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第四十四話
さて、外部コラボを解禁したラストの一週間、一日目は逆凸配信で、これまでで絡みのあった活動者の人に手あたり次第お礼の言葉を伝えていく模様をお届けした。
二日目は、いつかの宇宙人狼大規模コラボの面子を集めてヴァロのカスタムを開催した。猛者からエンジョイ勢までバランスよく軒を連ねていたため、思いがけず、エンジョイ大会ばりの白熱した試合をお届けすることが出来た。
三日目は箸休めとしてこれまでのスパチャを読み上げる枠を取った。思いがけず、これまでの活動の振り返りも兼ねる配信となり、心温まるリスナーのコメントにめいいっぱい触れ、四日後に控える最初で最後のライブへの気合を入れ直した。
そして、満を持して、四日目。
ついに、これで最後となる、ギャングモスのコラボ配信を執り行う運びとなった。
『いや~、まさかこうして、話題のお二人をお迎えすることができるとはね』
「あの、沙門さん。ここ、私のチャンネルです。Gangesのお二人を私がお迎えした体です、どっちかというと」
『ホラゲにビビりすぎてバグってんだそいつ、そっとしといてやって』
『かかってこいよ、幽霊がなんぼのもんじゃい、結局物理が最強ってコト、おもいしrせれてやるからな』
『wwwwww マジでオモロすぎるコイツwww 噛みすぎだろwww』
「ふふ……っw いつもの冷静沈着な沙門さんは、今日はお留守ということでね、はい。それじゃあ、ギャングモスで幽霊調査、参りましょうか~!!」
『うぇ~い』
『わぁ~~~~キレそう~~~~!!』
ついに本音が出た沙門くんにコメント欄は困惑しきりだ。『沙門くんどうした』『様子がおかしすぎる』『神回確定』『まさかこの時代になって沙門くんのホラゲ配信が見れるなんて』『ずっと見たかった』『沙門くんホラー無理なんかwww』といったように、大盛況である。
『もうヤダマジで……画面が暗いよ、普通に無理なんだけど。は? 意味わかんないって』
『画面暗いだけでキレすぎだろwww』
「お二方とも、勝手に進まないでくださいね、そもそもルール分かってますか?」
『銃はどこだ……銃がいる……』
「そういうゲームじゃないです。ゴーストバスターじゃなくて調査員なんで、色々なアイテムを使って幽霊の正体を探し当てないといけないんです」
『なんですって!? 福利厚生どうなってるんだこのゲーム!! 人権侵害だ!!』
『もう駄目だwww この人FPSやりすぎて銃のこと人権だと思ってるwww』
「多分銃火器あっても幽霊には通じないですね……w」
『ああ……終わったんだ……』
「『wwwwwwwww』」
最高すぎる。唯一にして最大の弱点を前にすると、どうだ。泰然自若の権化とも言うべきあの沙門くんが、こんなにも大変なことになるなんて。まだゲームが始まってすらいないのに。これからは毎秒ホラーゲーム配信してくれ。
『あ~、あ~ね、そういうことね……デドバみたいなことか、そうか……まあデドバも普通に怖すぎて2時間でやめたけど……ああもう無理……フウ、フウ……』
『デドバ2時間でギブ、マ!?!? そもそもあれホラゲか?w』
『舐めないほうがいいよマジで、無理すぎてマウスブン投げてモニター割れたから』
「マジですか!? じゃあワンチャン今日もヤバめです?」
『モニター割れたら配信即終了ってことで……』
「わかりましたwww」
なお、モニターは割れなかったが、時間が経過するごとに沙門くんの鼻息が荒くなっていき、それに伴ってコウガくんが呼吸困難に陥るまでツボっていたので使い物にならず、結果レイネばかりが死んで破天荒進行という流れが完成することとなった。
珍しく、沙門くんを完全介護するコウガくんという構図になり、新たな二人の一面が見られたとリスナーは終始大喜びであった。
『ねえ……せっかくギャングモス三人でやるの最後だって言うからさ、良い思い出残そうって感じだったじゃん……終始僕がテンパってるだけのところ垂れ流してさ、これで満足か?』
