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魔導学園へ
第239話 首都リズモーニでのお買い物
首都リズモーニに到着した翌朝、食堂で朝食を頂いてから 街を散策することにした。
今までの町のように朝市もあるようだけど、賑わっているのは門の外にあった 外延部の町のほうだそうで、こっち側では そこまで広い場所を作れないようで お店での食事が多いみたい。
屋台を出すにはそれなりの広さが必要だし、その広さがあれば お店を作ったりしちゃうんだろうね。
外延部の町が出来てからは プレーサマ領都の工業区にあるような店は こぞって外の町に移動したらしい。まあ キンコンカンコン音が出る仕事だから 街中では騒音扱いされて肩身が狭かったんだろうね。
なので、外延部の町は 無秩序に作られたわけではなく、王様主導で きちんと区画整理されたうえで作られたんだって。
だからああして 呼び込みのお店も連なってたんだね。
各ギルドの支店があるのも、その方が冒険者が 中まで入らずとも手続きが出来るし、冒険者の持ってくる素材の多くは工業区で武器防具として使われるから導線的にもいいんだって。
そういう事もあって、他の町のような屋台市場は 外延部の町で賑わっているようだ。
ただ、あそこに行くためには 門を通らないといけなくて、毎回入街料を払ってまで屋台飯を食べたい訳じゃない。
ということで、しばらくはお宿での朝食となりそうだ。
街の道路は整備が行き届いていた。
外延部の町は 全部が土の道だった気がするけど、ここでは馬車が走る道は土で 歩道は少し高さのある石畳になっている。とはいえ馬車が走っていても土埃が立たないので 土じゃないのかもしれない。
領都と同じように 巡回馬車があるようなので 歩行者が多くて動けないという事はない。
「まずは 魔道具屋を見に行くか。この場所からじゃと……あぁ、あの道を通れば早そうじゃな」
お父さんが片手に持っているのは この町の地図。
昨日ギルドで貰ってきたらしい。
首都リズモーニは中心部に魔導学園があって、お城だと思った建物は 学園だったという驚き。
お城は学園の反対側にあるらしく、中央の学園、北側に貴族街が続いているようだ。貴族街の最北部にお城があるという感じ。
なので貰った地図は 学園を北に 南部半分と外延部の町が中心となった地図となっている。庶民の為の地図ですね。
学園の正門から出た真っすぐの道は 馬車道通りで一番広い道。
中央の道を挟んで左側は 図書の道、教科書、魔導書、小説、実用書、専門書等々 様々な本を取り扱うお店が多く連なっている。
右側の道は 魔道具の道、武器防具の多くは外延部の町で取り扱いがあるけれど、高額な魔法武器はこっちでしかないものもあるらしい。
武器防具のほか、野営道具などの便利グッズ、白物家電じゃないけど それに近い家電系の道具、色変えの魔道具のようなものなど、様々な魔道具屋さんが多く並んでいる。
勿論 関係ない店もあるみたいだけど、専門通りにあることで探してもらいやすいから集まってるみたいだね。
食材通りも見て回りたいけど、豊作ダンジョンでは手に入らなかった素材が目的だ。首都だから いろんな場所で採集されたものが集まっているからね。どこ産か分かれば 次に行きたいダンジョンも決められる。
「くっくっく、楽しそうじゃな」
「うん、だってこの通りの全部が 魔道具屋さんなんでしょ?
