」
ケーテさん、報復って程の事はしていないですよ? ちょっとしたお仕置きです。余計な事は言うなよっていう意味です。
「前回は仲間が止めてくれておったしな」
「あぁ、二回目なのか。どうりでヴィオが全く動じてない筈だな」
「ええ、あの啖呵は 良いわ。あの子 二度と小さな子供が居ても 近づかなくなるでしょうしね」
大人たちはクツクツ笑いながら よくやったと褒めてくれました。
ガルスさん的には 水魔法での窒息は恐怖だろうなと思ったのだそうです。
「う~ん、他のだと怪我しちゃいそうだしね。
土だと完全に窒息するし 表情見えないからナシだし、風だと 切り傷で済めばいいね、って感じだからナシだし、火だって火傷するでしょう?」
そう言ったら ガルスさんに「そういう奴が近づいてこないように 俺ももう少し周囲を警戒しておくね」と言われてしまった。何故だ?
パニックルームは残念だけど、多分あの人たちが進む人でも 戻る人でも、しばらくは動かないだろうから 無視して13階に上がってきました。
そしてこの階は魔獣が沢山いるので、あの人たちが先行パーティーで間違いなさそうです。
「この階の魔獣を全部倒したら あの人たちが楽に進めちゃうわね」
ケーテさんもちょっと怒ってたのかな?
確かに 全部を一掃してあげれば リポップまでの時間 魔獣ゼロで安全に進めるね。
けど それは非常に虚しいダンジョン攻略になりそうではないかな。
ノハシムの時、採掘の音に釣られて 魔獣が居なかったせいで ほとんどの階層を素通りしたのは 中々つまらなかったもの。
「全くいないのは 確かにそうかもしれないけど、それをつまらないと思う冒険者は少ないと思うわ」
そうですか?
ケーテさんは 他の罠があるのかな?って疑うけど、基本的にはラッキーと思うのだそうです。
まあ人それぞれってことですね。
明日この階で再会するのも嫌なので、ある程度この階の魔獣を討伐して、お昼休憩をしたら 14階で野営をすることにしたよ。
この階にパニックルームが無かったのも 上に行く理由だと思うけどね。
まずは 向かってくる狼と蝙蝠を片付けちゃいますかね。
初心者なのだろうか。
魔獣が出るダンジョンで あまりにも無防備な格好の女性と 剣を腰に佩いた男性、槍を構えた男性の三人組だった。
ここでもまた猫の女性が槍の男性にゴロニャンと纏わりついているのだが、冒険者の猫獣人女性に対する好感度がどんどん下がっていくのだが?
リリウムさんをはじめ、素晴らしい人も沢山知っているけど、外で会う冒険者の質が悪すぎる。
「ってか、え~、すっごい可愛い女の子がいるんだけどぉ~、え~、かわいい~~~。おいで~~♡」
私を見つけた女の人が、まさに猫なで声で 両手を広げて近づいて来ようとするんだけど、これ2回目です。私を野良猫かなんかと勘違いしてます?
「下がりなさい」
「ひっ!」
ウンザリしそうになってたら 私の目の前が銀色で埋め尽くされた。
何だろうかと思ったら テーアさんのバスタードソードでしたよ。
剣を突き付けている訳ではないけど 物理的な壁で近付けないのと、テーアさんをはじめとした 私たちパーティーからの鋭い視線に 耳がペタンとなり 尻尾が股の間にキュッとなってます。
阿呆なの?
冒険者としてダンジョンに来てて 知らない人の子供に近付くとか、二人の男も止めろよ。
「「す、すみませんでした!」」
慌てて男性二人が謝罪してくるけど テーアさん達無言です。 金ランクの無言、超怖いっす。
「所属とランクは何だ?」
「あっ、えっと、俺らは〔紅蓮の剣〕ってパーティーで、パーティーランクは銀ランク白です。
共和国出身で、幼馴染で、銀ランクになったから リズモーニ王国に来てみようってなって、それで……」
この人たちも銀ランクなんだ。白って事は 銅ランクから上がったばっかりなのかもしれないけど、ダンジョンの経験はあるってことだよね?
「共和国にもダンジョンはあるだろう?
そこで基本的なマナーやルールは学ばなかったのか? ギルドの学び舎で卒業前にはダンジョンについて教わるはずだろう?」
「お、教えてもらってます」
男性二人はヒト族なのか 耳や尻尾はないけれど、シューンとなっているのは目に見える。
猫娘はガクブルするだけで 槍男の後ろに隠れたまま謝罪もない。
「共和国には少ないが、わが国にはドワーフも多くいる。ドワーフは成人しても小柄な人が多い。それに対し 先ほどのような態度をすれば 本人に斬りかかられても文句は言えんぞ。
基本的に ダンジョン内での冒険者同士はあまり接触を好まない。もう少し勉強してから入るべきだな」
「「はいっ、申し訳ありませんでした」」
「……なにさ、子連れで入ってる自分達が悪いんじゃん。可愛いって褒めてあげてんのに」
本人は小声で言ったつもりなのだろう。
だけど聞こえてますよ?
