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㊻変身術―2(R-15)
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「隠し事をするなとは言わないが、もう少し上手にやらないと……見えているぞ?」
コツコツと靴音を鳴らしながら近付いてきたロクに微笑を向けられ、ポーッと舞い上がっているうちにフードを直された。
「こっちに来い。隠し事を見てやる」
耳元でそう囁かれ、肩を抱かれて寝室に連れ込まれる。
「ロクッ! お願いだから見ないで――」
「もう遅い」
パサリとフードを落とされてロクに耳を見られてしまった。
(恥ずかしいっ!)
咄嗟に手で隠そうとしたのに、手首を掴まれて阻止される。
「見ないでよぅ……」
偽物の耳なんて生やして恥ずかしい、とギュッと目を閉じたら耳をパクリと咥えられた。
「ふえっ!?」
カミカミ、もみもみ、クチュクチュ……と音を立てながら耳を揉みくちゃにされて焦る。
「やっ、やあっ!」
偽物の耳だけど俺から生えているのでちゃんと血が通っているし感覚だってある。
何て言うか、髪を濡らされているような指先を抓られているような不思議な感覚だった。
「耳は舐めちゃダメだ、って」
「お前だって噛むだろう」
俺は良いんだ。だってロクの耳は可愛いから、噛まれるとロクがちょっと怒ったみたいに興奮するから、だから挑発する為に噛むだけだもん。
「こんなに可愛い耳を生やして、噛まれないと思ったか?」
「その為じゃ、な……」
「じゃあなんの為だ?」
「黒豹に、変身しようとして……痛っ!」
ガリッと強めに牙が食い込んで涙目になった。
「済まない。動揺した」
バツが悪そうに謝ったロクを見て首を傾げる。
どうして俺が黒豹になろうとしたと聞いて動揺したんだろう?
黒豹を選んだのは、金鍔に四つ足になってみろと言われて真っ先に思い浮かんだからだし、四つ足に変身できたら移動が楽になるかな~としか思わなかった。
「一時的に姿を変えるだけだよ?」
「だが、心霊と番えるのじゃないかと――」
「ろぉくぅ~」
俺は思わずロクを押し倒した。
「俺が欲しいのはあんただけだよ? プロポーズしたのだって俺だし、心霊にあそこまでさせたのだってあんたの心霊を助けなきゃって思ったからだからねっ!」
そりゃあ、ちょっと気持ちよくなっちゃってヤッてもいいかもとか思ったけど、でもそれは肉欲に飲み込まれたからで、そんな風になったのもロクに寸止めばっかされてたからで、エッチなのを責められたらそりゃあ言い訳も出来ないけど……。
「済まなかった。チヤが獣化出来たら私を選ばないかもしれないと思ったら、酷く動揺した」
「あんたしか好きじゃないもん」
涙声で拗ねたようにそう言ったら顔を舐められた。
「済まない。許して欲しい」
「やだ。もっと優しくしろ」
「チヤ……許してくれ」
顔中を舐められてあちこち優しく撫で擦られ、そろそろ勘弁してやってもいいかなって思ったんだけど気持ちがいいからもうちょっと。
「頼む、泣き止んでくれ」
「知らない。勝手に出るんだもん」
「チヤ……済まない。二度と疑わない」
「疑ったら……ヤダ」
「ああ。約束する」
「……証拠」
「えっ!? 何をすればいい?」
らしくもなくあたふたとするロクを見て、俺はくすんと笑った。
「毎日、キスをして? 俺がどんな姿になっても、ロクに比べてみっともないチンチクリンでも、俺がいいって言って?」
「チヤ、お前はみっともなくなんてない。お前だけが私には色付いて見える。いつだって食べてくれと誘惑されている」
「じゃあ……食べて」
俺はいつの間にか術が解けて耳も尻尾もなくなった身体を、ロクに時間をかけて喰われた。
もうずーっと気持ちよくて幸せだったけれど、やっぱりたまには意地悪にされたい、と思ったのはロクには内緒だった。
コツコツと靴音を鳴らしながら近付いてきたロクに微笑を向けられ、ポーッと舞い上がっているうちにフードを直された。
「こっちに来い。隠し事を見てやる」
耳元でそう囁かれ、肩を抱かれて寝室に連れ込まれる。
「ロクッ! お願いだから見ないで――」
「もう遅い」
パサリとフードを落とされてロクに耳を見られてしまった。
(恥ずかしいっ!)