凄いよね、色んな種類のお店があるなら 一回全部見て回らないと いっぱい見て比べて買おうね!」
メモを片手にやる気満々ですよ。
午前は全ての魔道具店を見て回ることにしたんだけど まあ種類が多いのなんのって。値段もピンキリというか恐ろしい値段の物もあったけどね。
何に使うのか分からないものが沢山ある店や、某激安の殿堂店を思わせるような ゴチャゴチャした ジャングルのような店、整然と道具が陳列されていて 思わず背筋が伸びる店等々、店主の色が非常に出るのも魔道具店なんだなって思ったよ。
気になった品物があったお店では 値段をチェックして 一応性能なども確認。教えてくれないかと思ったけど、自分の作った作品に絶対の自信があるのか 嬉々として教えてくれる人が殆どだった。
「どうじゃった?」
「う~ん、色変えの魔道具は あのエルフのお姉さんのお店のが気になったかな。
あとは凄く高かったけど 鑑定眼鏡の特殊な奴、あれももう一回見たい」
お昼ご飯は 魔道具通りを突き抜けた大通りにあるお店に入った。
まだお昼時には早かったので 空いた店内では直ぐに注文した料理が提供された。
私はホットケーキのような丸いパンケーキ。
お父さんはBLTサンドのような お肉がはみでるくらい大量に入ったサンドイッチ。
二人で食事をしながら 午後にもう一度行きたい店を確認し合う。
「鑑定眼鏡か……。しかしあれが本当に使えるかは分からんじゃろ? あの魔道具は高価すぎて購入すると決めんと試着もさせんというておったし、眉唾かもしれんぞ」
そうなんだよね。
領都で買った鑑定眼鏡が100ナイル(10万円)だったのに、今回のあの鑑定眼鏡は1ダリル(100万円)だったんだよね。
持ってる鑑定眼鏡は 無生物しか鑑定できないけど、お店にあったのは生物の鑑定が可能だって言ってた。教会の水晶玉をとある伝手で調べることが出来て、それを改良する形で作ったと言ってた。
『ヒトの鑑定をした場合は その人のもつ体力、魔力の残存量と最大量、得意属性と 使える属性なんかが分かるわね。魔獣相手だと 苦手属性もわかるから 上級ダンジョンに行くような冒険者にはそのうち必須アイテムになると思うわ。
まぁ、まだ量産できるほど作れないから 高額で買える人も殆ど居ないけどね』
そう言っていた魔道具士さんを思い出す。
本当にそれが視えるとしたら それは未だに完成していない【鑑定】魔法なのではなかろうか。
だけど お試しもできなかった事を思えば ちょっと失敗だった時に笑えない。
うん、ノハシムの稼ぎがあるとはいえ、6歳児が手を出す物ではないね。
「見えなかったときに悲しいから ドゥーア先生に同じようなものが作れないか聞いてからにする」
そう言えばお父さんも安心したようだ。
そんな値段のものは駄目だって言わないのがお父さんだよね。
任せてくれるからこそ 自分で考えなきゃって思うけど、それって大事だもんね。
ちなみに 色変えの魔道具に関しては、お父さんも種類の豊富さ、適正価格から エルフのお店が気になっていたらしいので、午後はあのお店にもう一度行くことにしたよ。
イヤーカフ型の色変え魔道具はなかったけど、髪色と瞳をカフスだけで変更出来ていたと伝えたら 作ってみたいと エルフの店主から興奮気味に言われた。
現物を見てみたいと言われたけど 無くしてしまって手元にないと伝えたら 非常にショックを受けられた。そもそも手元にあったら作りたいとも思わなかったんだけどね。
だけど 現存のアイテム以外の考えはなかったから 耳飾りで色変えが出来るのか試してみたいという事だったので、是非色々作ってみて欲しい。
とりあえず 髪飾りだけ購入しようと思ったんだけど、お父さんが悩みましてね。
私は 黄色い小さな花のクリップを二つ選んだんだけど、お父さんは赤い大きなリボンのものと、ピンクの小さなリボンの二つ組のクリップ、薄紫の大きなリボンのものを左手に持ち、その上でまだ他のものも見比べている。
「お父さん、薄紫のはレースのリボンがあるし、赤いのもあるよ?」