ブスッとしながら ボソッと発した言葉に 私以外の人たちが静かにキレてます。
怒りの圧に男性二人は青白い顔になってるけど、本人は槍の男性の後ろに隠れてるつもりだから分かってない。
「水よ【ウォーター】」
一応詠唱っぽくね、呪文を忘れたから言えないって訳じゃないよ?覚えてないけど。
とりあえず水魔法を 猫娘の顔を包み込むように出してみた。
「ゴボッ、ゴボッ、ゴゴゴボボボ」
突然水中に放り込まれた感じになって、顔の水玉を掻きむしるように暴れてますが、息を止めないからゴボゴボしてます。
男性も気付いて介抱しようとしたところで魔法を解除してあげました。
「ゲホッ、ガホッ、オエッ……はぁはぁはぁ。
ちょっ、ちょっと、なんなのよ!殺す気なの?どういうつもりよ!」
ゴボゴボ言ってただけあって ちょっと水を飲んだのかな?けど 水魔法の水だから そのうち消えるのにね。息も絶え絶えに 怒りの表情でこちらを睨みつけてくるんだけど、頭大丈夫?
「力のない子供だと侮られているのかなって思ったので 使える魔法を見せてみました。
本当にただの子供をダンジョンに連れてくるはずがないじゃないですか。
そんな事も分からない(阿呆な)人に お仕置きです。
いきなり知らない人が 両手を広げて襲ってこようとしたので、自己防衛をした。という言い訳もできそうですよね?」
ニッコリ微笑みながら言ってみるの巻。
猫娘さんは口をパクパクさせながら 何かを言いたそうだけど 言葉にならないのかな?
【サイレント】はかけてないよ?
男性二人はもう一度謝罪をして 猫娘を俵抱きにしたまま小部屋に戻って行きました。
「さて、あの人たち 流石にこの後すぐに出てくることはないよね。
だったら この階にいても休憩できる部屋もないし、上に行っちゃいますか」
クルリと振り返って言ってみれば、テーアさんも お父さんも タディさんも 口を押さえながら肩を震わせている。ガルスさんは困った顔しているし、ケーテさんは驚いた顔だ。
「みんなどうしたの?」
「ヴィオ、まさか 貴女が報復するなんて思わなかったわ」
ケーテさん、報復って程の事はしていないですよ? ちょっとしたお仕置きです。余計な事は言うなよっていう意味です。
「前回は仲間が止めてくれておったしな」
「あぁ、二回目なのか。どうりでヴィオが全く動じてない筈だな」
「ええ、あの啖呵は 良いわ。あの子 二度と小さな子供が居ても 近づかなくなるでしょうしね」
大人たちはクツクツ笑いながら よくやったと褒めてくれました。
ガルスさん的には 水魔法での窒息は恐怖だろうなと思ったのだそうです。
「う~ん、他のだと怪我しちゃいそうだしね。
土だと完全に窒息するし 表情見えないからナシだし、風だと 切り傷で済めばいいね、って感じだからナシだし、火だって火傷するでしょう?」
そう言ったら ガルスさんに「そういう奴が近づいてこないように 俺ももう少し周囲を警戒しておくね」と言われてしまった。何故だ?
パニックルームは残念だけど、多分あの人たちが進む人でも 戻る人でも、しばらくは動かないだろうから 無視して13階に上がってきました。
そしてこの階は魔獣が沢山いるので、あの人たちが先行パーティーで間違いなさそうです。
「この階の魔獣を全部倒したら あの人たちが楽に進めちゃうわね」
ケーテさんもちょっと怒ってたのかな?
確かに 全部を一掃してあげれば リポップまでの時間 魔獣ゼロで安全に進めるね。
けど それは非常に虚しいダンジョン攻略になりそうではないかな。
ノハシムの時、採掘の音に釣られて 魔獣が居なかったせいで ほとんどの階層を素通りしたのは 中々つまらなかったもの。
「全くいないのは 確かにそうかもしれないけど、それをつまらないと思う冒険者は少ないと思うわ」
そうですか?
ケーテさんは 他の罠があるのかな?って疑うけど、基本的にはラッキーと思うのだそうです。
まあ人それぞれってことですね。
明日この階で再会するのも嫌なので、ある程度この階の魔獣を討伐して、お昼休憩をしたら 14階で野営をすることにしたよ。
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