「一番見たかったもの見れました。大満足です。悔いはありません」
『こういう時くらいしかホラゲ誘っても来ないしなw 最高だったっしょ普通に』
『どういうことなの……? もう……』
ギャングモスにしんみりなど似合わない。終始ハチャメチャでカオスで、ほぼ常時殴り合いながら、サクッと終わる。それがこの3人のスタイルなのだから。
『まあ、でも、もう表には出てこないってだけでさ、これっきりってわけではないから。今更畏まった感じにしても変かな』
「そう……ですね。この三人の配信を皆さんにお届けするのは最後ってことで、やっぱり寂しさはありますけど」
『モスコミよ、永遠なれ――――ってことかぁ』
「まあ、四捨五入すればそういうことになりますかね」
『最後にしては適当すぎるってw』
「まあ、よろしければ、お二人にも、モスコミが永遠になるところを見届けて頂けたら」
『『はーい』』
というわけで……なんて、ヌルッと配信を締める流れへ突入する。しかし、どうにも名残惜しく、3人の誰も、それ以上進行することができなくなった。
『……なんだ、この時間』
『なんだとはなんだ』
「これっきりじゃ、ないはずなんですけど、ね……なんか、なんだろ」
『まあ、寂しいでしょ、やっぱり』
『言っちゃったんだぁ』
『え~~……だって、あと何日? モッさんの声聞けるの』
「あと……3日、です、はい」
『マジ、かぁ……』
実際、俺はもう、また活動を始めるにしろ、金輪際、女声でVをやることはありえない。自分の中での折り合いとして、完全にレイネを手放すつもりだからだ。
封印ではない。もう、俺にとっても、レイネという存在は永遠のものになる。
『楽しかったなぁ、モッさんと、コウガと、3人でゲームするの』
「ええ、本当に……お二人に憧れて、この世界に足を踏み入れたので、初めは、まさかこんな身に余る光栄に浴することになるとは思ってもいなくて。生きる意味を見失って、いっそ死んだ方がいいんじゃないか、とか思った瞬間もありましたけど、活動を通じて、お二人にも出会えて……生きててよかったなって、胸を張って言えるようになりました。あの、すみません、重くて……」
『よかった、本当によかったよ……僕も、モッさんと出会えて本当によかった。今まで、本当にありがとう』
スン、スン、と、断続的に鼻を啜る音がマイクに入った。さっきから終始無言のコウガくんのアイコンがピカピカしている。まさか配信中に彼の泣き虫が発動するとは。
『コウガさん? 泣いてる?』
『……っ、うっせえよ……花粉症だよ……』
「季節外れだなぁ……」
『~~~~~~~~っ、だって、さぁ……やっぱ、あ~、もう、ダメだぁ、オレ……』
「大丈夫ですよ、コウガさん。きっと私、綺麗に、思い出になってみせます。あとの3日で、自分の出せる全てを出し切りますから。見ててください」
『待ってぇ……そんなこと言われたら僕まで無理になっちゃうから……』
「ええ……どうせなら、最後まで鼻で笑いながら見ててくださいよ。そういえばなんか変な女いたなあって、二人にはそう思っててほしいんです。笑い飛ばしてください、ね」
本当に、これくらいトンチキで、奇妙な女性Vはいないだろう。思いがけない事象の連続からなし崩し的に始まり、数奇な活動キャリアを経て、挫折寸前まで追い込まれることもありながら、何だかんだここまで来た。
俺の人生も目まぐるしく変わった。まさか、と思うようなことの連続だったが、おかげで、かけがえのない存在が出来た。
『ことあるごとに、思い出すよ。惜しい女だったな、ってさ』
『レイネ・モスコミュールは最高の女です……グスッ』
『一般通過レイネ担オタクもこう言っております』
「『『wwwwww』』」
ひとしきり笑い、雰囲気が和やかになったところで、今度こそ、配信を締める。配信終了を押す前、不意に、零れ落ちるように、ありがとう、と、口をついて出た。
ああ、いけない。きっとこれは、俺自身の、レイネへの感謝として出た言葉だった。