「むむ、しかしあれは色変えの魔道具じゃなくて普通のリボンじゃろう?こっちなら色変えもできるし」
「でもお父さんとお揃いのこの色の時は 薄紫は使わないかな。最近はお帽子もかぶるし 大きなリボンは見えなくなっちゃうよ」
「むむっ、そうか……。じゃあ こっちのピンクの小さいのは決まりじゃが、赤いのも小さいの二つあればいいな」
そう言いながら 大きなリボン二つは元に戻し 小さなのを再び探しに戻った。
いや、そんなに沢山なくてもいいよって事だったんだけどな。
「ふふっ、お父さんに愛されてるのね。いいじゃない、娘を可愛くしたいっていうのは親心よ。それを受けて喜ぶのは娘の仕事ね」
バチコンとウインクされたけど、中々の商売人ですね。
まあお父さんの愛情はいつでも十分に感じているので 有難く受け取りますよ、ありがとう お父さん。
今までの町のように朝市もあるようだけど、賑わっているのは門の外にあった 外延部の町のほうだそうで、こっち側では そこまで広い場所を作れないようで お店での食事が多いみたい。
屋台を出すにはそれなりの広さが必要だし、その広さがあれば お店を作ったりしちゃうんだろうね。
外延部の町が出来てからは プレーサマ領都の工業区にあるような店は こぞって外の町に移動したらしい。まあ キンコンカンコン音が出る仕事だから 街中では騒音扱いされて肩身が狭かったんだろうね。
なので、外延部の町は 無秩序に作られたわけではなく、王様主導で きちんと区画整理されたうえで作られたんだって。
だからああして 呼び込みのお店も連なってたんだね。
各ギルドの支店があるのも、その方が冒険者が 中まで入らずとも手続きが出来るし、冒険者の持ってくる素材の多くは工業区で武器防具として使われるから導線的にもいいんだって。
そういう事もあって、他の町のような屋台市場は 外延部の町で賑わっているようだ。
ただ、あそこに行くためには 門を通らないといけなくて、毎回入街料を払ってまで屋台飯を食べたい訳じゃない。
ということで、しばらくはお宿での朝食となりそうだ。
街の道路は整備が行き届いていた。
外延部の町は 全部が土の道だった気がするけど、ここでは馬車が走る道は土で 歩道は少し高さのある石畳になっている。とはいえ馬車が走っていても土埃が立たないので 土じゃないのかもしれない。
領都と同じように 巡回馬車があるようなので 歩行者が多くて動けないという事はない。
「まずは 魔道具屋を見に行くか。この場所からじゃと……あぁ、あの道を通れば早そうじゃな」
お父さんが片手に持っているのは この町の地図。
昨日ギルドで貰ってきたらしい。
首都リズモーニは中心部に魔導学園があって、お城だと思った建物は 学園だったという驚き。
お城は学園の反対側にあるらしく、中央の学園、北側に貴族街が続いているようだ。貴族街の最北部にお城があるという感じ。
なので貰った地図は 学園を北に 南部半分と外延部の町が中心となった地図となっている。庶民の為の地図ですね。
学園の正門から出た真っすぐの道は 馬車道通りで一番広い道。
中央の道を挟んで左側は 図書の道、教科書、魔導書、小説、実用書、専門書等々 様々な本を取り扱うお店が多く連なっている。
右側の道は 魔道具の道、武器防具の多くは外延部の町で取り扱いがあるけれど、高額な魔法武器はこっちでしかないものもあるらしい。
武器防具のほか、野営道具などの便利グッズ、白物家電じゃないけど それに近い家電系の道具、色変えの魔道具のようなものなど、様々な魔道具屋さんが多く並んでいる。
勿論 関係ない店もあるみたいだけど、専門通りにあることで探してもらいやすいから集まってるみたいだね。
食材通りも見て回りたいけど、豊作ダンジョンでは手に入らなかった素材が目的だ。首都だから いろんな場所で採集されたものが集まっているからね。どこ産か分かれば 次に行きたいダンジョンも決められる。
「くっくっく、楽しそうじゃな」
「うん、だってこの通りの全部が 魔道具屋さんなんでしょ?
