お隣の大好きな人

鳴海

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 直樹の大学受験の全日程が終わるまで、残り一ヵ月を切っていた。既に二次試験の出願も終わっていて、後は試験を受けて合格発表を待つばかりである。

 週に一度の淫らな逢瀬を、二人は今もずっと続けていた。真が直樹の部屋で過ごす時間は、どんなに長くても二時間くらいなものである。試験勉強の邪魔というよりは、かなり効果の高い気分転換として直樹は考えていた。

「この二時間を勉強に使わなかったせいで受験に失敗するんだったら、そもそも合格する実力がなかったってことだ。だからマコは気にしなくていいからな」

 センター試験の少し前、さすがに邪魔なんじゃないかと気にしていた真に、直樹はそう言って笑いながら頬やこめかみにキスしてくれた。

 二人の秘めやかな営みについては、真の計画的な行動により、最初の頃と比べるとかなり違ったものになっていた。最後まではしていない。けれど、かなり内容が濃くなっている。

 最初の頃は着衣のままでペニスを扱き合っていたのに、今では真は必ず服を全て脱いでしまう。相手のペニスを口に含む行為も、真だけではなく、直樹もしてくれるようになっていた。

 この数ヵ月で、真の料理や菓子作りの腕もかなり上達した。前はレシピ通りに正確に作っていたが、今では家族や直樹の好みに合わせて、目分量で調味料を使うことができるのだから、なかなかのものである。

「もしかすると、マコには料理の才能があるのかもな」
「そう思う? だとしたら嬉しいな」

 直樹に笑顔でそう答えたものの、そうではないだろうと真は思っていた。

 直樹のためだ。直樹に少しでも美味しいものを食べて欲しくてがんばったから、短期間でこんなに腕が上がったに違いない。

 初めて会った時から、ずっと真は直樹のことが好きだった。好きで好きで絶対に離れたくなくて、罠にかけるかのように手を出させてまでして、直樹を自分に縛り付けている。

 絶対に逃がすつもりはない。その代わり、自分の全力で直樹を幸せにしようと真は思っていた。美味しいご飯やおやつの提供も、自分を受け入れてくれた直樹が得るべき特典の内の一つだと真は考えている。

 言うまでもなく、肉体的に得られる快楽も、その特典の内の一つだ。

 手作りのお菓子を一緒に食べた後、真は必ず淫らな行為を直樹にねだる。服を脱ぎ、潤んだ瞳で直樹に抱きつき、自分からキスをする。直樹が困った顔をしても気にせずキスし続けた。
 キスが深くなり、舌を絡めたものになってくると、直樹の手をとって自分の乳首に触れさせた。

「あ……直樹く……きもちぃ……」

 感じた声を上げている内に、次第に体が発情してきてペニスが勃起する。その頃には直樹の目の中にも情欲が生まれていて、それまで指で弄っていた真の乳首を、今度は唇や舌を使って愛撫し始める。

 直樹が与えてくれる愛撫は堪らなく気持ち良くて、真の乳首はすぐにコリコリに硬くなってしまう。細めた舌先でくすぐられると、我慢できずに大きな声が出た。

「ああっ! ん……気持ちいよぉ、あ……あっ」

 乳輪からむっちりと盛り上がり、直樹の唾液でぬらぬらと光る赤く色付いた乳首は、自分の目から見ても堪らなくいやらしい。唾液ごと直樹にじゅっと吸われると、あまりの快感に真の身体から力が抜けきってしまうのだ。

「あ……はぁ、直樹くん、ちんちんも……ちんちんもして……」
「いいよ。ほら、マコ。こっちにお尻向けてごらん」

 直樹がベッドの上で横たわると、真はすぐに直樹の顔を跨ぐようにして四つん這いになった。そして、直樹のズボンからペニスを取り出すと、熱い目で見つめながらしゃぶり始めた。

 そして直樹も、自分の眼前に恥ずかしげもなく広げられた真の秘部を、ぞくぞくと興奮しながら可愛がり始める。
 二人の身長差のせいで、直樹が口淫することは難しい。仕方なく、直樹はトロトロと愛液を垂れ流している真のペニスを手で扱き始めた。

「ふぁ……あ、んんっ……あっ」
「すごいね、マコ。触っただけで手がびしょびしょだ。気持ちいいか?」
「うんっ……きもちいぃ……あ……ぅン」

 直樹が触ってくれることが嬉しくて、真の口淫にも力が入る。直樹のズボンを膝ぐらいまで脱がすと、竿部分だけでなく二つの睾丸をも舐めしゃぶった。更に首と舌を伸ばして会陰にまで舌を這わせると、かなり気持ちいいのだろう、直樹のペニスがビクッと大きく震えた。

「直樹くんも……直樹くんも気持ちいい?」
「はぁ、すごく気持ちいいよ。真は口でするのが上手だな」
「もっとがんばる。だから……直樹くんももっとして?」
「ああ、いいよ」

 真の愛液がたっぷりついた指を、直樹は真の後孔に埋め込んでいく。その指をしばらく出し入れしたり、関節の曲げ伸ばしをして中を解すと、やがて指の数を二本に増やした。更に中を解していく内に、既に何度も可愛がってきた真の前立腺を、指がゴリッとひっかいた。

「んあぁぁっ!」

 電流が流れたかのような快感に、真の身体が大きく跳ねた。

「ああっ、そこ好きっ、そこ好きぃ!」
「うん、知ってる。もっとしてやるな」
「んんっ……あ、ああ……すごいぃ……そこ、直樹くん、すごいよぉ」
「マコ、かわいい……」

 真のペニスを扱く手の動きが早くなる。同時に前立腺も指で強く刺激されると、二箇所同時に責められたことで沸き起こった強い快感に真の脳と身体が飽和した。甘く股間を痺れさせ、身体中を激しく震わせながら真はドライオーガズムで達した。

「あああっっ!!!」

 真は大きく体をビクつかせると、次の瞬間には思いっきり脱力した。しかし、それでも直樹は両手の動きを止めようとはしない。二本の指先で前立腺をぎゅうぎゅう押しながら、反対側の手で真のペニスを絶妙な強さでしつこく扱き続けた。

「あ゛……だめ……ちんちんがまたぎもぢぃ♡……直樹くん、おじりがすごいぃ、おじりと頭変になるぅ♡」
「だめ? やめる?」

 真は涙をボロボロ流し、涎を垂らしながら頭をぶんぶん振った。

「だめ、やめちゃヤだぁ……はぁっ、もっとぢて……もっとぎもぢよくじてぇ!」
「大丈夫だ、マコが満足するまで何度でもイかしてやるからな」
「ちんちんがいい。直樹くんのちんちんが欲しいよぉっ!」
「それはダメ。もっとマコの身体が大きくなってからじゃないと。代わりに手でいっぱい気持ちよくしてあげるから」
「ああっ♡、あ……好き♡、直樹くん、好き、好き……」

 その後、真は続けて三回ドライイキさせられた。

 気持ち良くって堪らなく幸せな気持ちになれたが、自分ばかりが気持ち良くなってしまったことは反省している。

 次は絶対に直樹を気持ちよくできるように頑張ろう。そう真は心に誓った。と同時に、直樹の大学合格の発表があったら、その時にはお祝いとして、なにがなんでも自分の全てをもらってもらおうとも思っていた。


 一生忘れることのない童貞喪失は、絶対に自分の身体で果たしてもらおうと、真は強く強く思ったのだった。

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