気を抜くには、まだ早い。あと3日だけ、もう少しだけ。
別れの時がきたら、きっと、もっと上手に、手放してみせるから。
二日目は、いつかの宇宙人狼大規模コラボの面子を集めてヴァロのカスタムを開催した。猛者からエンジョイ勢までバランスよく軒を連ねていたため、思いがけず、エンジョイ大会ばりの白熱した試合をお届けすることが出来た。
三日目は箸休めとしてこれまでのスパチャを読み上げる枠を取った。思いがけず、これまでの活動の振り返りも兼ねる配信となり、心温まるリスナーのコメントにめいいっぱい触れ、四日後に控える最初で最後のライブへの気合を入れ直した。
そして、満を持して、四日目。
ついに、これで最後となる、ギャングモスのコラボ配信を執り行う運びとなった。
『いや~、まさかこうして、話題のお二人をお迎えすることができるとはね』
「あの、沙門さん。ここ、私のチャンネルです。Gangesのお二人を私がお迎えした体です、どっちかというと」
『ホラゲにビビりすぎてバグってんだそいつ、そっとしといてやって』
『かかってこいよ、幽霊がなんぼのもんじゃい、結局物理が最強ってコト、おもいしrせれてやるからな』
『wwwwww マジでオモロすぎるコイツwww 噛みすぎだろwww』
「ふふ……っw いつもの冷静沈着な沙門さんは、今日はお留守ということでね、はい。それじゃあ、ギャングモスで幽霊調査、参りましょうか~!!」
『うぇ~い』
『わぁ~~~~キレそう~~~~!!』
ついに本音が出た沙門くんにコメント欄は困惑しきりだ。『沙門くんどうした』『様子がおかしすぎる』『神回確定』『まさかこの時代になって沙門くんのホラゲ配信が見れるなんて』『ずっと見たかった』『沙門くんホラー無理なんかwww』といったように、大盛況である。
『もうヤダマジで……画面が暗いよ、普通に無理なんだけど。は? 意味わかんないって』
『画面暗いだけでキレすぎだろwww』
「お二方とも、勝手に進まないでくださいね、そもそもルール分かってますか?」
『銃はどこだ……銃がいる……』
「そういうゲームじゃないです。ゴーストバスターじゃなくて調査員なんで、色々なアイテムを使って幽霊の正体を探し当てないといけないんです」
『なんですって!? 福利厚生どうなってるんだこのゲーム!! 人権侵害だ!!』
『もう駄目だwww この人FPSやりすぎて銃のこと人権だと思ってるwww』
「多分銃火器あっても幽霊には通じないですね……w」
『ああ……終わったんだ……』
「『wwwwwwwww』」
最高すぎる。唯一にして最大の弱点を前にすると、どうだ。泰然自若の権化とも言うべきあの沙門くんが、こんなにも大変なことになるなんて。まだゲームが始まってすらいないのに。これからは毎秒ホラーゲーム配信してくれ。
『あ~、あ~ね、そういうことね……デドバみたいなことか、そうか……まあデドバも普通に怖すぎて2時間でやめたけど……ああもう無理……フウ、フウ……』
『デドバ2時間でギブ、マ!?!? そもそもあれホラゲか?w』
『舐めないほうがいいよマジで、無理すぎてマウスブン投げてモニター割れたから』
「マジですか!? じゃあワンチャン今日もヤバめです?」
『モニター割れたら配信即終了ってことで……』
「わかりましたwww」
なお、モニターは割れなかったが、時間が経過するごとに沙門くんの鼻息が荒くなっていき、それに伴ってコウガくんが呼吸困難に陥るまでツボっていたので使い物にならず、結果レイネばかりが死んで破天荒進行という流れが完成することとなった。
珍しく、沙門くんを完全介護するコウガくんという構図になり、新たな二人の一面が見られたとリスナーは終始大喜びであった。
『ねえ……せっかくギャングモス三人でやるの最後だって言うからさ、良い思い出残そうって感じだったじゃん……終始僕がテンパってるだけのところ垂れ流してさ、これで満足か?』
「一番見たかったもの見れました。大満足です。悔いはありません」