凄いよね、色んな種類のお店があるなら 一回全部見て回らないと いっぱい見て比べて買おうね!」
メモを片手にやる気満々ですよ。
午前は全ての魔道具店を見て回ることにしたんだけど まあ種類が多いのなんのって。値段もピンキリというか恐ろしい値段の物もあったけどね。
何に使うのか分からないものが沢山ある店や、某激安の殿堂店を思わせるような ゴチャゴチャした ジャングルのような店、整然と道具が陳列されていて 思わず背筋が伸びる店等々、店主の色が非常に出るのも魔道具店なんだなって思ったよ。
気になった品物があったお店では 値段をチェックして 一応性能なども確認。教えてくれないかと思ったけど、自分の作った作品に絶対の自信があるのか 嬉々として教えてくれる人が殆どだった。
「どうじゃった?」
「う~ん、色変えの魔道具は あのエルフのお姉さんのお店のが気になったかな。
あとは凄く高かったけど 鑑定眼鏡の特殊な奴、あれももう一回見たい」
お昼ご飯は 魔道具通りを突き抜けた大通りにあるお店に入った。
まだお昼時には早かったので 空いた店内では直ぐに注文した料理が提供された。
私はホットケーキのような丸いパンケーキ。
お父さんはBLTサンドのような お肉がはみでるくらい大量に入ったサンドイッチ。
二人で食事をしながら 午後にもう一度行きたい店を確認し合う。
「鑑定眼鏡か……。しかしあれが本当に使えるかは分からんじゃろ? あの魔道具は高価すぎて購入すると決めんと試着もさせんというておったし、眉唾かもしれんぞ」
そうなんだよね。
領都で買った鑑定眼鏡が100ナイル(10万円)だったのに、今回のあの鑑定眼鏡は1ダリル(100万円)だったんだよね。
持ってる鑑定眼鏡は 無生物しか鑑定できないけど、お店にあったのは生物の鑑定が可能だって言ってた。教会の水晶玉をとある伝手で調べることが出来て、それを改良する形で作ったと言ってた。
『ヒトの鑑定をした場合は その人のもつ体力、魔力の残存量と最大量、得意属性と 使える属性なんかが分かるわね。魔獣相手だと 苦手属性もわかるから 上級ダンジョンに行くような冒険者にはそのうち必須アイテムになると思うわ。
まぁ、まだ量産できるほど作れないから 高額で買える人も殆ど居ないけどね』
そう言っていた魔道具士さんを思い出す。
本当にそれが視えるとしたら それは未だに完成していない【鑑定】魔法なのではなかろうか。
だけど お試しもできなかった事を思えば ちょっと失敗だった時に笑えない。
うん、ノハシムの稼ぎがあるとはいえ、6歳児が手を出す物ではないね。
「見えなかったときに悲しいから ドゥーア先生に同じようなものが作れないか聞いてからにする」
そう言えばお父さんも安心したようだ。
そんな値段のものは駄目だって言わないのがお父さんだよね。
任せてくれるからこそ 自分で考えなきゃって思うけど、それって大事だもんね。
ちなみに 色変えの魔道具に関しては、お父さんも種類の豊富さ、適正価格から エルフのお店が気になっていたらしいので、午後はあのお店にもう一度行くことにしたよ。
イヤーカフ型の色変え魔道具はなかったけど、髪色と瞳をカフスだけで変更出来ていたと伝えたら 作ってみたいと エルフの店主から興奮気味に言われた。
現物を見てみたいと言われたけど 無くしてしまって手元にないと伝えたら 非常にショックを受けられた。そもそも手元にあったら作りたいとも思わなかったんだけどね。
だけど 現存のアイテム以外の考えはなかったから 耳飾りで色変えが出来るのか試してみたいという事だったので、是非色々作ってみて欲しい。
とりあえず 髪飾りだけ購入しようと思ったんだけど、お父さんが悩みましてね。
私は 黄色い小さな花のクリップを二つ選んだんだけど、お父さんは赤い大きなリボンのものと、ピンクの小さなリボンの二つ組のクリップ、薄紫の大きなリボンのものを左手に持ち、その上でまだ他のものも見比べている。
「お父さん、薄紫のはレースのリボンがあるし、赤いのもあるよ?」
「むむ、しかしあれは色変えの魔道具じゃなくて普通のリボンじゃろう?こっちなら色変えもできるし」
「でもお父さんとお揃いのこの色の時は 薄紫は使わないかな。最近はお帽子もかぶるし 大きなリボンは見えなくなっちゃうよ」
「むむっ、そうか……。じゃあ こっちのピンクの小さいのは決まりじゃが、赤いのも小さいの二つあればいいな」
そう言いながら 大きなリボン二つは元に戻し 小さなのを再び探しに戻った。
いや、そんなに沢山なくてもいいよって事だったんだけどな。
「ふふっ、お父さんに愛されてるのね。いいじゃない、娘を可愛くしたいっていうのは親心よ。それを受けて喜ぶのは娘の仕事ね」
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