咄嗟に手で隠そうとしたのに、手首を掴まれて阻止される。
「見ないでよぅ……」
偽物の耳なんて生やして恥ずかしい、とギュッと目を閉じたら耳をパクリと咥えられた。
「ふえっ!?」
カミカミ、もみもみ、クチュクチュ……と音を立てながら耳を揉みくちゃにされて焦る。
「やっ、やあっ!」
偽物の耳だけど俺から生えているのでちゃんと血が通っているし感覚だってある。
何て言うか、髪を濡らされているような指先を抓られているような不思議な感覚だった。
「耳は舐めちゃダメだ、って」
「お前だって噛むだろう」
俺は良いんだ。だってロクの耳は可愛いから、噛まれるとロクがちょっと怒ったみたいに興奮するから、だから挑発する為に噛むだけだもん。
「こんなに可愛い耳を生やして、噛まれないと思ったか?」
「その為じゃ、な……」
「じゃあなんの為だ?」
「黒豹に、変身しようとして……痛っ!」
ガリッと強めに牙が食い込んで涙目になった。
「済まない。動揺した」
バツが悪そうに謝ったロクを見て首を傾げる。
どうして俺が黒豹になろうとしたと聞いて動揺したんだろう?
黒豹を選んだのは、金鍔に四つ足になってみろと言われて真っ先に思い浮かんだからだし、四つ足に変身できたら移動が楽になるかな~としか思わなかった。
「一時的に姿を変えるだけだよ?」
「だが、心霊と番えるのじゃないかと――」
「ろぉくぅ~」
俺は思わずロクを押し倒した。
「俺が欲しいのはあんただけだよ? プロポーズしたのだって俺だし、心霊にあそこまでさせたのだってあんたの心霊を助けなきゃって思ったからだからねっ!」
そりゃあ、ちょっと気持ちよくなっちゃってヤッてもいいかもとか思ったけど、でもそれは肉欲に飲み込まれたからで、そんな風になったのもロクに寸止めばっかされてたからで、エッチなのを責められたらそりゃあ言い訳も出来ないけど……。
「済まなかった。チヤが獣化出来たら私を選ばないかもしれないと思ったら、酷く動揺した」
「あんたしか好きじゃないもん」
涙声で拗ねたようにそう言ったら顔を舐められた。
「済まない。許して欲しい」
「やだ。もっと優しくしろ」
「チヤ……許してくれ」
顔中を舐められてあちこち優しく撫で擦られ、そろそろ勘弁してやってもいいかなって思ったんだけど気持ちがいいからもうちょっと。
「頼む、泣き止んでくれ」
「知らない。勝手に出るんだもん」
「チヤ……済まない。二度と疑わない」
「疑ったら……ヤダ」
「ああ。約束する」
「……証拠」
「えっ!? 何をすればいい?」
らしくもなくあたふたとするロクを見て、俺はくすんと笑った。
「毎日、キスをして? 俺がどんな姿になっても、ロクに比べてみっともないチンチクリンでも、俺がいいって言って?」
「チヤ、お前はみっともなくなんてない。お前だけが私には色付いて見える。いつだって食べてくれと誘惑されている」
「じゃあ……食べて」
俺はいつの間にか術が解けて耳も尻尾もなくなった身体を、ロクに時間をかけて喰われた。
もうずーっと気持ちよくて幸せだったけれど、やっぱりたまには意地悪にされたい、と思ったのはロクには内緒だった。
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