『こういう時くらいしかホラゲ誘っても来ないしなw 最高だったっしょ普通に』
『どういうことなの……? もう……』
ギャングモスにしんみりなど似合わない。終始ハチャメチャでカオスで、ほぼ常時殴り合いながら、サクッと終わる。それがこの3人のスタイルなのだから。
『まあ、でも、もう表には出てこないってだけでさ、これっきりってわけではないから。今更畏まった感じにしても変かな』
「そう……ですね。この三人の配信を皆さんにお届けするのは最後ってことで、やっぱり寂しさはありますけど」
『モスコミよ、永遠なれ――――ってことかぁ』
「まあ、四捨五入すればそういうことになりますかね」
『最後にしては適当すぎるってw』
「まあ、よろしければ、お二人にも、モスコミが永遠になるところを見届けて頂けたら」
『『はーい』』
というわけで……なんて、ヌルッと配信を締める流れへ突入する。しかし、どうにも名残惜しく、3人の誰も、それ以上進行することができなくなった。
『……なんだ、この時間』
『なんだとはなんだ』
「これっきりじゃ、ないはずなんですけど、ね……なんか、なんだろ」
『まあ、寂しいでしょ、やっぱり』
『言っちゃったんだぁ』
『え~~……だって、あと何日? モッさんの声聞けるの』
「あと……3日、です、はい」
『マジ、かぁ……』
実際、俺はもう、また活動を始めるにしろ、金輪際、女声でVをやることはありえない。自分の中での折り合いとして、完全にレイネを手放すつもりだからだ。
封印ではない。もう、俺にとっても、レイネという存在は永遠のものになる。
『楽しかったなぁ、モッさんと、コウガと、3人でゲームするの』
「ええ、本当に……お二人に憧れて、この世界に足を踏み入れたので、初めは、まさかこんな身に余る光栄に浴することになるとは思ってもいなくて。生きる意味を見失って、いっそ死んだ方がいいんじゃないか、とか思った瞬間もありましたけど、活動を通じて、お二人にも出会えて……生きててよかったなって、胸を張って言えるようになりました。あの、すみません、重くて……」
『よかった、本当によかったよ……僕も、モッさんと出会えて本当によかった。今まで、本当にありがとう』
スン、スン、と、断続的に鼻を啜る音がマイクに入った。さっきから終始無言のコウガくんのアイコンがピカピカしている。まさか配信中に彼の泣き虫が発動するとは。
『コウガさん? 泣いてる?』
『……っ、うっせえよ……花粉症だよ……』
「季節外れだなぁ……」
『~~~~~~~~っ、だって、さぁ……やっぱ、あ~、もう、ダメだぁ、オレ……』
「大丈夫ですよ、コウガさん。きっと私、綺麗に、思い出になってみせます。あとの3日で、自分の出せる全てを出し切りますから。見ててください」
『待ってぇ……そんなこと言われたら僕まで無理になっちゃうから……』
「ええ……どうせなら、最後まで鼻で笑いながら見ててくださいよ。そういえばなんか変な女いたなあって、二人にはそう思っててほしいんです。笑い飛ばしてください、ね」
本当に、これくらいトンチキで、奇妙な女性Vはいないだろう。思いがけない事象の連続からなし崩し的に始まり、数奇な活動キャリアを経て、挫折寸前まで追い込まれることもありながら、何だかんだここまで来た。
俺の人生も目まぐるしく変わった。まさか、と思うようなことの連続だったが、おかげで、かけがえのない存在が出来た。
『ことあるごとに、思い出すよ。惜しい女だったな、ってさ』
『レイネ・モスコミュールは最高の女です……グスッ』
『一般通過レイネ担オタクもこう言っております』
「『『wwwwww』』」
ひとしきり笑い、雰囲気が和やかになったところで、今度こそ、配信を締める。配信終了を押す前、不意に、零れ落ちるように、ありがとう、と、口をついて出た。
ああ、いけない。きっとこれは、俺自身の、レイネへの感謝として出た言葉だった。
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